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ガーゲンの新作「何のためのテスト?」序章(読書会記録)

 社会構成主義第一人者ガーゲンの新作「何のためのテスト?――評価で変わる学校と学び」のオンライン読書会がスタートしました!
 これから2週に1度、1章ごとにnoteにもまとめを書いていきたいと思います。※あくまで個人の受け取り方・感想です。

序章

 第1回は序章。教育や評価にまつわる近年の課題などがギュッとまとまっています。

 本文にちらっと紹介されてる(おそらくコレな)TEDの動画「Do schools kill creativity?」を見てみるとその概略がわかるかなと思います。例えば……

  • 公教育の目的は、良い成績を収めて良い大学に入り、大学教授を生み出すことのように見える

  • どの国でも数学と国語が重要な科目で、芸術は常に最下位。それは働くために有用な科目が優先されているから

  • 知性を、学校の成績という狭い範囲ではなく、多様性・ダイナミック・比類ないものと大きく捉えなおす必要があるのでは

 などなど。

 このように今回の本の問題提起がされている序章だけあって、読書会当日は色んな話で盛り上がりました。

  • テストで知識が身についても、実際に役に立たないことも多いのでは?

  • テストでしか学びのドライブをかけられない状況は教育側の貧しさ

  • 知識を身に付けること、テストで良い成績を取ることは「あなたのためだから」という親や先生のエゴ?

  • 先生側としても、テストをしてないと「先生が楽してる」と周りから思われてしまいそう

  • 知識の確認としてのテストは必要だけど、テストで全ての評価ができるわけではない

  • 今、「個が大事」と言われているのに、評価はテスト結果で画一的にされるという状況は、耐えられない子どももいるのでは?

 読書会メンバーの色んな意見を聞きながら、私自身はテストを割と無視して生きてきた(塾通い経験なし、テスト勉強あまりしてない、成績は良くても悪くても親から特段何も言われないなど)から、テストで画一的に成績をつけて……という状況への危機感が薄いのかもしれないと思いました。
 一方、子どもが小学生になって成績表をもらう年齢になってきて、これからいやがおうにもそういった「評価」や「教育」に直面していくんだろうなあと思うと、今回の読書会は良いインプットになっていきそうです。

📖読書会記録
序章 ガーゲンの新作「何のためのテスト?」
第1章 テストで正確な「評価」はできない?
第2章 先生・生徒の新たな関係パターンとは?
第3章 「価値」を先生と子どもが共同探求で決めていく
第4章 小学校で「関係」に基づく評価を行うヒント
第5章 中学・高校で「関係」に基づく評価を行うヒント
第6章 教師1人が学びの責任を持たない、包括的なアプローチとは
第7章 学校自体も、多軸で評価をしていく

📖ガーゲンの前作「関係からはじまる」読書会はこちら

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