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休職中(在宅系フリーランス)②

前職を辞めた直後は、電車や車での通勤は難しい状態だったため、在宅で出来る仕事を探していた。
多少英語が使えるため、これを機に何か英語を使う仕事をしてみたいと思い、ひたすらindeedを見漁っていたところ、「在宅で英語を使ったデータ入力」という、業務委託契約の求人を見つけた。
早速応募してみたところ運よく書類審査を通ったが、問題はそこからで、面接地に赴くには40~50分ほど電車に乗る必要があった。
まさか早々に「電車に乗れません」と伝える訳にもいかず、一か八かだという思いで当日駅へ向かったが、やはり見事に玉砕した。
すでに車両に足を踏み入れることすら出来なくなっていたことを、その時に初めて知った。

帰り道、当日キャンセルのお詫びの連絡をしなくてはと、正直に「パニック発作により電車に乗れなかった」ことを担当者へ伝えると、なんと「では場所を変えてリスケジューリングしましょう」との返事がきた。
驚いたが、たまたまその担当者が私の車で行ける地域に近々引っ越し予定とのことで、快く別日の面接を提案してくれたのだった。
面接を終え、無事に契約締結となったのは奇跡で、メンタルヘルスへの理解があるこの会社と担当者に出会えたことは、幸運としか言いようがない。

未経験の業界であったが、数か月の研修期間や持続的なフォローもあり、希望すればデータ入力以上のことも任せてもらえ、結果多くの貴重な知識と経験を得させてもらった。
勤務時間も特に決められておらず、体調に合わせて作業を進められたため、パニック症を抱えながらも約3年間業務を続けることができた。

日常生活で多くのことが出来なくなった中、唯一仕事面では成長出来ているとの実感が、うっかり気を抜くと消滅しそうだった自身の自己肯定感を下支えしてくれていた。
前職に引き続き、本当にありがたい限りである。

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