摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～110

いい加減、そんな自分を許して、解放しなければ家に居ても気が休まらない。

そんなことはわかっているけれど、頭ではわかっているけれど、なかなか実践出来ないのが『現実』だった。

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「あ～また自分の世界に行っちゃった。早く現実の世界に帰ってこなければ……」

明日もまた仕事だし、とりあえず買ってきたものを食べて早く寝ないと、身体がもたない。

そうは言っても、一日の『締め』の一杯は欠かせない。いつものように、誰もいない部屋で一人で『乾杯！』と言ってからハイボールの缶を開けた。

「やっぱり、これだけはやめられないのよね。この瞬間のために生きてる、と言ってもいいくらい」

いつものように、サラダチキンとブランパンをつまみながら、お酒を飲んだ。

そう言えば、サラダチキンとブランパンを食べるようになってから、それほど過食したいと思わなくなったような気がする。

私の『許可食』というか『安心安全食』みたいなものなのかもしれない。

今日もありがとうございます。