のんべい横丁には「鳥重」という伝説の鳥屋さんがあった。 僕が鹿児島に移住してから閉店した。 前菜から〆まで鳥料理。全部がずば抜けて美味しい。 心のあるゴージャスな接客。 高額な支払いを覚悟する満足度だが伝票を見て驚愕する。 店に入ってから出るまでに必ず三度驚く。お母さん元気かな。
渋谷ののんべい横丁の酒天童に行った。 マスターは様変わりして今では浅沼さんというおじさん。たぶん年下。おじさん呼ばわりしてごめん。 僕は酒天童にはさしたる思い出はなく思い出があるのは同伴した妻。 僕はと言えば下から見上げたFRPの窓枠は中ではこうなってるのかというのが一番の感慨。
「取ってつけたような」FRP製の窓枠。 煙草のヤニと埃で数百年も昔からそこにありましたと言った風情。 アクリル板がレールに嵌っているだけの引き戸の窓も時代感覚を麻痺させる。 妻曰く「FRPが付いた時にはすごいと思ったけどまだFRPのまんまなんだねぇ」窓枠ですらなくFRP呼ばわり。