アンリ・バンコラン

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カーのバンコランシリーズ長編5作読了。短編は読んだけど憶えていないので近々再読予定。全編通しての印象は、文学度が高い! 動機に見える執着・業の要素が濃厚で、トリック主題ではない。そしてバンコランは一瞬で犯人・背景を見抜く慧眼を持つ超人探偵なので、(コメント欄へつづく)

『ユダの窓』に驚愕して以来、全作読破を目指し中のカー。『蝋人形館』でまたもや驚愕! いったい何度山場を越えれば物語が終わるのか!?な内容でした。いや、とにかくバンコランがエエ男過ぎる! 次作でシリーズ長編最終話なのが実に惜しい。でも読まずに死ぬわけにはイカンので、すぐ読みます。

カー『夜歩く』とその原型『グラン・ギニョール』を読了。訳は『グ』の白須さんのがつるつる読めるけど耽美度は和爾さん『夜』が高い。もう、バンコランが出てくるだけでナニ小説かわからん色気がある。無責任に読む分には良いけど、書くには、こんな耽美探偵、扱いにくかろうなあと、ちょっと笑える。