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はがの森
2024年11月10日 09:31
ささやかな芝生でドーナツ片手にピクニックして、美術館デート終わってから感想戦で盛り上がって、くるりの音博で一緒に泣きながら羊文学を聞いて、深夜に鍋や、餃子や、ハンバーグを頬張って。ずっと夢見ていた平穏で穏やかな生活が、ここにはあった。この一年半、どんなに忙しくても、悔しくても、人生を手放したくなったとしても、君が隣にいて、ただそれだけで、私は一瞬で穏やかになれた。そんな君と
2024年6月21日 19:58
am 4:50 梅雨入りに相応しい激しい雨。雨の匂いを嗅ぎたくて、ほんの少し窓を開ける。夜と朝の狭間で、雨の音だけが、部屋に響く。蒼い光越しに見る君の横顔があまりにも綺麗で。いつまでも、この静かな隙間が続けば良いのに。ずっと、君だけを見ていられたら良いのに。なんてね。❄︎ ❄︎ ❄︎最近、ほんとうにバッド続きな気がする。天気の悪さに比例して、腰もギュッと痛くなるし
2024年4月20日 10:31
結婚に大きな願望を抱いたことは無かった。好きな人と末永く一緒にいられたら、それだけでもう十分じゃないか。けれど、周りの子達は、最近急に具体的な話をするようになって。今の彼氏と2年後に結婚する約束をしているとか、もうすぐ同棲を始める予定だとか。ついこの間まで制服を着ていた女の子たちが、次々に結婚へ向かっているという現実に、すごく焦りを感じてしまう。そこまで興味もなかったはずの”
2024年3月12日 19:13
その微笑ましい君の横顔を見るたびに、あぁ、いつかちゃんと言わないとって思ってしまう。悪いことをした訳じゃないのに、騙しているみたいでモヤモヤする。最寄りのバス停の前には、小さな保育園がある。バスが来るまでの間、ガラス越しに見える小さな生き物達を眺めては、勝手にアフレコをするのが私達の日課だ。上手に靴が履けなくて泣いている子や、それを手伝ってあげる優しい子。そして、彼らを愛お
2024年1月19日 22:40
「1番好きな所は雪の思想だよ〜」ほっぺをぴったりくっつけて、満面の笑みを浮かべた君は、微睡みながら私の好きな所を教えてくれる。もう何百回も聞いているし、君が私のことを、ちゃんと大好きって、もう十分知ってるくせに、この言い回しが好き過ぎて、つい何度も聞いてしまう。いつだって「思想が好きだ」と迷わず答える君の純粋さと、誠実さと、心の広さが、本当に本当に愛おしくてたまらないのです。
2023年7月15日 13:06
あの日、私は心に深く誓った。1人の時も幸せだと思える人と付き合おうって。好き同士、楽しくあるために付き合っているのに寂しいとか、悲しいとか、不安になるのは違う。だから、1人の夜も安らかに眠れる人が良い。だけど、ずーっと安心なんて、やっぱり無理。心配性すぎて、どんどん悪い妄想が蝕んでいく。元彼の浮気が、、古傷が、、とか何とか誤魔化すけれど、そんなのただの言い訳だよね。こん
2023年6月2日 22:04
画家の先生が、ポロリと呟く。この授業では、毎回絵の具を使って課題をする。決められた枠内にムラなく綺麗に塗るためには、余分に色を作ることが必要なんだって。巷で“美しい”と言われるようなデザインは、合理的かつ効率的で、無駄な模様が一切無い。無印の食器も、モード系の服も、建物だって。だから、先生の零す「無駄があるから美しい」という一言は、どこか前近代的でありながら、新しい世界の
2023年5月20日 15:07
ほくほく芋とハムとレタスの特製ポテトサラダ。この温かさは、きっと芋のせいではなく。人生で初めて恋人と一緒に料理をした。私の拙い料理スキルの中で、唯一胸を張れる得意料理のジンギスカン。その隣で、手際よくジャガイモの皮を剥く恋人。適当に切ったザクザクの玉ねぎやモヤシと、冷凍羊肉を豪快に炒める大雑把な私とは裏腹に、ジャガイモの皮を1ミリも残さず丁寧に剥く横顔。あぁ、もっとお淑