岩間隆司|SOCIUS
日常の風景。
『建築をつくる』ということは、現実と向き合うこと。 そこで、ときどき架空の『物語』に逃げ込み、自由を楽しんでみます。 登場する人物、計画、建築、組織、全て架空のものです。あしからず。
「芸術作品」でも「工芸品」でもない。 「普通」の建築をつくりたい。
東京・散策・見聞集
□まえがき□ <プロフィール欄> 栂池京信:アトリエ・ツガイケ一級建築士事務所 主宰 都内を中心に個人住宅や集合住宅の設計監理をおこなう。 男性/43歳/独身(離婚歴?)その他プライベートは不明。 ※もちろん、架空の人物である。 その他、登場する人物、計画、建築、組織、全て架空。 これまでのお話し 孤独の住宅建築家_01 マッチングサイト:編 孤独の住宅建築家_02 ふたつのテナント:編 孤独の住宅建築家 03 建築現場の青春:編 □1□ 大田区蒲田の準工業地域。築
土地を有効活用させた賃貸集合住宅をつくることが、私の仕事です。 同じ事業をしている大手建設会社の営業マンから、集合住宅が完成 したということで、完成内覧会の招待をうけたことがありました。 内覧会当日。完成した集合住宅のエントランスは豪華絢爛の石材貼。 そして、量販店の大売出しよろしく、ハッピを着た大勢の担当者達。 その中に、私を招待してくれた営業マンがいました。 私:随分、お金かけた建物ですね。借入や利回りは、大丈夫なの? 営:オーナーから、全て任されてますので。ゴージャ
「THE TOKYO TOILET」 というプロジェクトがあります。 先日、渋谷の明治通りで偶然見つけた 神宮通公演トイレ<あまやどり> に感動したことをきっかけに、いろいろ調べて知りました。 「THE TOKYO TOILET」は日本財団と渋谷区等がすすめるプロジェクト。 これまで「暗い・汚い」と敬遠されていた公共トイレをクリエイティブの 力によって変えていく取り組み。ユニークな発想と、素晴らしい挑戦です。 都内渋谷区17ヶ所の公共トイレが、著名なクリエーターによりデザイ
2021.01.27 渋谷神宮通りから宮下公園へ向かう山手線等の高架下 ドラマの場面にもよく登場する 2020.06.08 高輪ゲートウェイ駅北。第一京浜から旧海岸通り方面へ タクシーが通るのに難儀するので、通称『提灯ごろし』 2016.03.08 大井町線下神明駅近く。新幹線・湘南新宿ライン高架下。 海の中を描いた小学生のスケッチを、壁面に写している。 2016.04.05 第一京浜・第二京浜を結ぶ計画道路の歩道部分。 戸越公園。都立大崎高校の近く、いまだ建設中。
渋谷での打合せへ向かう午後の「明治通り」を、ひさしぶりに歩いてみた 再開発が進む渋谷駅の高層ビルが近くにそびえる。 街並みも、ほんの少しの隙に新らしくなっていく。 神宮通公園に 安藤忠雄設計の公衆トイレ「あまやどり」を見つけた。 クリエーターによる公衆トイレを、2021年夏までに区内の公園など17箇所 設置するという『THE TOKYO TOILET』プロジェクトのひとつとのこと。 渋谷区と公益財団法人日本財団によるこのプロジェクト。「おもてなし」の こころを公衆トイレから
文豪・谷崎潤一郎による 『陰翳礼讃』(いんえいらいさん) 1933年。昭和の初期に著されたこの随筆は、建築家の必須科目のひとつと 言われつつも、恥ずかしながら、これまで通して読んだことがありません。 お正月には NHKのETVで「THE 陰翳礼讃 ~谷崎潤一郎と日本の美~」 という番組にも感動。この機に、きちんと向き合ってみることにしました。 陰影、そして陰影の中の仄かな灯の中に佇む美意識。 住居に限らず、食事や衣服、慣習。生活の中に潜む、そのさりげない美学は 現代であっ
いま私は、以前設計したあるお宅の3階に来ている。 内部はコンクリートの打ち放し仕上げで西側と北側に大きな開口部がある。 外を見渡すと、水平線が広がる大きな湖。東面にも小さな窓、やはり湖だ。 これほど眺望がよいなら、なぜもっと大きな開口部にしなかったのだろう‥ 気がつくと、建物全体がゆっくりと動いている。 よく見ると、観光客と思しき見知らぬ客人達が外を眺めているではないか。 「旦那も、この遊覧船に乗りにきたんで? 天気もよくて、いい眺めだ。」 人懐っこそうな中年男が絡んでくる
□まえがき□ <プロフィール欄> 栂池京信:アトリエ・ツガイケ一級建築士事務所 主宰 都内を中心に個人住宅や集合住宅の設計監理をおこなう。 男性/43歳/独身(離婚歴?)その他プライベートは不明。 ※もちろん、架空の人物である。 その他、登場する人物、計画、建築、組織、全て架空。 これまでのお話し 孤独の住宅建築家_01 マッチングサイト:編 孤独の住宅建築家_02 ふたつのテナント:編 □ 01 □ 「空き家問題」に関して、インタビューに答えてもらえませんか‥?」
横浜各所で開催中 横浜ゆかりの偉大な建築家3名 それぞれの展示会 個人的におさらいしておきます。 建築家・浦辺鎮太郎の仕事 横浜展 2020.11.14_12.13 横浜赤レンガ倉庫一号館 にて 浦辺鎮太郎 1909(明治42)出身地倉敷を中心に作品が残りますが この展示会で、その多くを知りました。( 勉強不足を知りました。) 以前、氏の作品『大原美術館』がある倉敷市内の美観地区を訪れました。 近くの『倉敷アイビースクエア』『倉敷市民会館』などの作品も見ましたが 正直、
建築士事務所に所属する建築士は、年度毎3年に1度の建築士定期講習が 義務付けられています。私も先日、その定期講習会を受講してきました。 開催者は、普段利用している民間検査機関によるものを選択します。 年末、年度末をさけた時期となると、横浜の会場の回となりました。 講習時間は、朝一番から夕方の考査(試験)までの丸々一日。 集中力を保つのがしんどい日となりました。歳をとったことを実感します。 この 建築士定期講習会 平成17年に明らかになった『耐震偽装事件』を発端とした建築士