摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~100
「私にとって、痩せること、痩せたいって、全てを犠牲にして追い求めることではないのかもしれない・・・」
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私にとって、痩せること、痩せたい気持ち、痩せ続けることは、
これからも、ずっとずっと必死になって守り続けていくもの
これからも、ずっとずっと必死になって追い求めていくもの
これからも、ずっとずっと必死になって拘り続けていくもの
ではないのかもしれない、ということは何となく感じていた。ただ、そうは言っても、そのことと、
痩せなくてもいい、太っても仕方がない、気にしない
好きな物を、好きなだけ食べても、吐かなくてもいい
というように、すぐに気持ちを切り替えられるかどうか、ということは、また別の問題のような気がした。
「でも、何かもう、何もかもに疲れちゃったのは、確実。摂食障害であることにも、過食嘔吐をやめられないことにも、痩せることや食べることに振り回されることにも、痩せ続けることにも。そして、そんなことばかり考えている自分にも、考えたくないのに考えてしまう自分にも、考えることがやめられない自分にも・・・本当に疲れちゃった」
そんな、疲れ切った自分を解放して、許して、休ませることがなかなか出来なかった。
「何か、漠然とだけど、後もう少し、ほんの少しだけでももう一歩が踏み出せたら、ほんの少しだけでももう一つ吹っ切れたら、自分を解放して、許して、休ませることが出来るような気がするけど、その何かが何なのかがわからない・・・あぁ、もどかしい」
そして、その何かを掴むこと、その何かに辿り着くことが、摂食障害克服に大きく関係しているんじゃないか、という気がしていた。
痩せることや、食べることについてのマイルール、疲れ切ってしまうほどのマイルール、本当はそこに大した意味なんかないかもしれないマイルールで自分を縛っているのも自分。
そして、そんな疲れ切った自分を解放して、許して、休ませることが出来るのも自分。
だとしたら、やっぱりどこかで何かを切り替えたり、自分の中で何かが吹っ切れたり、相反する価値観のせめぎ合いの折り合いをつけたりという、何かしらもう一歩のプラスαが必要な気がした。
「確か、前に由希に言われたことがあったっけ・・・
本当のことを知っている、っていうか本当のことに気付くことが出来るのは、多分お姉ちゃん自身しかいないと思うの・・・
そのことに気付くことが出来るのは、私しかいないのかもしれない・・・それはそうかもしれないけど、でもどうやったら気付くことが出来るんだろう・・・」
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