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七十二候【蛙始鳴】に入ります。

「蛙始鳴」は「かわずはじめてなく」と読みます。二十四節気「立夏」七十二候の初候で第十九候です。5月9日まで。
立夏 Rikka (Beginning of summer) May 5-20
蛙始鳴 Kawazu hajimete naku “Frogs start singing” May 5-9
「かえる」は口語、「かわず」は歌謡、雅語として用いられてきました。蛙は春の季語です。「初雁」「初燕」などとおなじく出はじめを重んじる日本人の伝統的な感性の反映でしょう。
いちはやく姿を表すのが、赤蛙、三月中旬には殿様蛙、そのあと青蛙や雨蛙が鳴きはじめます。
     初蛙(はつかわず)田の静けさや風わたる
蛙が鳴くのはオスの求愛活動のためです。多いときには何百も水辺に群れて、オスがメスを奪いあいます。これを蛙合戦とよびます。最高潮に達した命のいとなみですね。
写真は「カリン」の花です。漢字では「花梨」と書きます。耳からはおなじに聞こえても、目からの印象はずいぶん違います。この黄色い実「榠樝(かりん。こうも書きます)」をつける「安蘭樹(あんらんじゅ)」は、江戸時代に中国から伝わりました。
あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて 大ざぶろう
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