先日から東京国立博物館(トーハク)の、本館2階の7室……「屏風と襖絵」の部屋に展示されている3つの屏風をnoteしてきました。今回が3つめ……ということで最後です。
ラストは、《女房三十六歌仙図屏風》。三十六歌仙の女性だけのバージョンが、鎌倉時代の後期にかけてじょじょに固定化されていったそうです。
トーハクに展示されているのは江戸時代に描かれた、したためられたものです。歌仙が詠んだ和歌を書いた色紙と、歌仙の絵姿を描いた色紙とを一組にして屏風に貼られています。女房三十六歌仙と言いつつ、展示されているのは18人なので、片側だけしか残っていないのか、片方はどこか別のところにあるのかもしれません。
女房たち……女性たちを描いていったのは、あの土佐光起さん。解説パネルには「宮廷の絵所預となり、やまと絵の伝統を継承する土佐家の再興を果たしました」とあります。土佐光起さんの絵って、けっこうトーハクに所蔵されていますね……。
この十六人・十六首の歌の解読を試みてみました。(一首は解読できず……)
■第一扇
■第二扇
↑ はじめは全く分からなかったのですが、色紙に「小山田に…」と記されているのを、「おやまたに」で検索していたから出てこなかったのかもしれません。結論としては『続古今集』に、後深草院弁内侍として収められていました。
■第三扇
■第四扇
■第五扇
■第六扇
<参照サイト>