はるかし

1987年生まれのうお座B型。会社員。2人の娘がいます。 主に読書記録。たまに趣味や生活のことも。

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最近の記事

ペリリュー、1巻すら読めず。

先日、とある図書館で漫画「ペリリュー!」を見かけました。 話題の戦争漫画として有名なペリリュー!、読んでみたいと思っていたのよね~ラッキー!と軽い気持ちで手に取ったものの、内容が辛すぎて1冊読み切ることができませんでした。 イラストはゆるめで可愛いけど、そこはやっぱり戦争漫画。若者たちがバタバタと死んでいく。しかも名前の通りペリリュー島での戦闘の話なので、登場する日本兵は死ぬ運命。読み始めから本当にしんどいのです。全滅を前提に兵士たちの生活が描かれています。 米軍兵士との

    • 次女とインフルエンザ

      この度、次女がインフルエンザに罹患しました。 今年は年初から長女の冬休み対応に追われ、その後に次女の保育園から流れ込んできた胃腸炎による家庭内パンデミックが起こり…そもそも1歳児と反抗期の小学生を育てながら中間管理職として働くというストレスフルな生活を送っているのに、拍車をかけるイベントが次から次へとやってきます。 そうですかインフルエンザですか。今朝まで元気だったんですけどね。。 でも前向きにとらえれば、可愛い盛りの次女とべったり過ごせるチャンスだから、夫と協力して楽しく

      • 『ムラブリ』を読んで辺境を思う。

        これは『ムラブリ~文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと~』(伊藤雄馬 著)の感想文を含みます。書籍以外からの情報も含むため、読書感想文というより、個人の雑記です。 https://www.shueisha-int.co.jp/publish/%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AA ムラブリはタイとラオスの国境沿い周辺に住む狩猟採集民で、ムラブリ語を話す。ムラブリ語は文字を持たない音声言語である(世界の言語の3分の1は音声言

        • 『エゴイスト』を読んで。

          こちらは『エゴイスト』(高山真)の感想文です。 はじめにこの感想文はネタバレを含んでいます。これから読む予定がある方はご注意ください。また、こちらはとても個人的な感想です。誰かを悲しませる意図はありませんし、私自身もこの文章を投稿することで傷つくことは本意ではありません。偶然この記事を目にしてくださった方は読み終わったらそっとページを閉じていただけたらと思います。 更にはじめにこのnoteには主に仕事にかかわる読書を記録している。単なる感想にとどまることもあれば、内容に対

          『ペアレント・ネーション』を読んで。

          こちらは『ペアレント・ネーション』(ダナ・サスキンド 著、リディア・デンワース 著、掛札 逸美 )の感想文です。 https://www.akashi.co.jp/book/b618050.html 選書理由実は私、ちょっとした知育沼の民で、長女を妊娠した頃から知育に強い興味を持っている。なかでも赤ちゃんの言語発達を促すことには殊更に関心があって、長女の妊娠中に、大学で開催されていた赤ちゃんの言語習得の講座にも顔を出していた(チョムスキー系譜の内容だった。当時はチョムスキー

          『ペアレント・ネーション』を読んで。

          『敵とのコラボレーション』を読んで。

          こちらは『敵とのコラボレーション』(アダム・カヘン著 , 小田理一郎 監訳、東出顕子 訳)の感想文です。 http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2263 選書理由「ビジネスアナリストという仕事をしていると、ステークホルダーの利害不一致に度々遭遇するんだけど、そうした場に居合わせたときにどうやって解決するのが良いのか・・・常々悩んでいるんだよね・・・その糸口として紛争解決を学ぼうと思っているんだけど。」 ・・・と、あ

          『敵とのコラボレーション』を読んで。

          『言語はこうして生まれる』を読んで。

          本書は『言語はこうして生まれる~即興する脳とジェスチャーゲーム~』モーテン・H・クリスチャンセン、ニック・チェイター著 塩原通緒訳 新潮社 の読書感想文です。 選書の理由言葉が好きだ。この本を手に取る理由はそれだけで十分。 本屋で平積みにされている本書を手にとって、ページをめくる。本文が書かれた1ページ目にあたる序章は以下の文章で始まる。 会話はジェスチャーゲームであるクロード・エルウッド・シャノンが「言語コミュニケーションは発信者から受信者へチャネルを通して伝達されるも

          『言語はこうして生まれる』を読んで。

          『トランスジェンダー問題』を読んで。

          こちらは『トランスジェンダー問題: 議論は正義のために』(ショーン・フェイ (著), 高井 ゆと里 (翻訳))の感想文です。 https://webmedia.akashi.co.jp/categories/1009 選定理由トランスジェンダー問題というISSUEにはずっとモヤモヤしたものを感じていた。 はじまりは2016年あたりから世間を 賑わせたキャスター・セメンヤ選手のテストステロン規制の報道だったと思う。スポーツでのトランスジェンダーをどう扱うべきか?自分の中に応え

          『トランスジェンダー問題』を読んで。

          『カースト アメリカに渦巻く不満の根源』を読んで。

          こちらは『カースト アメリカに渦巻く不満の根源』(イザベル・ウィルカーソン 著 , 秋元 由紀 訳)の感想文です。 https://www.iwanami.co.jp/book/b611103.html あらゆる点で凄い本だった。文章量が多いのに読みやすく引き込む文章で、数日で一気に読み切ってしまった。作者の知性と文章力が素晴らしかった(もちろん翻訳家の仕事も!)。 なぜ「カースト」なのか 本書はアメリカにおける人種差別、とりわけアフリカ系アメリカ人に対する差別を取り扱

          『カースト アメリカに渦巻く不満の根源』を読んで。