《読書の秋》 元気を出したい時によく開く本~「人生、よくばリス」~
この本は、難病を患っている著者が、自らの体験を織りまぜて書きあげた物語。
自らの病気の診断がつくまでの長い道のりが記されています。
長年つづく原因不明の体調不良。
数々の病院で診察や検査を受けても診断がつかない不安な毎日。
そんな中でも著者は、前を向き、楽しいことをみつけて、周りの人と同じように仕事もして、人生を送っていた。
体の不調を感じてから20年近くがたち、やっと向き合ってくれる先生に出会い、複数の検査を受け。やがて、お医者さんですらあまり名前も知らない希少難病であることがわかる。
治療法もなく根治の見込みのない病気とわかってからも、著者は病気と付き合いながらも前を向き、やりたいことや周りの人と同じような生活をそれからも送っていくストーリー。
私はこれを読み、とても勇気をもらいました。
私と重なる部分がたくさんあり、心強くなりました。
私も難病で、
毎日体の痛みと発熱と付き合い、
月に一度の通院と注射と毎日の服薬。
たまに起こる予期せぬ新しい症状に驚かされることもあるけれど、注射と飲み薬と体の痛みと微熱と付き合いながらも、やりたいことをさせてもらっています。
向き合ってくださる先生。
優しく接してくださる看護師さん。
毎日支えてくれる夫。
周りの方々に支えられて毎日を送られています。
そして、
時に不安になったとには、この本を開いています。
同じような体験をし、同じような気持ちで過ごしている著者がいる。
「私はひとりではない」
そう感じることができる、私を支えてくれる、
一冊です。