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映画大好き❤️と言うよりクレイジーに近い。こんなペースを10代後半からこの歳までほぼほぼ…

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映画大好き❤️と言うよりクレイジーに近い。こんなペースを10代後半からこの歳までほぼほぼで、映画館鑑賞累計現在約5000本超。鑑賞して書きたい意欲の湧く作品だけをベタ誉めからこき下ろしまで本音で書いてまいります。もしお気に障る場合はご容赦を、貴方の映画ライフの一助になれば幸いです。

最近の記事

是非是非オススメ映画「侍タイムスリッパー」~消えつつあるものへの熱い情熱と鎮魂~

 エンドタイトルに本作監督脚本・安田淳一の名があっちにもこっちにも計11のパートに、とことん自主映画の面目如実。そんな作品が池袋の1館でスタートし、その実力発揮でGAGAが配給につき僅か1ヶ月の内に、こうして私まで鑑賞にありつけた、感謝しかない。なによりこうした自主映画を率先して取り上げる映画館が存在する事が素晴らしいと心底思う。もう6年前になる「カメラを止めるな!」と似た展開に惜しみない拍手を送りたい。  何がこうさせたのか、いわゆるタイムトラベルもので、過去から現代にタ

    • 昨今のハリウッド映画事情について~どうでもいい話ですが気になってしまうのです~

       米国の映画が活況を呈している。今年に入ってしばらくはヒットも控えめで、昨秋の脚本家並びに俳優組合の長期ストライキによる作品枯渇も相まって悲観論が主流でしたが、この初夏から「Inside Out 2」の嘘のような大ヒット、続くマーベルに渇望の客を一気に満たす「Deadpool & Wolverine」のとんでもないヒットのレベルに驚いてしまう。現時点でこの他、「Dune: Part Two」「Godzilla x Kong: The New Empire」「Kingdom o

      • オススメ出来ない映画「ラストマイル」~無茶苦茶な設定で折角の社会批判が台無しに~

         ファーストショットが振るっている、ぎっしりの通勤電車のガラス窓に映る反対側に座っている主人公・舟渡エレナを捉える。この秀逸ショットで心つかまれ、以降の猛烈なスピード感でグイグイ突っ走る。満島ひかりの超早口で終始まくしたてるセリフ、実を言うと殆ど聞き取れない、画面の停滞一切無し、こりゃ「シン・ゴジラ」のパターンかと期待高鳴った。まさにコンベアのスピード2.7m/sを維持するごとく主題と方法論が合致する変な映画でした。  それにしても主役級の役者がぞろぞろと登場して驚いた。膨

        • オススメ映画「チャイコフスキーの妻」~押しかけ愛の鬱陶しさを妻の立場で描く~

           ケン・ラッセル監督を思い出しました。過激な作風とエキセントリックな言動で知られたイギリス出身でハリウッドではメジャーな映画監督。「恋する女たち」1969年、「ボーイフレンド 」1971年、「肉体の悪魔」1971年、など狂気を纏った耽美主義的映像が素晴らしい、けれど好き嫌いがはっきり分かれた監督でもありました。本作のキリル・セレブレンニコフは私にはお初でしたが、印象派風の正統的画面作りに織り込まれる演劇的な狂気、その意味で極めて興味深く鑑賞出来ました。  今で言うストーカー

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          オススメ映画「竹とタケノコ」~良く出来てますが、お涙頂戴に流れるのは残念~

           実写短編映画です、2024年作品・37分、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2024に入選。監督・脚本:川上信也、制作:谷口由里子、キャスト:駿河太郎、清水尚弥、佐藤みゆき、岩本樹起、鶴田祐也 他. 愛知県豊橋市が発祥と言われる手筒花火をモチーフしたご当地映画です。アウトラインは、手筒花火を愛する父親が余命わずかと言い渡され、それを知った発達障害の息子が父の作りかけの手筒花火をあげることを決意し、人々の力を借りながら完成させ、手筒花火を打ち上げ親から子へ想いが受

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          オススメ映画「エイリアン ロムルス」~まあ上出来ですが、飽きもせずとも言えます~

           重責担ったフェデ・アルバレス監督、よくぞ頑張った!ほとんど手垢にまみれたエイリアンを、練りに練った脚本で期待をほぼ上回る事が出来たのではないか。予算900万ドルの「ドント・ブリーズ」2016年から、約10倍の予算8000万ドルの本作へ。なにより第1作に敬意を払う姿勢と、ロボットと言うべきかアンドロイドと言うべきか、それをストーリーの核に据えたのが正解でしょう。  とは言え、所詮2番煎じなのは免れ得ず。大ヒット作が生まれれば商売ですから容易く続編が作られ、そして決して第一作

          オススメ映画「エイリアン ロムルス」~まあ上出来ですが、飽きもせずとも言えます~

          オススメしたくても出来ない映画「モンキーマン」~アクションは全身映してこそ価値あるのですよ~

           インド系ではあるけれど生まれも育ちもロンドンで、「スラムドッグ$ミリオネア」2008年 で一躍世界に躍り出、以降着々と成長し、出演作滅茶苦茶多数なデブ・パテル。ついに機は熟したようで、満を期して渾身の監督・主演・脚本・制作に打って出た。と言ってもまだ34歳の若さ。舞台はインドの大都市の設定で、本作のセリフにも登場するキアヌ・リーブス主演「ジョン・ウィック」シリーズそのまんまの世界。要するに無茶ぶり肉弾戦をとことん描きたいための無理無理設定のドラマってわけ。なんとなく知的な役

          オススメしたくても出来ない映画「モンキーマン」~アクションは全身映してこそ価値あるのですよ~

          オススメ映画「フォールガイ」~ハリウッド大作の金満ぶりが良く解る~

           素晴らしい典型的ハリウッド痛快娯楽アクション映画。ライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントが主演でしょ、観ない訳にいかない。監督のデビッド・リーチ(長年ブラッド・ピットのスタントダブルを務めた)の来し方を踏まえれば、ほとんどスタント稼業への讃歌となり素晴らしい。おまけに定石どおりにラブロマンスも絡めて、八方美人ぶり際立つ。  とは言え、本作で主演の2人は最初っからラブラブな設定で、アクシデントでの離反を経てその修復を目指すプロット。そこへゴズリング務めるスタントがカバーす

          オススメ映画「フォールガイ」~ハリウッド大作の金満ぶりが良く解る~

          是非オススメ映画「劇場版 アナウンサーたちの戦争」~テレビ放送を映画で無理無理画像の悪条件、ですが、こころざしは完璧の素晴らしさ~

           今時「反戦」と言うだけで左の烙印を押されかねない、ジョン・レノンの「イマジン」すら歌うのを憚られる。既にここまで日本は成り下がってしまっているのが実態で、そんなバカなは、甘い甘い。「政治的な話はスルー」が暗黙の了解で、そうこうするうちに従順で馬鹿な国民のままでいて欲しい権力者の思う壺になってしまった。政権批判でも口にしようものなら、「なら、お前が政治家になれよ」と政治から遠ざける無意識の忖度こそが、愚政に加担していることも知らず。これ程に国民をなめ切った政権をそれでも支持す

          是非オススメ映画「劇場版 アナウンサーたちの戦争」~テレビ放送を映画で無理無理画像の悪条件、ですが、こころざしは完璧の素晴らしさ~

          一部にオススメ映画「ニューノーマル」~夢も希望もある方には最悪、そうでない方にはドンピシャ映画~

           あのチェ・ジウ様がまったく久しぶりの映画ご出演、この一点だけで鑑賞を決めたけれど、なにこれ? オムニバスならそうと明記してくださいよ。そもそもオムニバスってのはそれぞれは独立したお話でも、トータルで浮かび上がるものがあるはず、せめて何かしらの共通項で繋がっているのですが。確かに結局のところ日本以上に進んだ韓国の現代の病根をホラータッチで描くのは共通で。しかも監督はすべて同一ってのが曲者で、微妙に話がリンクするのかしないのか、悩ましいところで寸止め。だからカタルシスが全く無く

          一部にオススメ映画「ニューノーマル」~夢も希望もある方には最悪、そうでない方にはドンピシャ映画~

          強くオススメ映画「ブルーピリオド」~画の凄みを映像化する離れ業をやってのけた傑作~

           まるで期待しておりませんでした、ただ予告編で主演の眞栄田郷敦の「目力」が何やら私の心を刺し、鑑賞を決めた次第、大正解でした。原作が漫画なんてまるで存じ上げず、本映画としての感想です。なにより予告もなしに突然開けるその瞬間を映像化し得たことが傑作の証なのです。東京芸術大学の入試の難しさなんてまるで知らず、現実はこんなもんじゃないかも知れませんが、こんなケースもあり得ると思わせてくれたのですから十分です。  今時の高校生の生態がこんなにチャラいの?と驚きではあるけれど、スポー

          強くオススメ映画「ブルーピリオド」~画の凄みを映像化する離れ業をやってのけた傑作~

          ちょっとだけオススメ映画「ボレロ 永遠の旋律」~折角の題材なのに中途半端の極み~

           あの名曲「ボレロ」の出来るまで、って思ったら、そうでもなくほぼモーリス・ラベルの半生を描いて中止半端なのが致命的。確かに本作は冒頭の工場の響き、そして徹底した「音」にフォーカスし、ボレロに収斂するスタンスだったのに。  著名なバレーダンサーからの依頼、しかも官能と言うテーマをストレートに与えられての作曲依頼。しかし、当然に閃きは訪れず難航する辺りが映画の柱のはず。そこで描かれるのが、スペインに近いバスク地方の出身と言う事、恋人との奇妙な付き合い方、ローマ大賞なる顕彰に落選

          ちょっとだけオススメ映画「ボレロ 永遠の旋律」~折角の題材なのに中途半端の極み~

          オススメ映画「デッドプール&ウルヴァリン」~ハチャメチャの出鱈目のテンコ盛りを面白いと思うか否か~

           まあ、ハチャメチャが売りのデッドプール。X-MEN」フランチャイズから単独主演としての「デッドプール」2016年でそのデタラメぶりの面白さで大ヒット、続く「デッドプール2」2018年は早くも展開行き詰まりの焼き直しに過ぎず、これにて終焉かと思われた。  もとよりマーベルなる出版社が全ての権利を有するものの、経営危機に直面し、映画化の権利を「X-MEN」は20世紀フォックス映画に、「スパイダーマン」はコロンビア映画(SONY)に売却。しかし「アイアンマン」のヒットにディズニ

          オススメ映画「デッドプール&ウルヴァリン」~ハチャメチャの出鱈目のテンコ盛りを面白いと思うか否か~

          オススメ映画「ツイスターズ」~ディザスターの恐ろしさを味わえれば十分~

           ハリウッドお得意のディザスターを見世物にする娯楽大作。驚異の災害の恐ろしさを冷房の効いた椅子に腰かけて楽しむわけで、いったいに本作の中だけで幾人の犠牲者が生じたのか。なんてそんな罪悪感を感じさせたら商売になりません。ド迫力を大画面で味わって頂ければ、それはそれで自然の脅威を感じ取って十分でしょ。オクラホマが舞台で実際に竜巻が頻発するエリアで、しかも本映画を優先的に現地公開したら、超人気殺到だそうで、割り切って楽しめられればよろしいかと。  その意味で自伝的映画「ミナリ」の

          オススメ映画「ツイスターズ」~ディザスターの恐ろしさを味わえれば十分~

          すみませんオススメ出来ない映画「インサイド・ヘッド2」~当たり前をグダグダとかき回す愚作~

           前作登場時、なんてこったピクサーが心理の迷宮に陥ってしまった、よくもこんな駄作を・・と正直思ったのです。人間の感情を、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの5つに分類しそれぞれを擬人化し1人の少女の脳内プロセスを視覚化なんて、無理の上に無理を重ね、よくもこんなので金をとるとは。と思ってました。それがよもやの続編で、さらに、シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシの感情を追加して。それがまさかまさかの驚異の超大ヒットってんですから驚いてしまいました。  すみません、この

          すみませんオススメ出来ない映画「インサイド・ヘッド2」~当たり前をグダグダとかき回す愚作~

          本当にオススメ映画「密輸 1970」~韓国がまだ貧しい時代のアクションコメディ、今は日本が置き去りですが~

           1970年ですか、日本製品を密輸したがる時代ですね、独裁政権で庶民は苦しく、ことにも女性の地位たるや酷いもので。ピカピカの日本の電化製品は宝物扱い。韓国が民主化される1987年まではまだまだ先のこと。しかし、以降韓国の発展は目覚ましく、日本に追いつき追い越せの奮闘努力で、既に多くの国際指標も日本を追い抜き、パナソニックなんて時代は過去完了、サムスン、LGのブランド力は遥かに上、ここまでずっと日本は政治の貧困により停滞のまんま。  本作で描かれる実にダサい当時の風俗をこれで

          本当にオススメ映画「密輸 1970」~韓国がまだ貧しい時代のアクションコメディ、今は日本が置き去りですが~