(連載57)廃品を服にしたファッションショー:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:2008年
今回は、大型ゴミや廃品を服にしたテーマの発表会=ファッションショーをやったお話であります。
まず、ですね。このイベントを企画して、というか企画する前に、最初にやらなくてはならなかった重大な確認事項とわっ!?
1。ランウェイの椅子の方向。連載50で、むっちゃ愚痴ってる。苦笑
2。自分の顔!笑 メイクのことですが、あれは酷かったなー。 素顔の土台はもうどうしようもないんで、毎回 厚化粧だけが救いなのに。。。涙
それにしても、人生というのは、
まったく失敗の連続であります!
人生とは失敗の歴史
と、いっても過言ではないと思います。
ま、特に私の場合ですけどもー。汗
それもそのはずです。。。
やる事なすこと全部、自分が仕切って、
出たとこ勝負!!
失敗して当たり前っちゃー、
当たり前なんですよ。
企画=自分
オーガナイズ=自分
演出=自分
作品制作=自分
モデルのキャスティング=自分
そのうえ。
ショーのゲスト出演者=自分!
もちろん、それぞれで、作業を助けてくれたり、お手伝いしてくれる人たちはたくさんおりました。彼ら、彼女らがいなければ、実現さえできなったでしょう。
皆様、その節は、有り難う〜〜!
しかし、基本的には、経験もないズブの素人が、イベントのほとんどの役割を自分で仕切って、しかもお金もなるべくかけずに、やっているので、どう考えても、失敗しない方が、おかしいです。 苦笑
といいますか、もう、失敗しすぎて、
失敗が失敗じゃなくなってるレベル 爆
おそらく「失敗とは何か?」という定義が世間様と、ズレているのかもしれません。
つまり!
ちょっとぐらいの失敗は失敗とは呼ばずに、ちょいミス。そして、それらのほとんどが、ソッコー(死語?)無かった事にする。苦笑
こういう次元?(メタ?)で、毎日、目の前で起きる現象
それを私は「現実」とよんでいるのですが。
そういう失敗して当たり前の現実を生きていると、
失敗しない事が、万が一、たまにあったりすると、
自分って超、超ラッキーな人間だ!と思えるんですよ。
(どんだけ、おめでたい性格?)
そして、なんでも「失敗をおそれてないで、どんどん実行できる」
なぜなら、失敗しても、ほとんど自分が困るだけで、誰にも(大きな)迷惑かけてないですからね。
なので、アタイがやらねば、誰がやる?
最強の尼将軍、北条政子か?
いや、北条政子は他人に迷惑かけまくってますー。笑
話、続けさせていただきますと、イベント=ショーの話ですが。
こんだけ自分、自分の網羅でやってるんで、もちろん、
ショーの音楽も自分で?
はい。間違いないです!
当時バンドもやっていたんでね。皆様のご記憶にも新しいかと?笑
あの、ジャンポール・ヤマモト!ですよ〜〜。
このバンドの形成に関しては、連載43から45くらいまでに、詳しく述べましたが、この2008年あたりは、日本人女子三人に、元ディーヴォのドラマー、アラン・マイヤースと、ギターのシン・カワサキさんが参加してくれて、合計五人になってました。
あのアランですyo!!(確認しときますけども。苦笑)
バンドと言っても、私がまずバックトラックを作って、ボーカルとリズム•ギター、女子二人がダンスとコーラス。あとは、シンさんとアランに、そのつど即興でやってもらうというのが大半で、あんまり全員で集まって、練習やリハーサルなどやった事がなかったのですが、さすがにアランから、もっと結束した方がいいと言われて、
なるべく(笑)
五人で集まるようにしてましたけど。
というのも、私は「練習」というのが、ものすごく苦手で、幼稚園からピアノを始めて中学まで、7年間もやったのですが、いわゆる「初級」ってのから、抜けませんでした。とほほ。
また、文系だけでなく、体育会系でも、高校の時、バスケ部だったのですが、練習はイヤイヤやっていて、「腹筋、50回!」などと言われると、ほとんどがバレないように10回くらいしか、やってなかったです。汗
これは大人になってからも続き、バンドをやろうとギターを買った時は、
将来はジミヘンみたいになりたいな〜と思って、
練習以前に、この志がどんだけ、間違ってるか?
それさえも気が付かなかったのですが。汗
ギターの個人レッスンをはじめて、しばらく一生懸命練習してみましたが、同じ曲を250回やった(これは、マック内のミュージックが記憶してるので、間違いないです)なのに、まったく上達しませんでした。才能ゼロ。。。
なので、シンさんがバンドに参加してくれて、ギターをやってくれるようになって、私はただ、3コードをかき鳴らしてたらいいだけになり、本当に救われました。
バックトラック制作だけだと、基本的はリズムとベースを自分で打ち込むだけで、練習などがいらないので、(ふ〜)マジ、よかったですよ。
あ、ここで、音楽に詳しい方は、私が作ってたのは、ドラムンベース?ってお思いになるかもしれませんが、、、、、
いえ。。。BPMが120−30くらいの、ゆっくり系。かといって、大人の落ち着いたチルアウトでもなく、中途半端な、ただ時代に乗ってません感200%の、ようわからん音源ですわ。
それでも、アランとシンさんにインプロで即興ライブを被せてもらったら、
あら、ま、不思議!!
まあ、ふたりとも、素晴らしいミュージシャンなので、あっという間に、いいかんじに仕上げてくれましたよ。
いつもの通り、前書きが長くなりました。やっと本題ですが、まずショーのタイトルは、
クチュール・サルベージ!
以下、どんな事をやったか、ハイライトで、写真メインでお見せします。
この時は会場に照明がはいって、前回よりも、アップグレイド!
まず、「掃除機」ですが。
こんなかんじで、会場の反対側にプロジェクター。何を材料にしてるのかが、わかるようにしました。
掃除機のホースの部分を輪切りにして、リボンでつないだ。
解体場面をお見せしたテレビの中にはいってた部品(呼称不明のまま)のドレス
ラジカセの外側のプラスティックの部分も切り刻んでみた。
ラジカセのベルト
家電にはいってるサーキット・ボードを繋いだもの。
自分のスカートも、部品だらけ。音楽をやりながら移動できるように、笑 バッキバキに車輪装備も自分でして、ランウェイをいったりきたり!
ソファ(カウチ)のドレス
ちなみにバックスタイルはこんな。
一通り、廃品リサイクルのドレスを見せた後は、こんなスペシャル・パフォーマンスもやりました。
ジャンポールの女子二人にぐるぐる巻きで出てもらって
ランウェイで二人が前後に離れると、それが、スクリーンになる。
(見出し画像のやつがこれです)
そして、トレンチコートのリメイク服を着たモデルが、ハサミをもって、登場!!
スクリーンをハサミで、切りだす。
一人が終わったら、また違うモデルがハサミを持って、
ランウェイに出てきます。
そして、切ったり、開いた穴に、手を突っ込んだり、
スクリーンを引っ張ったり
反対側を覗いたり。。。。
これも、すべて、ぶっつけ本番!!
リハやってる時間ないのでーー。苦笑
それから、今回も観客を驚かせる!シリーズもやりました!!
それは
ランウェイから誰かに電話する。
前回は花嫁衣装のモデルに転んでもらったのですが、今回は自分の携帯から会場にいる誰かに、いきなり電話する!!笑
たいていモデルの友人は来てますからねー。
ランウェイを歩いてたかと思ったら、いきなりケイタイを取り出して、話出します。
「今、ランウェイにいるんだけどさ」
「あれ、来てる? どこ?どこ?」
前回の花嫁がころんだのも、みんなびっくりしてましたが、このモデルが本番中にどこかに電話するっていうのも、かなりウケました!!
イベントのリビューが後日、LAweeklyという新聞に出たのですが、「今まで、電話するマネは見た事あったけど、本当に電話してたファッションショーは見た事がなかった」と書いてありました〜〜。
よっしゃ〜!!大成功!!
最高の褒め言葉!!
今から考えてみたら、こういうのが好きな自分は、70年代の即興演劇とか、寺山修司とかの影響をうけていたのかな〜とも思います。
そして最後はジャンポール・ヤマモトの曲を2曲程やって。。
アランの洗練パーカッション!
シンさんのギター炸裂!!
私はただ、チャカチャカの3コード、かき鳴らし中!!
無事にショーが終わり〜〜!!
パチ!パチ!パチ!パチ!
そして、イベントが終了した直後に、その場で、値段をつけて、即売してみたんですよ。
これは、90年代、ギャラリーでヘッド・ドレスのショーをやった時もトライしたんですが、、、、、その時は一点も売れませんでしたが、
この時は10点くらい、、、は、売れたように記憶してます。ただ、おもに普段着れるものですね。
なので、今でも、ラジカセのドレスとか、テレビのドレスはうちのガレージに眠ってます。
欲しい方は、ご連絡待ってまーす。笑
今回は以上です。
読んでくれて、有難うございました。
ついでに、スキしてくれたら、嬉しいです!
L*
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