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【日本史】吉原遊廓の正月

あけましておめでとうございます、瑠奈です。

お正月、皆様いかがお過ごしでしょうか🎍


お正月ですので、今回は吉原遊廓の正月についてご紹介します。


吉原遊廓の正月

正月になると、吉原の表通り(仲の町)では、
通りを挟み向かい合う二軒の妓楼(遊女屋)が
通りの中央にそれぞれの門松を自分の見世に向けて飾ります。


そう、逆なのです。
遊女屋に向けて、門松が飾られ、道の方が後ろとするのが決まりだったそうです。



元旦

元旦は、すべての遊女屋が休業し、
お雑煮を食べ、迎春を祝いました。


雑煮は、味噌汁に餅、菜っ葉、芋、大根を入れたようです。

他にも、ごまめ、長ネギ、数の子、酢ごぼう、豆などが並びました。

また、遊女たちひとりひとりに、
お供え餅と小さな達磨、大黒恵比寿の作り物が配られたそうです。



そして、元旦は「仕着せ日」といって、
遊女たちは楼主が格に応じて選んだ小袖を着て、
年始の挨拶回りをしました。

十返舎一九 喜多川歌麿『青楼絵抄年中行事 上之巻』(上総屋忠助、1804年)国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2025-01-02)


これが「仕着せ日」の様子。
禿が羽子板を持っています。

「仕着せ日」では、禿が羽子板を持って歩くのが、習いでした。



初買い

2日は、「初買い」といい、吉原遊廓の営業開始日です。

三が日を休んでいる暇は、遊女たちにはありません。


遊女の休みは年2日しかないのでね。
お正月とお盆です🥲


そして、2日は最初の「紋日」でもあります。
紋日とは、吉原特有の行事で、イベントごとに紋日という特別な日がありました。


紋日の特徴はなんと言っても、
揚代(遊女を買う代金)が2倍になること。
客もいつもよりお金がかかるので、非常に大変です。


紋日は華やかな催事だったために、
新造や禿たちも含めて遊女が自腹で衣装を新調したり、遊廓の奉公人に祝儀を渡したりと、遊女にとっても出費のかさむ日でした。



また、大黒舞や太神楽などの芸人たちが通りに出てお正月を祝い、より一層賑やかになりました。




お正月の「初買い」、紋日ともなれば、
とんでもない金額が1日して動いたのでしょう。。。



こんな感じで、お正月が始まり、
通常営業に切り替わります。

今回は吉原遊廓のお正月を簡単にご紹介させていただきました。。。


吉原遊女たちは、お正月も休むことなく働いていたのです、ちなみに大晦日も働いています。


超絶ブラック企業。


ゆっくりお雑煮の食べれるお正月に感謝ですね。


それでは、また今度。

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母がバツ2の女子大学院生。瑠奈
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