審査員の私が、noteコンテストで「あなたを」落とした理由
【9月13日追記】以下のnoteを追加で掲載いたしました。
こちらを先にお読みいただいてから、本noteを読み進めていただけると幸いです。
以下、本文です。
「あなたを落とした理由」
こんなことを伝えるコンテストなんて、前代未聞ですよね。
noteで開催されているどのコンテストを見ても
と、書いてあります。
ですが、5月14日から8月5日まで開催されたこちらのコンテスト。
このコンテストでは、「なぜあなたを落としたのか」。その理由を、審査員である私がきちんとお伝えせねばと思いました。
落とした理由を、落とした人たちに伝えたい
申し遅れました。私は「本コンテストを主催した藤原」のマネージャーです。藤原は自分の会社を経営している経営者です。つまり、社長です。私は藤原社長のマネージャーを務めてもう3年になります。
私は普段、手のモデル、いわゆる「手タレ」の仕事もしております。こういう雑誌に載ってるような写真。こういう写真の「手の」モデルをしているんです。
私は結婚後の苗字がかなり珍しく、ここで苗字を書いてしまうと「モデルとしての売名」のように見えてしまうので苗字は伏せておきます。
ただお名前がないのも少し寂しいかなと思います。
今ちょうどジャスミンティーを飲んでいるのでジャスミンとおよびください。これを私のペンネームにします。ディズニーの映画アラジンに出てくるお姫様ジャスミンも大好きですし。
さて、今週の頭にコンテスト「なぜ、私は書くのか」の中間選考が終わりました。
誰を落とすか、誰を突破させるか。
審査員である私は、選び終わったんです。
中間選考が終わったので、当然「この作品が通過したよ」と応募してくださった皆さんに告知せねばなりません。
しかし私は昨日、社長である藤原にこう伝えました。「社長、中間選考の結果発表日、延期してください」と。理由は、
そう思ったからです。
そう伝えると社長からは反対されました。
と。
確かに、その予定でした。noteで開催されているコンテストも、中間発表はただただ「通過した方のお名前と作品名」を羅列しているだけです。だから私も、そうする予定でした。
しかし、気が変わりました。
ちゃんと挑んだ人たちに、真剣に向き合いたい。
そう思ったんです。
読まれなかった経験は、何よりの財産になる
だから、社長に頭を下げてお願いしました。
選ばれなかった理由は、この先物書きとして生きていく何よりの財産になる。そう思ったからお願いをしたんです。結果、社長からは
とOKが出ました。
OKが出たので「なぜ、あなたを落としたのか」、そのことを伝えるために文章を書き始めました。
書くのに2時間かかりました。
「勤務時間内に書いていいよ」と言われたので、勤務時間の隙間をぬいながら書き上げました。
「なぜあなたを落としたのか」。
それを皆さんに伝えるために書きあがったものを、社長に見せました。するとこう言われました。
全文書き直せ。
本当に、まっすぐ目を見て、こう言われました。
そう言われました。
ステータスを「編集力」に全振りしている
うちの社長は、基本的に本当に何もかもがダメです。
ステータスを「編集力」に全振りしているせいで事務処理能力は壊滅的。書類の整理が特に苦手で「私の7歳の甥っ子のほうが、宿題のプリント整理うまいぞ」ってレベルです。
動作もドンくさくて、こないだはキーボードに三ツ矢サイダーをこぼしてました。「やっちゃったぁ」なんて言いながら
と言ってました。こぼす予感があったのならどかせばいいのに。
しかも、こぼしたのはお水じゃなくてサイダー。サイダーにはお砂糖が入ってます。だからそのお砂糖のベタベタのせいで、キーボードを押すと「ぬちょ」と音がするんです。そしてぬちょ、のせいでキーが上に戻ってくるのがすごく遅いんです。
それから、昨日は社長と1on1ミーティングがあったんですが社長は「鼻の頭に」絆創膏をはってました。「どうしたんですかそれ」と聞くと、
って言われました。
社長は、本当に、編集以外のことはてんでダメです。
「全文書き直せ」
なんて、「水ようかんを食べたくて必死にフィルムはがそうとしてできた傷に絆創膏を貼った顔」で言われましたからね。
3年一緒に仕事をしていて痛感します。
うちの社長は、本当に、何もかもダメです。
でもそれは、ステータスを「編集者」に全振りしているからだと思いました。
今皆さんが読んでくれてるこの文章だって、私は結局自分で書き上げることができなかったんです。
本当なら、自力で書き上げないといけない「ここぞ」という所だったのですが。コンテストの中間選考、8月下旬に発表しますと伝えてしまった以上、社長の力を借りてこの「なぜあなたを落としたのか」を書き上げました。
書き上げてる最中、最後の方はもうインタビューのようになってました。社長から
と取材のように質問をうけ、それを回答し、一緒に文章を書いていく。そんな感じで書きあがりました。
審査員として、応募作品を落とすのはつらかった
今から「あなたを落とした理由」を丁寧に伝えていきます。
私は、正直。
たくさんの作品を落とすことで、自分が傷つきました。
と。客観的に自分を見ることになったからです。
私は会社の広報の仕事もしてます。だから広報として発信のために文章を書いています。
でも、まったく読まれません。
ちょうど今、文章を書く人間として苦悩の最中にいたところでした。
でも、この中間選考の審査員をつとめたことで、
と気づくことができました。私が落としたあなたのおかげで、前に進めることができたんです。
今回のコンテストのテーマは
でしたよね。でも、私にとっては
になったんです。
今回のコンテスト、中間選考を突破できるのは
だけです。
クリックすらされなかった作品は、すべて落とされます。
そしてクリックはされたけど、「つまらないな」と途中で読むのをやめた作品も、すべて落とされます。
210件の応募があった中で、突破できたのは48人だけでした。
なぜ、残りの162人は落とされたのか。
なぜ、審査員である私はその作品を落としたのか。
なぜ、あなたの作品は選ばれなかったのか。
読まれなかった経験は、何よりの財産になる。
そう思ったから、「あなたのnoteを読まなかった理由」を、今から正直にお伝えします。
読むからには、「得をしたい」
今回、中間選考を担当させていただいて一つ気づいたことがあります。
読者はそう思っているんです。
応募作品を見ていて気付きました。ものすごく上手な文章を書いている方がたくさんいるんです。魂が込められてるなと、ちゃんと伝わってくる文章がたくさんありました。
でも、魂が入っている「だけ」なんです。
入っているだけで、読んだ私に何の得もなかったんです。
私は、読んでいて気付きました。
自分の貴重な時間を使って読むんなら、もうなんでもいいから得をしたかった。こういった「私にとっての得がない」と思った作品はすべて落としました。
私も、広報として書いた自分の文章を読み直しました。「これからの広報は、属人性が大切だ!」っていろんな本に書いてあるから。だから属人性を出しまくった文章を書いていました。
でも結局、属人性は出せていたけど「読んでくれる人に得はなかった」。そのことに気づきました。
読む人は、「楽をしたい」
また、もう一つ発見がありました。
そう思っているんです。
読むのが楽だなと自分が思った作品は、中間選考を突破しました。逆に言うと、読むのが「大変」な作品はすべて落としました。
具体的に言うと、こういう作品です。
私は今までずっと「読者は私の文章を一行ずつ真剣に読んでくれる」と無垢に信じていました。
でも、違うんですね。
真剣に読まれないからこそ、「楽に」読んでいただけるよう文章を整えるのは大切なんだなと学びました。
メインディッシュが出てくるのが遅い
また、「ここが文章のサビ!」というシーンが全然出てこない作品も落としました。
たとえば、ジュラシックパークっていう映画があるじゃないですか。あの映画で一番見ている人が興奮するのって
だと思うんですよね。
今回私が落とした作品。
ティラノサウルスが、出てくるのが、遅いです。
だから飽きちゃって、途中で読むのをやめてしまいました。というか、ティラノサウルスが最後まで出てこない人もいました。
だから、落としてしまいました。
文章に慣れてない人は、それがレトリックだとわからない
また、これは恥ずかしながら私の読む力が足りなかったという話なんですが。
レトリックだとわからない作品もありました。
たとえば、うちの社長である藤原本人に向けたお手紙として書きあがっている作品がいくつかありました。
そのほかにも、マネージャーである私本人に向けたお手紙として書きあがっている作品もいくつかありました。
これ、私、「こういうレトリックだ」とわからなかったんです。
と落としてしまったんです。
私に向かって書かれたお手紙も一緒です。
と落としてしまったんです。
読んでくれている人全員が、読解力が高いわけではない。
「こういうレトリックなんだよ」と理解する力が弱い人もいる。
このことに気づかされました。
こういうタイトルのものは、そもそもクリックすらしなかった
そして皆さんが一番気になるであろう
のはどんな作品か。
「なぜ、私は書くのか」という意味のタイトルがつけられた作品は、ひとつもクリックしませんでした。
なぜならばそもそものコンテストの名前が「なぜ私は書くのか」である以上、「なぜ私は書くのか」について書いていることは審査員である私はもう知っているからです。
だから、たとえば応募するコンテストのテーマが「なぜ書くのか」なら、応募作品に「なぜ私は書くのか」というタイトルをつけてはいけないんです。
「なぜ私は書くのか」というタイトルをクリックしてくれるのは、
と言ってくれるファンだけなんです。だってファンだから。ファンだから、
ってなるじゃないですか。
でも、私は、あなたのファンではなかったんです。残念ながら。
だから、「なぜ、私は書くのか」という作品が応募されてきても「別にそんなこと、知りたくないな」というシンプルな理由で終わってしまった。だから、クリックすらしなかった。
応募要項、本当にちゃんと読みましたか。
って書いてあったと思います。なら、クリックされることに全力を注ぐべきなんです。
クリックする、理由が、ない。
シンプルにこれです。これがあなたのnoteをクリックすらしなかった理由です。
うちの社長がいつも言ってます。
と。あの言葉の意味が、審査をする側になって初めて理解できました。
このほか、あまりに攻撃的すぎるタイトルはクリックすらしませんでした。たとえばですけど。
本当に本当に本当に本当に、こんなこと書きたくないですけど。
たとえばこんなタイトルのnoteがあったら、あなたは、クリックしますか?
クリックなんて、するわけないでしょう。
って思った後に
ってならないでしょう。コンテストで応募された作品を審査しようとしているときに「お前なんか消えちまえよ」ってタイトルがあったら、審査員はこの言葉を「自分に向けて言われた」と感じるんです。
中身がどれだけ豪華なフレンチのフルコースだったとしても。
そのフルコースのお料理が入っている器が「飲食店街の路地裏によく置いてある、泥だらけで何なら虫の死骸がへばりついている汚い汚いあの水色のポリバケツ」だったら、そもそも蓋を開けようとも思わないでしょう。
つまり、そういうことです。
小論文は、読みたくない
そしてクリックしても最後まで読まなかったnoteもたくさんあります。
それはどんなnoteだったのか?
自分で考えてみた結果、「一つだけ共通点がある」と気づきました。
理路整然としていたんです。
小論文なら、これでいいと思います。小論文ならば、これは100点。
でも、小論文を読まされても。
まったく心を奪われませんでした。
昔、うちの社長がぽろっと言った言葉です。
ああ、そうか。
理路整然とした文章ってただの小論文だ。小論文で、人の心を奪うことなんてできないんだ。そう、痛感しました。
早速できてないじゃん
そして「最後まで読んだけど」落とした作品もたくさんあります。
これ、どんな作品だと思いますか。
でも、落としたんです。
なぜだと思います?
実行できていなかったからです。
じゃあ、今まさに書いている「その」文章で実行してください。
高校生の時、「あたし、ダイエットする」と宣言しながら左手でポテチのコンソメ味をむしゃむしゃ食べて母親からあきれられたことがありましたが、まさにあの時の自分を思い出しました。
「書く理由」を宣言したのなら。
今あなたが書いている「私が書く理由」というそのnoteで、まさに実行してほしかったんです。
「人を癒やしたいから」なんだったら、「人を癒やしたいから」と書いたまさにそのnoteで審査員の私を癒やしてほしかったんです。
「人に学びを与えたいから」なんだったら、「人に学びを与えたいから」と書いたまさにそのnoteで審査員の私に学びを与えてほしかったんです。
「人に笑ってほしかったから」なんだったら、「人に笑ってほしかったから」と書いたまさにそのnoteで審査員の私を笑わせてほしかったんです。
「人に笑ってほしいから書く」。
そう宣言したのなら、まさに「今」、実行している姿を見たかった。
だから、最後まで読んだけど、あなたの作品を落としました。
最後に、コンテストの裏側で行われてた裏話をします
そして最後に。
まさに「あなた」に伝えなくてはいけないことがあります。
その伝えなくてはいけない言葉は、とてもつらく苦しい思いをする言葉です。
つらい思いをするとわかっているから、そのつらい思いを和らげるために。そしてちゃんとそのつらい言葉が「伝わる」ように。
ひとつ、裏話をします。
「ブレーキをかけずに文章を書いたら、相手は傷つく」と言ったらド詰めされた話
「ブレーキかけたら伝えたいことが伝わらない。だからブレーキを破壊してから出直してこい」。そう社長に言われて、私はこう言い返しました。
結果、ド詰めされました。
だから、書き直しました。
最後の最後まで伝えるべきか迷った、最後の理由。
本当に傷つくと知っているけど、でも、それを今からお伝えします。
「だから、何?」に答えられないなら、その一行は書くべきではない
たとえばの話なのですが。
「私が」今この場で、こう書いたら皆さんどう思いますか。
これ読んでどう思いましたか。
知らんがな。
そう、思いませんか。
今私の文章を読んでくれている人の中に、「私が書く理由」をなんとしても知りたい。
そう思う人は一人もいないんじゃないんですか。
なぜならこの中に「私のファンだ」と言ってくれる人は一人もいないからです。
だから、「なぜ書くのか」を私がちゃんと真剣に書いたところで、あなたはこう感じると思うんです。
と。
もちろん、「知らんがな」文章を書くのがいけないという意味では決してありません。
「コンテストに応募をしてしかも受賞をしたい」という場合であれば、審査員に「知らんがな」と思われては受賞ができないという意味ですよ。
noteは自由に言葉をつむげる場所。
人から知らんがなって思われたってそんなの気にすることなんて、全然ないんです。好きに自由に自分らしく書いていけばいいんです。
ですが、「伝えきらなければいけない」文章の場合は別です。
私は会社の広報として毎日文章を書いています。この文章は時々社長に添削をしてもらってます。
その添削の時に必ず言われる言葉があります。すべての行で、このツッコミが入るんです。
と。
これは詰められているわけではなくて、ただの確認作業です。「メリットがないなら、削除しちゃったほうがいいよね」という確認作業。
「この一行を読んだ人には、どんなメリットがあるの?」とは、つまり
というとてもシンプルなツッコミです。つまり、読者にとって、「読むメリットがない」文章は一行たりともあってはならない。そういうことなんです。
あなたが書いた「なぜ、書くのか」というその文章。
その文章を読んだ人は、はたして「得」をしましたか。
読んでくれた人にとっての「得」がないなら、私たちの文章はこう思われてるんです。
知らんがな。
皆さん、他の応募者の作品を読みましたか。
ほとんどの方が読まなかったんじゃないですか。まさに、それです。
ほとんどの人は「他人の書く理由」になんて、興味を持たないんです。
かろうじて興味を持っていくつかの作品を読みに行ったとしても、「最後まで読んだ作品」は少なかったでしょう。なぜなら読んでくれるあなたに「得」がないからです。だから、途中で読むのをやめたんですよね。
駅前でティッシュを配っている人っているでしょう。あのティッシュ、受け取ってみるとティッシュの中に小さなチラシが入ってますよね。
あれ、チラシだけだったら誰もうけとらないでしょう。なぜなら
って人はいないからです。
ティッシュという「得」があるから、誰も興味を持たない「広告」を見てもらえるんです。これは、文章も一緒なんです。
「落としてしまってごめんなさい」なんて死んでも言いません
正直、身につまされました。
審査員を務めて、皆さんの作品を落とすのがつらかったです。「選ばれなくてかわいそう」という意味じゃないです。
という意味です。その意味で、とてもつらかったです。
でも、この「読者から見るとこう見えるのか」という地点に立てたことは本当に価値があることだと思います。皆さんのおかげで、今私はこの地点に立てています。
たしかに私はあなたを落としました。でも、
なんて死んでも言いません。
読まれなかったその経験は、何よりの財産になる。
だから、落としました。
だから、落とした理由を勇気を出して伝えました。
怖かったけど。「落とした理由を伝えねば」とたんか切ったくせに急に怖くなってブレーキかけて社長にド詰めされたけど。
それでも、落とした理由を「あなたに」伝えることができてよかった。
そう、思います。
結果は明日、発表されます
さて、中間選考の発表は明日8月31日(土)に発表されます。
210件の応募があった中で、中間選考を突破できたのは48人だけでした。
どの作品が突破できて、どの作品が突破できなかったのか。
明日、このnoteで発表します。ドキドキするかとは思いますが、たとえ落とされても
と、そう思っていただける。そう確信しています。
皆さん、貴重なお時間を使ってここまで読んで下さり本当にありがとうございました。本当に、ありがとうございます。
明日、またこの場でお会いできることを楽しみにしております。
社交辞令ではなく、本気で、です。本気で楽しみにしております。
それでは、よい一日を。
マネージャーのジャスミンより
みなさん、おはようございます。審査員のジャスミンです。
さて、結果発表の日になりましたね。
すみません、ちょっとモスバーガーに行ってました。どうしてもあの期間限定の「白いモスバーガー」が食べたくなってしまって。本当はお昼「前」に結果発表できるはずだったのに、
とスラックで離席する旨を社長に伝えて、お食事して今帰ってきました。
皆さんが楽しみになさってた結果発表、モスのせいで遅れてしまいすみませんでした。
いやモスのせいじゃないですね、私の食欲のせいですね。すみません。
さて、みなさん。本日、これより結果発表を行います。
まず、皆さんにお礼申し上げます。
正直、皆さんのコメントに驚きました。
なんて、バッシングの嵐が来るのを覚悟で書きました。でも、頂いたのはこんなご感想ばかりでした。
本当に、とても驚きました。
▼いただいた感想の一部を抜粋
ツイッター以外でも、コメント欄でたくさんのご感想をいただきました(すべて紹介しきれずすみません)。
匿名でマシュマロも一件届いていたそうです。
▼こちらです。
皆さん、本当に、ありがとうございます。もうなんとお礼を言っていいかわかりません。
正直こういうコメントの嵐を覚悟していました。
というコメントの嵐を覚悟していたんです。
社長にも伝えました。
と。でも、社長からは即座にこう返されました。
そう、言われました。
こんな、やりとりがあったから。バッシングの嵐を覚悟して昨日「なぜ落としたのか」というnoteを書き上げました。このnoteを読んで、
そう怒る権利だってあるのに。
でも、そんな人誰一人いなかったんです。
さて、ここから中間選考の結果発表です。
210件の応募があった中で、どの作品が突破したのか。そしてどの作品が突破できなかったのか。
ご覧ください。
中間選考を「突破した作品」はこちらの48作品です。
以上が、中間選考を突破した48作品でした。
中間選考を突破した48人の方、本当に、本当におめでとうございます。
さて、最終選考は9月中旬ですが、一つお知らせがあります。
この48作品を、つい先ほどうちの社長に渡しました(社長本人にも、「中間選考で誰が突破するのか」を知らせてませんでしたので)。
ただし、突破した方のnoteのURLは、
渡してません。
なぜなら、URLを渡すと誰が書いたかわかってしまうからです。
社長は、「普段Xなどで感想を毎回くれる人」に懐いてしまうタイプの人間なんです。
普段は他人の名前なんて本当に覚えないのに、感想を5~6回もらうとその人の名前を覚えてしまうんです(逆に言うと1回感想送られたぐらいじゃ全く覚えない)。
だから、突破した作品のURLは渡しませんでした。URLを渡してしまうと誰が書いたかがわかってしまう。誰が書いたかわかってしまうと
と、やってしまいかねないからです。
「感想をくれるから」。
ただそれだけの理由で賞を授与する。
こんな失礼なこと、他にありますか。
たしかに、感想をくれた方は大切な人ですよ。感想をもらえるから、文章を書くことができている。だから、感想をくれる人は「一緒に文章をつむぎあげた」大切な人です。
でも、その大切な人を、「大切にするそのやり方」は間違えてはいけない。
「感想くれるから賞をあげる」。これはまさに、大切にするそのやり方を「盛大に間違えている」いい例だと思うんです。
だから、URLは渡してません。代わりに、中間選考を突破した作品の文章をWordにコピーしてPDF出力して渡しました。つまり、
という状態で渡したんです。
敗北感を与えた人だけが、グランプリを受賞できる
今回のコンテスト、お手本作品として社長のこのnoteが掲載されましたよね。
▼このnoteです
このお手本作品、最後にこう書いてありましたよね。
審査員はこの私だ。
ぶちのめしにこい。
と。
ぶちのめすってことは、相手を倒すってことですよね。
つまり、最終選考でグランプリを受賞するのは、最終選考の審査員である藤原本人に
ということです。
だから、中間選考を突破した48人のみなさん。
この先にも敵がいますよ。
私なんかよりはるかに恐ろしい怪物が。
皆さん、自分の作品を読み返してみてください。
「負けた……」ってうちの社長に言わせる文章、書けてますか?
グランプリをとれる人間なんて、ただの一人もいないかもしれない。さて、どういう結果になるか。全く予想がつかないです。
最終結果は9月中旬。
皆さん、期待して待っていてくださいね。私も中間選考の審査員を務めた人間として、とても楽しみです。どの作品が、グランプリをとるんでしょう。
わくわくしますね。
落選作品
さて、ここからは「私が落とした」落選作品の紹介です。
以上が中間選考の結果発表でした。
「あなたを落とした理由」は、このnoteの冒頭で1万6,000文字もの大ボリュームで、徹底的に伝えています。
ただし、「今まさに自分の文章が読まれずに苦しんでいる方が読んでしまうとさらに辛い思いをするかと思います。そのため、今苦しんでいる最中にいる方は絶対に読まないよう、どうぞよろしくお願いします。
繰り返しになってしまいますが、
なんて死んでもいいません。
代わりに、心からの感謝をお伝えいたします。
「あなたの」おかげで、「読まれる文章とはどうやったら書くことができるのか」、自分自身を振り返って深く深く学ぶことができました。
そしてあなたのおかげで学ぶことができたからこそ、成長するチャンスを与えてもらったからこそ。
そのお礼として、勇気をふりしぼって「なぜ、落としたのか」を全力で書きました。
あなたと一緒に、物書きとして一歩だけでも前に進めたこと。
それを、誇りに思います。
ありがとうございました。
それでは、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。
今日は土曜ですね。お仕事お休みの方も多いかなと思います。
私はこのあと、映画『キングダム 大将軍の帰還』を観に行きます。大好きな王騎将軍に会えるのかと思うともう楽しみで仕方がありません。結末を知ってるので今からもう泣きそうです。
皆さんも、素敵な休日をお過ごしくださいね。
それでは、さようなら。
マネージャーのジャスミンより