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アドリブ研究

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トロンボーンのアドリブって大変ですよね? アドリブ研究共の会では、一緒にアドリブを考えて、それを手直ししたりするコーナー、およびアドリブの方法論を共有するページです。 初心者の方…
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記事一覧

「理論的な正しさ」は求めない方がいい

アマチュアのジャズトロンボーン&ピアノとして30年くらい活動している自分の実感です。 すべ…

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なぜジャズトロンボーンのソリストは育ちにくいのか(2)

(1)ではトロンボーンのアドリブソロは難しく、やる人も少ないと書きました。 人前に出せる完…

半熟ドクター
4か月前
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重く、軽く

ジャズ界隈でアドリブのことを考えて、もう30年近く経つ。 はっきりいってアマチュアのアドリ…

半熟ドクター
8か月前
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ソロを「もりあげる」方法とは(3)

では、実際に「盛り上がり」を身につけるにはどうしたらいいか。 それには(2)の視点にそって「…

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ソロを「もり上げる」方法とは(2)

(1)では How、つまりどうやってソロを盛り上げるか、を述べました。 (2)ではWhat、つまりソロ…

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ソロを「もりあげる」方法とは(1)

以前に書いた文の中で「起承転結」「盛り上がり」といいました。 今回は「盛り上がり」につい…

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譜面をみないこと(3)

コードの「コンテクスト=文脈」を理解しましょうと書いてきました。 昭和のクソ慣行の「譜面を見るなおじさん」も、是非はともかく、譜面を見ないきっかけになるなら、それなりに効用があったはずだ(不快だけどね) では、譜面を見ないで、曲のコード進行をどういう風にとらえているか。 とはいえ、これをどうやってわかりやすく示すか……すごく難しい。 頭の中をかち割ってさらけ出すわけにはいかないし。 なので、覚えているコード進行を、どうやって再現しているか、を示してみます。 実例として、

段階別セッションの目標

以前「ジャズ研換算」を書きました。 学年別のジャムセッションにおける目標はなんでしょうか…

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水たまりがつながる

クラシックや、ポップス畑で、それなりに演奏経験のある方。 そんな人が、ジャズに進出した時…

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トーナル→コーダル→モーダル(4)

さて「トーナル」というのは結局なんなのか、そして、それがありさえすればジャズになるのか?…

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トーナル→コーダル→モーダル(3)

ここまで、トーナル=調性感覚ということで、 個人の奏者の能力という文脈で語ってきました。 …

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トーナル→コーダル→モーダル(1)

コード進行、ジャズの理論の話です。 モーダルとコーダルまず、ジャズ理論の前提にある 「コ…

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 歌物基本形(4): 8段目

「歌物基本形」なる用語を勝手に提唱し、勝手に論じてきました。 さて、最終段の8段目について…

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アドリブ研 : "There Will Never be Another You"(1)

曲の出自:「アイスランド」という1942年の映画で劇中で歌われた歌だそうです。 アイスランドの女性がアメリカの海兵に惚れ込むというストーリーだったそうなんですけど、その設定にアイスランドの男性陣が「ケシカラン!」と政治的な物議をかもして、そっちで揉めたんですって。 だから、せっかくの名曲なのに、ケチがついて、アカデミー賞にはノミネートされなかった。 作曲者のハリー・ウォーレンは生涯で11曲をアカデミーの賞レースに送り出し、三曲でオスカーを勝ち取ったのだそうだが、この曲は無冠な