星野
クマさんと別れた次の日 ガヤガヤした教室の中で ヒロトを探した。 そういえば私は 詩のようなモノ は、書いてはいたが 自分ではそれが 詩とは思ってもいなかった。 ただのスケッチ。 それが絵の人もいれば、音楽の人だっている。 ただそれが、私にとっては、文字だっただけ。 それが見る人によっては 【詩に見えるのか】 私は以前、詩は神様がこの世に落とし込んだ メッセージだと勝手に思っていたので 詩=神聖なモノ の認識でいた。 兎に角 自分が何気なく書いた詩が 曲になるかが
クマさんの目からは 今までに感じた事のない圧力を感じていた。 「だかがゲームだと思ってるでしょ?」 「どうせ負けたって、適当な話しでもしとけば このクマは余裕だ。」 って思ってない? (流石クマさん。彼には、人の心を読みとく力があったんじゃないか?と、今更ながらに思う。 それに自分がクマだと、もう受け入れている。 「じゃあ負けた方が、恥ずかしかった話 +何かを奢る。」 「恥ずかしかった話が面白く無かったら さらに追加で何かを奢る。 上限五千円分の賭けにしよう」 と言った
相も変わらず、中学2年の僕は ダラダラと毎日を過ごしていた。 特べつ何かに興味を持っている訳でもなく 勉強は後ろから数えた方がいいくらいで 運動も中の上、初恋の人にも振られたばかり 全然良いとこ無しの、劣等生だった。 とにかく情熱のような気持ちが欠落していて やりたい事なんて特別無かった。 (今もたまにそういう状態になるが) 教室の窓際を当てがわれた僕には 毎日の西陽が睡眠薬だった。 ベシッ! 「こら!星!お前また寝てるな!来週テストだぞ!また赤点取る気じゃないよな
あの日の君に会えるのならば なんとか君は 2024年もちゃんと生きてる としか言いようがない。 とんでもない人生の大波の極みを ギリギリ乗りこなしている1人の男。 そんな所だ。 それに 【死が隣り合わせの人生】 スリル満点だろ? 小心者の君は怖がるかもな? でも、それが君の望んだ 現実だ。 そして その人生の ほんの少し先に僕がいる。 だが 【どうか、これだけは分かってほしい】 君は、君自身が思うよりずっと 強くてタフだ。 それに 君の人生はとてもラッキーだ
星と鳥と風を ご覧になって下さった 全ての皆様 本当にありがとうございます。 未熟な文章ですが ここまで書き進めてこれたのは 見てくださる皆様のお陰としか 言いようがありません。 感謝しております。 物語は33話をもちまして 一旦、完結 と、させていただきます。 といいますのも 私達はこの作品を 【紙】 という媒体を通して 見ていただきたい。 という気持ちで、只今 【書籍化】 する為のプロジェクトとして 皆で奮闘している最中でございます。 そして その一環で まず
燦々と降り注ぐ太陽に照らされて 七色に輝く小さな破片が 目に留まった。 取り出そうとすると、どうやら破片は 予想していたものより大きかった。 最初は土に覆われていて分からなかったが 沢に降りて水で洗い流すと 見事な水晶が現れた。 それは綺麗にまとまって、山型に形成された 水晶クラスターであった。 私はその水晶を (スピリチュアルマウンテン) と 名付けた そして よく見ると、夫婦の神様の周辺に 沢山の水晶が落ちていることに気がついた。 結局 ものの五分間の間で 20個程の水
私は来た道を 悦びに満ちた心で歩いた (水晶は一つも手にしていないが) 自分でした事と言えば 地層の文献を読み漁った事と 車を2時間以上走らせた事 急な崖をよじ登った事 くらいなもので 大した知識もない中で 1日目にしてすぐに その場所に辿り着いた奇跡は 実は 奇跡ではなく 質然だったのだと思える。 風の案内が入る辺りも 私にとって とても 重要な事だったのだろう。 *当たり前でしょ* 人里離れた山奥で 出逢えた喜びにも感謝して 身も心も 軽くなった私は 満足と安堵
車から降りてみると そこはもうとっくに使われていないであろう 【旧林道】 で 一見水晶など どこにも見受けられない場所だった 見受けられはしなかったが 【ここに確実にある】 という 一ミリの確証もない確信が 私の心の中を渦巻いていた。 私は 林道脇に車を停めて 林道の中を歩いてみることにした。 入り口には 【夫婦の山神様】 が、祀ってあったが 女の神様の石像は倒れ 周りにはゴミが散乱し 杜撰な有様だった。 私は軽くゴミ拾いをして 泥で汚れた盃を 水と手で、簡単に洗い そ
ある日、私は 鳥と四国に 音楽のツアーに出かけた。 そのツアーは私にとって、今でも とても思い出深い 忘れられない旅となっている。 そこでお世話になった とあるファミリーの大黒柱のS君は ヒマラヤなどで石を買い付けて それをマクラメで編み ペンダントを作って売ったりしている 石屋さんだった。 彼の選ぶ石達は どれも個性豊かであったが 同時に 強烈な 【意志】 を 持っているのが 素人の私でも分かった。 その時期辺りは 私は身体中が非常に敏感になっていて ツアー中に体調が
私はその手が 【問題の種】 を抜きさるのをハッキリ理解した 痛みはないが、生肉を素手で触る感覚があった。 それが何とも言えない感触で 意識は、音からそちらに 切り替わろうとしていた。 【いいから続けろ】 私はハッとして 言われるままに音楽を流し続けた 【尿道にもあるな】 何故かは分からないが、その手が触れると、そこに腫瘍があるのが分かった。しかも一つだけでは無い。 病院で検査した時も 【転移の可能性も充分にある】 と言われた事があるのを思い出した。 それに過去に私は
2024年9月8日 まだ残暑の香りが残る晩夏の昼間 私はたった1人、【自病】と向き合っていた。 もう丸2日は食べ物も、飲み物も、喉を通らず 3日前に作ったカレーは不本意ながら コンポスト行きが決定した。 風呂にも入る氣がせず 車で外に出ることすら憚れる (運転中に気を失って、事故をした事が要因だ) 洗面台で、服を脱ぎ、かがみを覗くと 無精髭を生やして、痩けた頬と 痩せ細った見窄らしい身体が写った (一体全体こいつは一体誰なんだ?)
これは犯罪になるので、詳しい内容は書けない。 が たつやはある方法で無限に自販機から、大量のジュースをゲットする事が出来た。 【それをバイクのメットインに入れるだけ入れる】 なんならお釣りまで帰ってくる。 そして原付きに二人乗りで、猛スピードで家に戻る。 実質タダで大量の飲み物をゲットする事ができるが 只の窃盗だ 【良い子は絶対に真似しないでね】 根が真面目な私は、なんだか気が引けて、それっきり、その方法は使わないでいた。 ある日、隼人に 「星!ジュースが無限に取れる
私の家のすぐ近所に【ゴミ処理場】 があった。 中学生の私達はたまに そのゴミ処理場に遊びに行っていた。 (何でそんな所に遊びに行ってたのかは今だに謎)だが 暇を持て余した田舎の子供の (遊び)だったのだろう。 そもそも ゴミ処理場が 【遊び場】 こんなルーツや親父との関係 ぶっ飛んだ周りとの繋がりなどの影響が 自然と私をパンクやブラックミュージックの世界へと誘ったんだと思っている。 ゴミ処理場には常駐の職員が2人いて (1人は厳しそうな人だった)のだが それともう1人 私
この際だから、親父の話をもう少し回想しようと思う。※(えげつない話しなので、観覧注意としておきます。気分が悪くなったら見るのをやめる事をオススメします) が、これが私の 【リアル】 なので、しょうがない。 私が中学2年生になる頃に、親父が 「おい、星、お前自分の部屋が欲しいだろ?」 と言い出した。 実家には離れがあって そこの2階に六畳一間のスペースがあった。 (私はこの部屋が最高に好きだった) そこを親父1人で内装をやってくれて 1人部屋を作ってくれた。 周りは田園し
【出る杭は打たれる】 私は幼い頃から活発で 小学校では応援団長をするような子だった。 応援団長をしたかった理由は 【人より長い鉢巻を巻きたかったから】 目立つ事が大好きなお調子者のおバカさん。 そんな所だ。 しかし応援団長になるには クラスでの投票で選ばれるしかなかった事を考えると、まぁまぁ面白い子供ではあったかもしれない。 (テストの点数はカツオ並だ) そんな私だったが、中学に上がると 先輩たちからすぐに呼び出されて 訳のわからない理由でリンチにあった。 【そもそも8
高速を飛ばして約1時間半 私は山口のとある陶芸家さんの家に着いた。 大事なお酒を持って、遅れてしまった申し訳なさが残る中お邪魔した。 着くと、広くてよく手入れされた庭で皆んなでBBQをしていた。 遅れてきた僕を快く迎え入れてくれて、沢山のおもてなしをして頂いたのだが、中でも手作りのチーズケーキは絶品だった。(私はチーズが大の苦手なのだが、これは別だ。)そして緊張しいの私だが、何故か心が落ち着く場所と人達で この家の持ち主で陶芸家のRちゃん(男性)は、気さくで親しみやすい人で