- 運営しているクリエイター
#小説
あたし、金持ちになったら高校生と付き合う
あたし、金持ちになったら高校生と付き合う。
なんて言ってた同級生のこと、顔も思い出せない。だっさいなぁ、いけてんなぁ。どっちも感じなかった。あ、そうなんだ……ぐらいだった。でも、それから十数年経ったあたしには、いい感じに聞こえる。いいね、あたしもお金持ちになったらさ……でも、昔に比べたら今のあたしでも、じゅうぶんお金持ちかも。そしたら、あたしが、もっともっとお金持ちになったら。そんな妄想をした
【小説】魂の少年カガミ3
GWも終わってしまいますね。つづいています。
一話
二話
僕とギルバートは、リタリスにバレないように静かに彼の家をまわった。そもそも、そこまで大きな家ではなかった。だから、時間はかからなかったように思う。そして、後はリタリスが眠っている筈の寝室しかなくなったとき、ギルバートは言った。
「外に倉庫があった。そこを見よう」と。
その言葉通り、僕とギルバートは静かに家を出て、改めてリタリスの
【小説】魂の少年カガミ2
つづきました。
一話
「兎に角、俺が覚えているのは、自分が魂だけの存在になって、びぃ玉に取り付いていたことぐらいだ。そして、恐らくはお前が俺をびぃ玉から取り出した」
「まさか、僕はびぃ玉の中に人がいるだなんて思ってもいなかったし」
「偶然だとしても、そうとしか思えない。それに、お前は虚影の家族なんだろう? 虚影と似たことができたとしても驚かない」
「……」
確かに、虚影が過去に彼――ギルバ
【小説】魂の少年カガミ
なんか書きたくなったので。
ある日、僕は火を見た。密やかで慎ましい火だった。その火が風に揺られると、たちまち一面が火の海になった。直ぐ目の前、僕の鼻先まで近づいた火は、だけども僕を燃やしはしなかった。ゆらゆらと揺らめく炎は、僕を中心にして、放射線状に広がっていく。それを、僕は宙から眺めていた。おかしいな、僕はあの炎の中心にいた筈なのに。ふと、僕の手に何かが触れる。それは、青く透き通った丸い粒
【短篇】カルデネに捧ぐ・上
何か書けたので、上下編。
数百年前、突然に魔族が現れました。魔族は人間を嫌い、人間を襲ういきものでした。人間よりも身体が大きく強い力を持つ魔族に、普通の人間は、到底太刀打ちできませんでした。そうして人間は長い間、魔族を恐れ怯え隠れながら暮らすことになったのです。その中で、また突如として現れたのが勇者でした。勇者は誰よりも勇敢で、誰よりも強い人間でした。勇者は仲間の数人を引き連れ魔族に立ち向
【短篇】せかいおわりの七日間
軽率に世界を終わらせたくなったので。
せかいおわりの七日間
朝起きたら、世界は終わっていた。というより、自分以外の人間が消えていた。そのとき、僕は漠然と「ああ、世界は終わったんだな」と思った。何となく、その予兆はあった。随分前から、この世界で生きるのに向いていないと感じていたんだ。だけど、僕という人間が死ぬまでは、この世界は未だ受け入れたままでいてくれるんじゃないか。いきなり僕を追い出す
バカンス de GOGO!1
ちょっと前に書いた作品。完結させたいので掲載。長いのとBL風味。
バカンス de GOGO!1
ここは不思議な町。
まるで普通の町・ウォルデンド。
ウォルデンドの住人は、皆思い思いの生活を送っている。甘くて酸っぱい学生生活。涙の卒業式を乗り越えて、いざ社会人に。アルバイト、自営業、公務員、サラリーマン。その誰もが、就業後にはバーに駆け込む。家が隣の幼馴染と恋に、時には名も知らぬ旅人と恋に
【短編】あいのなのもとに
短編です。
あいのなのもとに
ねぇ、愛は止められない。愛は止められないの。どうにもこうにも、止まらないし止められない。だから、こうして人は傷つけあうんだろうなって、あたし、思うのね。
好きになったら仕方ないって、名言よね。本当に、いつでもあたしを救ってくれる。だって、あたしがすることは全て愛の名の下に当たり前のことなんだから。あなたのことが好き。大好き! だから、これは当たり前のことな
【短編】知能症BOKUに演技して
さっくり一人称短編が書きたくなったので。
知能症BOKUに演技して
尖った言葉を使うと、自分が傷ついた人みたいな気分になれて心地が良かった。被害者面すれば、誰かを傷つけても許されるってことを知ってから、ずっとそうしている。頑張ったふりをして、苦しいふりをして、慰められる度に顔面の裏側のよくわからないところ、ぐちゃぐちゃした筋肉で笑っている。自分のことは自分で思い通りにできるんだ。だから、何
物語作成の備忘録~世界観~
こんばんわ、灰音ハルです。
仕事忙しすぎワロタwww
とか言ってる場合ではないんですが、とりあえず何か壮大な話を書いてみたくなったので、世界観とか考えてみようと思う。途中で力尽きるかもしれないけど、こうやって考えてるんだなぁという備忘録の意味も含めて。
ざっくり妄想する
何を書こうかな~とぼんやり考えて、以下の感じで書こうと思いました。
・魔法的なのが普通にある世界
・多種多様な人種(