量子力学的アンガーマネジメントを紹介する
私は普段、怒ることがありません。
どれぐらい怒らないかと言うと、おそらく私の友人で、私が怒っているところを見た人はいないんじゃないかな、というぐらい。
大学時代にはサークルの後輩たちの間で、「みどり先輩を怒らせる方法とは?」というテーマの大喜利が行われていたと聞きました。
今日はそんな私の、特殊すぎるアンガーマネジメント方法について紹介します。
参考になるかどうか分かりませんが、最後までよろしくお願いします。
怒る前に、まず考える。
まず前提として。
私は心の底から、「怒りたくない」という気持ちが強いです。
「怒る」が嫌いです。
「怒る」という行為は疲れそうだし、
どうやっても人との軋轢を生むし、
何より自分の調子が乱れるのがとても嫌で。
だから私は、怒らないことを「選んで」そうしています。
つまり「怒らない性格である」というよりは、「怒らなくて済むような工夫を、意識して実行し続けている」という表現が近いでしょうか。
ただ、何も感情が沸き起こらないことはないです。
何か無礼なことをされたとき、私は怒りが表出するのに先行して、
「なぜ?」
と考えます。
このあたりのお話は、以前にも書かせていただきました。
ここで鍵となるのは量子力学の考え方の一つである、「シュレーディンガーの猫」です。
シュレーディンガーの猫
これはオーストリアの物理学者であるエルヴィン・シュレディンガーが行った思考実験(実際には実験せず、頭の中で考えたこと)がもととなっています。
ものすごく簡単に言えば、
「実際に確定するまでは、複数の考え方が同時に存在する」
みたいなことです。
つまり、
「Aの可能性とBの可能性が、今はまだ、どちらも有りうるよね」
という状況を指します。
私のアンガーマネジメントはこれを利用します。
今回は例として「車を運転していたら、急な割り込みをされた」ケースを想定して、私の普段の感情を整理してみます。
「有りうる、かつ、許せる」を見付ける
私が車を運転しています。
そこに無理な割り込みをしてきた車があったとしましょう。
急ブレーキを踏んで事なきを得ましたが、危うく事故に遭うところでした。
その車は猛スピードで走り去っていきます。
と、こんな場面。
いかにも怒りが爆発しそうなシチュエーションではあります。
私はここで、考えます。
「なぜ、今の車は割り込みをしてきたのだろう?」
するといくつかの「可能性」が思い浮かびます。
例えば、
・運転手が急いでいた
・運転手がストレス解消したかった
・運転手が私に対して悪い感情を持っていた
など。
しかしこれらはいずれも、「無理な割り込みをされた」ことに対して、あまり納得のいく理由ではありません。
ではこれはどうでしょうか?
・助手席に運転手の奥さんが乗っていて、今にも赤ちゃんが産まれそうな切迫した状況だ
私はこのケースなら、割り込みという行為を「許せる」と思えます。
そしてさらに重要なのは、その状況の可能性が0%ではない、すなわち「有りうる」ということです。
このような「可能性」が見つかったら、私は自分の中で「そういうことにする」のです。
「有りうるし、許せる」シチュエーションを探す。
これが、私がいつも行っているアンガーマネジメント方法の全容です。
量子力学的アンガーマネジメント
この方法の優秀な点は、
「その可能性が、最後まで否定できない」
ことにあります。
あの車に「本当に妊婦さんが乗っていたのか」は、確認できません。
「シュレーディンガーの猫」と同様に、
確認できないからこそ、「有りうる」を維持できるわけです。
例えばさっきの例で、
「助手席に誰も乗っていなかったケース」でも大丈夫です。
「妊婦さんを、迎えに行く途中だ」
と考えれば、「有りうること」になります。
私はこうして、自分に不都合なことが起きたとき、
瞬時に「このパターンならあり得るし、許せる」という状況を考え、そこに結論づける癖が付いています。
まとめ
今回は、普段まったく怒らない私の、特殊なアンガーマネジメント方法について書いてみました。
万人の参考になるかどうか、ちょっと自信は無いですが、徹底すれば完全に「怒り」の感情とは無縁になれるので、お悩みの方はぜひ。
普段は読書によって得られた知見をもとに、記事を書いています。
いろいろなプロフィールを作った話も、ぜひ読んでみて下さい。
それでは、また。