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【日本史】吉原遊廓の正月
あけましておめでとうございます、瑠奈です。
お正月、皆様いかがお過ごしでしょうか🎍
お正月ですので、今回は吉原遊廓の正月についてご紹介します。
吉原遊廓の正月
正月になると、吉原の表通り(仲の町)では、
通りを挟み向かい合う二軒の妓楼(遊女屋)が
通りの中央にそれぞれの門松を自分の見世に向けて飾ります。
そう、逆なのです。
遊女屋に向けて、門松が飾られ、道の方が後ろとするのが決まりだったそうです。
元旦
元旦は、すべての遊女屋が休業し、
お雑煮を食べ、迎春を祝いました。
雑煮は、味噌汁に餅、菜っ葉、芋、大根を入れたようです。
他にも、ごまめ、長ネギ、数の子、酢ごぼう、豆などが並びました。
また、遊女たちひとりひとりに、
お供え餅と小さな達磨、大黒恵比寿の作り物が配られたそうです。
そして、元旦は「仕着せ日」といって、
遊女たちは楼主が格に応じて選んだ小袖を着て、
年始の挨拶回りをしました。
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これが「仕着せ日」の様子。
禿が羽子板を持っています。
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「仕着せ日」では、禿が羽子板を持って歩くのが、習いでした。
初買い
2日は、「初買い」といい、吉原遊廓の営業開始日です。
三が日を休んでいる暇は、遊女たちにはありません。
遊女の休みは年2日しかないのでね。
お正月とお盆です🥲
そして、2日は最初の「紋日」でもあります。
紋日とは、吉原特有の行事で、イベントごとに紋日という特別な日がありました。
紋日の特徴はなんと言っても、
揚代(遊女を買う代金)が2倍になること。
客もいつもよりお金がかかるので、非常に大変です。
紋日は華やかな催事だったために、
新造や禿たちも含めて遊女が自腹で衣装を新調したり、遊廓の奉公人に祝儀を渡したりと、遊女にとっても出費のかさむ日でした。
また、大黒舞や太神楽などの芸人たちが通りに出てお正月を祝い、より一層賑やかになりました。
お正月の「初買い」、紋日ともなれば、
とんでもない金額が1日して動いたのでしょう。。。
こんな感じで、お正月が始まり、
通常営業に切り替わります。
今回は吉原遊廓のお正月を簡単にご紹介させていただきました。。。
吉原遊女たちは、お正月も休むことなく働いていたのです、ちなみに大晦日も働いています。
超絶ブラック企業。
ゆっくりお雑煮の食べれるお正月に感謝ですね。
それでは、また今度。
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