ペリリュー、1巻すら読めず。

先日、とある図書館で漫画「ペリリュー!」を見かけました。
話題の戦争漫画として有名なペリリュー!、読んでみたいと思っていたのよね~ラッキー!と軽い気持ちで手に取ったものの、内容が辛すぎて1冊読み切ることができませんでした。

イラストはゆるめで可愛いけど、そこはやっぱり戦争漫画。若者たちがバタバタと死んでいく。しかも名前の通りペリリュー島での戦闘の話なので、登場する日本兵は死ぬ運命。読み始めから本当にしんどいのです。全滅を前提に兵士たちの生活が描かれています。

米軍兵士との戦闘が始まったばかりのところで、主人公の先輩が「かーちゃん、いたいよ・・・」と言いながら事切れるシーンがあり、私はそこでそっと本を閉じました。私にも子供がいるので、死ぬ前にお母さんの名をつぶやくなんて想像しただけで胸がつぶれそうでした。たとえ知らない誰かだったとしても、子どもがそんな思いをしていると想像しようとすると、「これ以上はストレス負荷が高すぎるから考えちゃダメ!」と脳内のブレーカーが落ちます。戦時中の母親はどんなに心細かったでしょうか。想像を絶します。

戦争中でなくても、事故や事件で子どもが危険な目にあう、時には命を落とすことすらあるのが世の常。私なんて毎日子供たちを玄関から送り出すたびに「気を付けてね」と何度も声掛けし、ランドセルには2つのGPSと防犯ブザーを付けさせているくらいですよ。帰りが予定より遅いと迎えに行っちゃうし。とにかく子どもが危険な目にあいませんように、という不安を常に抱えて生きています。平時でもそんな感じなので、有事の際は幾ばくか。。

どうかすべての子どもたちには健やかに生きて親よりも長生きしてほしい。世界中で戦争や災害の危機が起きているさなか、そう祈らずにはいられません。悲しみが少しでもなくなりますように。どうか安らかな時間を過ごせる人が1人でも多くありますように。

自分が子供の頃は戦争漫画を読むことに抵抗はなかったんだけどな。親になるともうダメですね。。ただただ平和を祈る日々です。私は1巻も読み切れなかったけど、娘はペリリュー!を読む機会があるといいな。

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