【素人俳句】鳥雲に入ればすだちの茶碗蒸し
久々の素人俳句を一つ。
鳥雲に入ればすだちの茶碗蒸し
鳥雲と茶碗蒸しとの取り合わせです。季語「鳥雲に入る」は渡り鳥が冬を持ち去ってそろそろ春が来ますよ、と期待感を抱かせる印象がありますね。鳥が雲にダイブしたらそこだけ弾け飛んでいく描写は、漫画でなんとなく見かけたことがあるような気がします。
その光景を頭の中でイメージしていると、うっかり茶碗蒸しを加熱しすぎてしまい、表面が割れて隙間ができました。この隙間はすと呼ばれていて、俗にすが入る、すが立つ(すだち)と言われる典型的な失敗です。完全にやっちまったなぁ!です。さはさりながら、鳥の巣立ちを連想させる良さげな言葉でもありそうと思って使いました。
この他に、秋の季語・(柑橘の)すだちもあって、現実にすだち果汁を使った茶碗蒸しのレシピもあるのが混乱を招くポイントですね。す立ちと書くと字面がうるさくなるので、ひらがなのままにしておいてもいいだろうと判断しました。さすがに春秋2つの季語を入れたら誰でもおかしいと思うはずですもん。
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