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あなたも一躍有名人!?「目立つ×目立つ=思い込み」という魔の数式

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今後も楽しくクリティカルシンキングを知っていただけるよう、尽力いたします。

さて、本日は「目立つもの」と「目立つもの」の組み合わせが、必要以上に関連性を生み、最終的には大きな思い込みや誤解を生むということをご紹介したいと思います。
これを知っているだけで、ビジネスでも活用できますし、やり方次第では悪用もできます。


「目立つもの」×「目立つもの」の組合せが生み出す、強い思い込み


早速ですが、「目立つもの」と「目立つもの」を組み合わせた時に、やたらと記憶に残ることはありませんか?
どうやら人間は「目立つもの」が2つ以上かけ合わさると、勝手に関連付けて、思い込みをしてしまう傾向にあるようです。

早速具体例から。あまりよくない例かもしれません。。私は愛国主義者でも、排他的でもありません。あくまでクリティカルシンキングの例として、ご容赦ください。

例えば、「外国人」の「犯罪」のニュースは非常に印象に残りませんか?
この日本にいて、日本人の犯罪を、わざわざ"日本人による"犯罪と報道しません。

一方で、外国人であれば、"外国人による"と報道せざるをえません。
そうすると、「外国人」というワードが目立つのです。

犯罪は言わずもがな、目立つものです。
法を守っていれば普通は犯罪を起こさないし、メディアは注意喚起も兼ねてマスで報道します。

このように、「外国人」と「犯罪」という目立つものが2つ組み合わさることによって、関連性を見出し、バイアスをかけます。

「最近外国人による犯罪が増えてるよなぁ。。」
「日本人は穏やかだけど、特定の外国人は気性が荒いからなぁ。。」
「政府は在留外国人を増やすのをやめろ!」

などなど、最近よく聞きませんか?

それって本当?事実を疑い、必ず検証!

実際の所はどうでしょうか。
統計を見ると、全体の犯罪件数の中で外国人が占める割合は比較的低いことが分かっています。

警察庁の統計によると、外国人による犯罪件数は一部増加する年もありますが、全体の犯罪件数が減少していることもあり、全体の中での外国人犯罪の割合はむしろ低下傾向にある年もあります。

もう少し具体的に、2010年代以降、日本での外国人の在留者数が増加していますが、外国人による犯罪件数はそれに比例して増えているわけではありません。

例えば、2010年代前半から後半にかけて、日本国内の在留外国人数は急増しましたが、外国人犯罪の増加率はそれに対して穏やかなものであり、特定の年での急激な増加は見られません。

このように、「目立つ×目立つ」が組み合わさると、勝手に思い込んで、ありもしない事実を作り出します。
それが記憶に残り、いつしか共通認識になるのです。

メディアなどが目立つものを複数組み合わせて話しているシーンに直面した場合は、「外国人」の「犯罪」のように、必ず検証をかけましょう。

統計が取れるものであれば、統計を取るとよいでしょう。

数字で見る時、前回ご紹介した数字のトリックについては必ず気を付けるようにしてください。

さらに誤解を生む、魔の組合せ

ちなみに、「目立つもの」が違うものであればあるほど、脳裏に焼き付きます。
「育児熱心・グルメレポーターの好印象芸人」×「不倫」×「トイレ」
「ビリ」×「ギャル」×「慶応」
「清純派アイドル」×「不倫」×「タンスに隠れる」
などなど。

この中にも10年(以上?)選手がいますが、他のニュースや不祥事に比べて、皆様の記憶に残っているのではないでしょうか。

アスリートでも
「ラグビー」×「順天堂医学部合格」の福岡選手
「ボクシング世界チャンピオン」×「商社」の木村悠選手
「プロ野球」×「東大」の宮台選手
など、「一流のアスリート」という目立つものと、いずれも「高学歴」「頭がよい」「成功している」という、運動とはかけ離れたものを組み合わせることで、
名前は忘れても、言われればなんとなく頭に浮かぶはずです。

うまく利用すれば、有名人にさえなれる?

前述の通り、クリティカルシンキング的に気を付けたいのは、「目立つもの」×「目立つもの」の組み合わせを見た時に、「思い込みをしていないか」ということです。
常にセルフチェックするようにしてください。

逆にビジネスでセルフブランディングしたい場合、覚えてもらえるよう、あるいは簡単に忘れられないよう、「かけ離れた目立つもの」を複数組み合わせればよいかと思います。

リーゼント×コンサルタント?
など、尖った組み合わせが、人にバイアスを与えることでしょう。

この文脈でいうと、私の「外資コンサル」× 「海外MBA」というのは、良い戦略ではないかもしれません。
外コンとMBAはセットで語られることもありますので、あまり離れていません。。
また、外資と海外のいずれも、国外のことです。

逆に、私は日本人では珍しい、海外MBAで目立った存在でした。
日夜勉強をほっぽり出して飲みに行っていたのですが、「MBA」× 「酒飲み」のようなかけ離れた内容だったからこそ、私がMBAで多少目立ったというのも頷けますね。

そういえば、最近(2024年10月時点)、やたらとスレッズで
太った男性が、ヴィトンのバッグ・財布を持ち、自分の恋愛事情を投稿しているものがトップに来ます…
全くどうでもいいのに、頭から離れなくて困ってます…

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