かわかわ

noteは、自分への教養の種まき。主に東京国立博物館(トーハク)を散歩しています。

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日本最大級の東京国立博物館の見どころ【6月6日現在】

東京国立博物館(トーハク)は、収蔵品数が約12万件、そのうち国宝が89件で重要文化財が649件(2023年4月現在)という、日本最大級の博物館です。そんなトーハクは、毎週、平常展の展示替えがあり、いつ行っても新鮮な気持ちで見て回れる……逆に言うと「トーハクには、これが展示されているから見に行く」というのが難しいです。 ということで、ここでは「トーハクへ行ったら、今日はこれが見られる」という、過去noteで記した見どころを、(できるだけ毎週)更新していきたいと思います。 な

    • 国宝《古今和歌集(元永本)》で平安時代の優麗な筆跡を愛でて来ました……@東京国立博物館

      東京国立博物館(トーハク)の本館2階の国宝室には、先週まで《古今和歌集(元永本)下帖》というのがポツン……と、展示されていました(三井高大氏寄贈)。 誰もが知る、というか聞いたことのあるだろう「古今和歌集」は、日本で最初の勅撰……天皇の命によって選ばれた和歌集です。醍醐天皇から、紀貫之さんたちに命が下って、編纂が始まったのが延喜5年…905年7月4日…のこと。以来、古今和歌集を書き写した多くの写本が作られます。 トーハク所蔵の《古今和歌集(元永本)》もその一つ。「元永本」

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        日本最古の医学書‥…国宝《医心方(いしんぽう)》

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          鎌倉時代の《装飾法華経 巻第八》 @トーハク

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        日本最大級の東京国立博物館の見どころ【6月6日現在】

        • 国宝《古今和歌集(元永本)》で平安時代の優麗な筆跡を愛でて来ました……@東京国立博物館

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          着物の奥深さに ちょっとだけ触れてきました @東京国立博物館

          東京国立博物館(トーハク)には、歌舞伎関連や浮世絵が展示されている部屋に、常時、いくつかの着物もならんでいます。普段はほとんど観ることがないそれらのうちの一点に、少し近づいてみました。 着物のことは全く知らない……知識がほぼゼロのわたしですが、時々眺めるようになってから、どうやら「野口眞造氏寄贈」と記されている着物は、すごいものらしい……ということが分かってきました。それで「おっ、また野口眞造さんの着物だな」と思ってじっくりと観てみました。 上の写真のとおり、全体を眺める

          着物の奥深さに ちょっとだけ触れてきました @東京国立博物館

          盆踊りのルーツなの? 鎌倉仏教・時宗の踊り念仏が描かれた《遊行上人縁起絵巻》

          わたしは仏教徒ではないのですが、一遍さんの「時宗(じしゅう)」が好きです。なぜ好感を抱いているかと言えば、20代の後半に四国の八十八箇所霊場巡りをしていた時に、時宗のトップ……遊行(ゆぎょう)上人の秘書をしていたという僧と、一週間くらい一緒に歩いたことがあったからです。その僧の(当時は)おっさんが、とても気さくでおもしろい人で、若かったわたしにも終始丁寧語で話しかけて、まったく偉ぶらず、弁当を買ってきてくれたりするような……とても好感の持てる僧だったんです。そうしたごく個人的

          盆踊りのルーツなの? 鎌倉仏教・時宗の踊り念仏が描かれた《遊行上人縁起絵巻》

          『この世は夢のごとくに候』…足利尊氏が清水寺にお願いしたこと……@東京国立博物館

          東京国立博物館(トーハク)には、歴史上の人たち本人が書いた手紙やお経などが頻繁に展示されています。先日までは、室町幕府をひらいた足利尊氏が、京都の清水寺に納めた願文が展示されていました。 足利尊氏の願文:原文や書き下し文 「この世は夢のごとく…」までは意外と読めてしまうので、その後に何が書かれているのか気になってしまいます。以降は判読が難しくなりますが、以下のようにしたためられています。 さきほどの原文に当てはめると、下図のようになります(間違いがあったらご了承ください

          『この世は夢のごとくに候』…足利尊氏が清水寺にお願いしたこと……@東京国立博物館

          原田直次郎の描いた愛らしい表情の『龍』

          先日……と言っても1カ月くらい前のことになりますが、東京近代美術館へ行ってきました。特別展へも行ったのですが、印象に残っていたのはMoMAT展……所蔵品展……です。 その時に、原田直次郎さんが護国寺に奉納して、同館に寄託されている《騎龍観音》が展示されていました。まぁなんとも大きなキャンパスに油彩で描かれた作品ということで、MoMATの展示室の場所は変わることがありますが、たいていいつ行っても見られる作品です。 今回が何度目かの対面なのですが……前回見たときの記憶は……「

          原田直次郎の描いた愛らしい表情の『龍』

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          橋本雅邦が描いた《寿老》

          橋本雅邦が描いた《寿老》

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          江戸時代の『南画』と『写生画』の二大潮流から続く……今週からのトーハク展示品がゴイス〜です

          先週までの『安土〜江戸時代の書画』の展示ラインナップが気になって気になって仕方なかったので、土曜日に最後の見納めとばかりに見に行って、それでも疑問が解消されなかったので、日曜日には調べまくっていました。 何が気になったかと言えば、その展示ラインナップです。なぜ大別すると「狩野家」「南画」「琳派系」なのかなという点です……どうしてこの3カテゴリーにしたのかなと……。まずはじめに狩野探幽などの狩野家の3人の作品が展示され……中でも探幽の写生帖が良かったのですが、その次に来ていた

          江戸時代の『南画』と『写生画』の二大潮流から続く……今週からのトーハク展示品がゴイス〜です

          安土桃山時代のオシャレ番長・小堀遠州の陣羽織は、いま見ても洗練されていました

          小堀遠州といえば、なにを思い浮かべるでしょうか。わたしは20代の数年間を、植木屋として過ごしていました。そこで、ほぼ毎日、木に登って剪定していたこともあり、小堀遠州を作庭家として認識していました。その作庭と関係しますが、もちろん茶道の大家でもあるわけで……言ってみれば、本阿弥光悦や狩野なんちゃらなどとともに、江戸時代初期の美の基準を体現した人の1人だったわけです。 そんな小堀遠州……というか小堀政一さんの甲冑や陣羽織などの所用品と言われてきたものが伝来しています。 今季は

          安土桃山時代のオシャレ番長・小堀遠州の陣羽織は、いま見ても洗練されていました

          下村観山が描いた静かな絵《白狐》の存在感に圧倒されます……@東京国立博物館

          下村観山が描いた静かな絵《白狐》の存在感に圧倒されます……@東京国立博物館

          ポスト神護寺三像の「源頼朝像」について考える……@東京国立博物館

          まず最初に謝罪から……今回のタイトルは、偽り有り……です。たいして考えません。 ** 先日まで東京国立博物館(トーハク)で開催されていた特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」では、初めて、神護寺三像のうちの伝・源頼朝像をじっくりと観察してきました。見たのは2-3回目でしたが、じっくりと見たのは初めてでした。 最近では「神護寺の伝源頼朝像は、まったく違う人だった」というのが定説になっていますよね。神護寺さんとしては「荒廃していた神護寺を中興できたのは、源頼朝さんのおか

          ポスト神護寺三像の「源頼朝像」について考える……@東京国立博物館

          渡辺始興さんをはじめ江戸時代の琳派系作品が並んでいます@東京国立博物館

          東京国立博物館(トーハク)の安土桃山〜江戸時代の書画コーナー(本館8室)は、これでもか! というほどに、著名な作家による作品が展示されています。それに、わたしが知らないだけですが、その他の作家の作品も素晴らしいものが多いです。 例えば、もうすぐ展示替えされてしまいますが、2024年10月1日(火) ~ 2024年11月10日(日)の同室の展示は下の写真のとおりです。 一番左の平台ケースに展示されているのは、先日noteした、狩野探幽さんの《草花写生図巻 秋》です。 ■渡

          渡辺始興さんをはじめ江戸時代の琳派系作品が並んでいます@東京国立博物館

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          最近、ご近所さんだったと知った尾形乾山の《紅葉に菊流水図》……@東京国立博物館

          最近、ご近所さんだったと知った尾形乾山の《紅葉に菊流水図》……@東京国立博物館

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          円山応挙が龍を描くと、こうなる……《龍唫起雲図(りゅうきん きうんず)》@東京国立博物館

          円山応挙が龍を描くと、こうなる……《龍唫起雲図(りゅうきん きうんず)》@東京国立博物館

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