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中学・高校で「関係」に基づく評価を行うヒント『何のためのテスト?』第5章(読書会記録)
社会構成主義第一人者ガーゲンの「何のためのテスト?――評価で変わる学校と学び」のオンライン読書会の記録です。※あくまで個人の受け取り方・感想です。
第5章 関係に基づく評価−中等教育
第6回は第5章。これまで提案されてきた関係に基づく評価(学びのプロセスを向上させる評価/学びへの継続的な取り組み/関係の質を豊かにする)について、中等教育(中学・高校)での具体的な実践について書かれていました。
学びは問いや刺激からはじまる
心にすごく刺さったのがこの「学びは問いや刺激からはじまる」という言葉でした。
また、対話は即時FBが得られるツールなので、学ぶ内容そのものだけでなく、関わり方も学ぶことができるし、この問いや刺激をお互いに与え合う上でも重要なもの。
本の中では、I/YOU/WEという枠組みが紹介されていましたが、ちょうど子どもの「街探検」の授業でも同じ進め方をしていてタイムリーでした。
いきなり、I(個人)→WE(全体)に聞くだとハードルが高いけど、YOU(集団)の過程を経ると言語化ができるということのようです。
これは学校だけじゃなくワークショップを組み立てる時でも同じだなと思いました。
生徒自身が評価基準を選ぶ
第4章・第5章通じてぼんやりとわかってきたのは、評価とは学ぶ力を高めるものでなければならず、そのためには児童・生徒自身が評価基準を選び、教師が学びのパートナーとなって一緒に考えていくのが大事ということ。
具体的な取り組みとして面白かったのは、ラーニング・アグリーメント(学びの合意書)というもの。コーチングのようないくつかの質問により、学びのゴールやそれにいくつか手段を明らかにしていく取り組みだそうです。
他にも、個人の学びの記録、パーソナルロードマップ、ラーニングジャーナルなどが紹介されています。
その他読書会での話題
思春期独特の「私って価値があるんだろうか」みたいな想いに、今の「テスト=評価」でレッテルを貼られてしまうと、それを剥がすことは大変
自分の特徴を確認するためには差がないといけない。なのに、学力などで生徒をそろえて周りとの差が小さくなるほど、自分がわからなくなるのでは
今は保護者が平均点を知りたいと言ってくる。親自身テストの評価を重視して点数しか見てないこともありそう
教師の「変幻自在性」をどうやってつくっていくか。教師がいろんな関係をデザインできることが、この関係での評価には必要だが、関係を豊かにするという部分がまだ曖昧
昔は多数決が民主的って思ってたけど今は暴力的にみえる。少数の意見にも耳を傾けていくことの重要さ
📖読書会記録
序章 ガーゲンの新作「何のためのテスト?」
第1章 テストで正確な「評価」はできない?
第2章 先生・生徒の新たな関係パターンとは?
第3章 「価値」を先生と子どもが共同探求で決めていく
第4章 小学校で「関係」に基づく評価を行うヒント
第5章 中学・高校で「関係」に基づく評価を行うヒント
第6章 教師1人が学びの責任を持たない、包括的なアプローチとは
第7章 学校自体も、多軸で評価をしていく
📖ガーゲンの前作「関係からはじまる」読書会まとめはこちら
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