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星と鳥と風たち

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#音楽

星と鳥と風~19 旅人-1

現在九州は大分県のとある渓流の川辺でこれらを記している。

何故電波も何もない渓流にたった1人いるかというと、私は只今【旅人】で【絶賛一人旅の途中】なのだ。今日はここに滞在し、【星と鳥と風】に旅の思い出を残しておこうと思う。

何故旅をするのか?
と聞かれたら、私は島根県で開かれた、とある音楽イベントで(DJ)を頼まれたのがきっかけだ。

※以前からお伝えしているように、私は、大事なライフワークの

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星と鳥と風17~星とビンギ


もう少し
あともう少しだけ時間を下さい
あの人に、まだ伝えたい事がある


プルルル【iPhoneの着信音】
「もしもし、どうした?」

「今大丈夫?」

「今、休憩中だよ。どうしたの?」

「そっか..あのね」
「今、ビンギが召されたわ」

「...」

「穏やかな最後だった」

「…」

「でもやっとビンギが苦しまなくて済む」
「今日のこの日まで待っててくれたのかな...」
(この日は彼

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 星と鳥と風15~星と鳥2

誰が仕組んだ人生なのか?
 これが自分が望んだ未来なのか?
カルマか?
ドラマか?
どっちだっていい
神様がいるのなら
少しばかりの間
応えて欲しい
そして僕らの
生きる様を
ほんのもう少し
見守っていてほしい

私の住んでいる九州は、先日、梅雨入りをした。
これを書いている間も、外では、滝のような雨と、怒り狂った雷が、けたたましく鳴っている。こんな日は、私は、彼女と出会ったあの日を思い出す。

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星と鳥と風8~卒業発表会

【ジャーーーーーン】

落雷のようなヒロトのギターが教室に鳴り響いた。
たった一音で「おぉ」と周りを惹きつけた。
その音は決して、耳障りとかの類の音ではなかった。
ただただ、ヒロトの溢れんばかりの才能が
たったの一音で溢れ出た。
ただそれだけだった。
僕もベースとマイクがちゃんと自分に聴こえるようにボリュームを合わせた。

ドタドタドタ!
(何かが押し寄せてくる音)

さっきの一音で
気がついたら

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星と鳥と風~7 神様からのプレゼント

音楽を奏でる事は最高な気分にさせてくれる。
小さな僕にとって
【音楽】
は神様からのプレゼント
だと信じて疑わなかった。

小学校6年生の僕らは無我夢中で練習をした。

その少し前に僕は
3年程続けたサッカークラブを脱退していた。

【理由は隼人だ】

隼人は頭も良かったが
運動神経も抜群に良かった。
そして何よりサッカーセンスがずば抜けていて
毎年県の選抜にも選ばれていた。

僕はというと
足は

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星と鳥と風~6 スーパーキッズ

ある日僕は父が運転する車の助手席に座っていた。
父は当時黒塗の
(グロリアY30)という
いかにもな車に乗っていて
頭もリーゼントをポマードでかっちりロックして18金のゴツいネックレスが、虎柄のシャツの中からちらちら見え隠れするような
【The 昭和のや◯ざ】
な出立ちだったにも関わらず
意外にも車の中でかかっているカセットテープはメロウで男女がテーマな邦楽POPs が多かった。

【なんなんだそ

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