亡き母がくれたネックレスを着けた。 母は「意外に何にでも合うのよ」と言ったが、私はそう思わなかった。 黒、銀、薄赤、エンジの天然石が混ざっていて、 癖があるから服に合わせにくいと思っていた。 でも、今日分かった。 服ではなく、黒髪（または白髪）と唇の色にとても合うのだと気付いた。

頭でっかちで全部社会と自分のセクシャリティのせいにしてればそら人生楽よ。体動かしてみないと分からない事の方が滅茶苦茶多い。でも多くの人は動かず誰かや何かのせいにして逃げ回ってずっと愚痴を言う。私が愚痴嫌いなのは母も酷い結婚だったのに夫の悪口と愚痴だけは言わなかったんだよな。

しかし母が死んだ方が母について考えるしあの女についての考察が深まる。生きていた方が良かったかと自分に答えると、生きていた方が自分にとって心配事が増える為、死んでくれている今の現状の方が母について落涙するというレアイベントが起こり母も私について罪を感じずに済むのでwinwin。

結婚て他人同士が生きていく時に契る血の約束なんよな。だから強い感情がモチベーションになるわけ。友達にそれは持たない。気軽に付き合ったり離れたりできるから友達であって相手の家族や財産にまで踏み込む勇気があるかどうかが結婚。母は潔かった。夫の暴力浮気DVに正面から戦いを挑んだ。

母が彼を「好きだ」と言う以上、私達は何も出来なかった。もっといい男がいたはずなのになんであいつなの。あんであんな奴の為に死んだのおかあさん。母が死んで10年経っても母の人生を思うと落涙する。花が好きだった母の為に庭に年中咲くように植えている。冬は水仙椿女燃やして死んだ母を想う。