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日米経済と株日記

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投資や経済周りのニュースの紹介や解説、自身の保有株の状況などを投稿しています。 【こんな方へ向けて書いています】 ・日米の株式、経済、債券の動向を追いたいけど時間が無くて全部…
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2023年9月の記事一覧

[日刊] 米消費者の景気先行き見通し悪化、中国不動産企業は今日も利払い期限

本日は3月を決算期にしている企業の中間配当権利付最終日だ。 9月末の権利を確定をするためには本日までに該当株式を買付ておく必要がある。昨晩の米株式市場は軟調だったものの、国内では機関投資家による配当再投資の買いが入り、東京株式市場は前日比で上昇して引けた。 日米株式市場のセンチメントとしては、米国は明らかに下向き圧力が高まっている。 一方で日本株がそれにつられて下げるにしても、早い段階でまた盛り返す材料は多いように思う。 原発処理水問題で中国との輸出入にブレーキがかか

[日刊]米政府閉鎖リスク高まる、日米コロナ貯蓄、意外と悪くない中国経済...etc

5営業ぶりに反発した昨日の東京株式市場、同じく今朝の米株式市場ではS&P500が5営業ぶりに上昇した。 FOMC後に長期金利を中心にイールドカーブ全体が押し上げられていたことから売りが続いたが、調整が入ったようだ。 しかしながら、米株式市場はポジティブな材料よりもネガティブなモノの方が控えているように見受けられるので、引き続き警戒が必要だ。 ▼米国FOMC会合を終え、市場を賑わしている最新のテーマは米政府の閉鎖だ。 米政府閉鎖リスク、期限は週明けまで 新会計年度が始

[日刊]日本株は5営業ぶり反発も、恒大集団は債務再編に暗雲で中国不動産株暴落

主要な金融イベントを先週終えて始まった9月第4週の東京株式市場は5営業ぶりに反発した。 日銀会合で緩和政策を維持する姿勢が改めて強調され、長期金利が0.75%を越えることなく調整している他、為替市場も148円前半で安定推移していることが好感されたようだ。 今週は29日(金)に日米ともに注目される経済指標の発表がある。 日本は全国CPIの先行指標とされる東京都区部CPI、米国ではFRBが最も重視しているコアPCEがそれぞれ発表される。 それまでの動きは先週までの動きから

[日刊]想定以上の無風っぷりで日銀会合閉幕、ドル円は週明け以降150円にトライか

9月の日銀会合は事前予想通り、金融政策は維持された。 一段の円安への警戒から植田総裁が記者会見でタカ派姿勢を打ち出すかと思っていたが、意外にも会合ごとにデータ次第で議論をしていく方針を繰り返し強調するに留まった。 質疑応答ではあしもとの物価上昇率を見てもまだ基調的なインフレ率は目標に達していないのかという、当然誰もが疑問に思う質問がいくつも出たが植田総裁は繰り返し「持続的・安定的な物価目標が達成できる見通しはたってない」と回答した。 これを受けて為替相場では円安が加速す

[日刊]日銀会合で植田総裁がタカ派にならざるを得ない理由

9月のFOMC会合を終えて休み間もなく、明日22日には日銀会合の閉幕と共に植田総裁の記者会見が開かれる。 7月の日銀会合では前夜に日経でリークされた通り、YCC柔軟化がサプライズ発表されたことが記憶に新しい。 その後、日本国債の利回りは以前よりも機能度が増し、イールドカーブの歪みも解消されつつあり一定の成果が出ているように思う。 今会合では前会合のYCC柔軟化のように大きな変更はなく、無風との見方が大方を占める。政策内容に変化がない場合の注目は、記者会見を含め植田総裁が

FOMC解説:実質金利は上昇し、米10年債利回りは今後も4%越えで推移する

9月のFOMC会合は事前予想通り政策金利を据え置いたものの、6月以来に公表されたドットプロットに示された来年以降の利下げ幅の小ささがサプライズとなった。 この結果を受けて、短期的な株安とドル高は勿論のこと、私としては今後1~3年程度の米国株に対する懸念が強まった形となった。 理由としては、米短期金利は今後2,3年の利下げによって下がるだろうが、長期金利は下がる要素がリセッション以外に見当たらないからだ。 リセッションに陥らなければ長期金利は4%を越えた水準で推移し、リセ

[日刊]日米長期金利は10年ぶり、16年ぶりの水準へ。グロース株は撤退推奨

あと4時間後にFOMC声明とドットプロットが公表される。 今日のメインテーマはどう転んでもFOMC会合になるので、日刊は軽く済ませてFOMCプレビューを書いたのでぜひそちらを読んで頂きたい。 FOMC意外では明日から日銀の金融政策決定会合が開かれ、22日の会合終了後に植田総裁が記者会見でどのような指針を示すかが注目されている。 日銀会合プレビューは明日別途アップしたい。 政策決定会合意外では、日米ともに長期金利が日本は9年8ヶ月ぶりの0.725%へタッチし、米国では1

[FOMCプレビュー]来年以降のドットプロットは上ブレ可能性が高く、ドル高円安は継続か

2023年9月のFOMC会合が開かれている。日本時間 21日 午前3時にFOMC声明とメンバーによる金利予測分布図(ドットプロット)が公表される。 今回のFOMCプレビューでは、論点になるポイントごとにまとめておく。FOMC会合後の為替取引や株式投資家の判断に役立てて頂ければ幸いだ。 金利は据え置きまず大前提として、今会合でのFF金利引き上げはまず無いと見られている。 6月のFOMC会合で公表したドットプロットでは年内残り2回の利上げが見込まれており、7月に利上げがあっ

[日刊]9月FOMC会合のドットプロット予想、植田総裁のインタビューの意図

主要な国・地域で金融政策決定会合が開かれる8月第3週がスタート。東京市場は敬老の日の祝日により、1日遅れで始まった。 米CPIを終え、FOMC会合を控えての前週末は反落した米株式市場だったが、昨晩はほぼ変わらずの小幅高。様子見ムードが流れる展開だったが、ロイター通信がTSMCが半導体向け装置の納入を遅らせるよう求めたと報道があり、東京株式市場は半導体関連株を中心に下落。 しかし、原油高を背景に海運業や鉄鋼業が買われた他、マイナス金利解除を見込んだ銀行株の上昇もあり、日経平

[日刊]日本株は勢い止まらず。ドル円はISM非製造業景況指数によっては150円も

日本株の勢いが止まらない。 日経平均株価は8日続伸し、33,241円で引けた。前日の米株式市場は原油価格の上昇からインフレ長期化の懸念から長期金利が上昇し、株式は下落したが、日本株は今日も続伸して取引を終えた。 原油価格の上昇からインフレ長期化の懸念から長期金利が上昇、とは書いたものの、個人的にはそれがなくとも10年債利回りは4.35%前後まで上昇していたことと思う。 理由としては、以前に書いた実質金利の説明が一番納得しやすいかと思う。ジャクソンホール会議と雇用統計とい

[日刊]碧桂園はギリギリでデフォルト回避、日経平均は33,000円突破も長期金利は10年ぶり高水準

日経平均が7日続伸し、約1ヶ月ぶりに33,000円台を回復した。 8月の頭から米国債を中心とした長期金利上昇を受けて、株は全面安の流れだったが8月下旬からはジャクソンホール会議を前にして回復基調に。その後は無難に経済イベントをこなし、気づけば日経平均は33,000円を突破している。 元より日本企業の業績自体は良好だったため、市場のセンチメントが上向けば買われやすい状況だったということだろう。 今後、34,000円台へ突入するまで上昇が続くか否かは昨日も書いたように、米国

[日刊]日経平均は3万3,000円を突破へ、バブル期以来最高値を更新することはあるのか

米雇用統計の発表を終えて、一通りのイベントを乗り越えた週明けの東京株式市場は上昇して終えた。 日経平均株価は32,939.18円と前週末比+0.70%と6営業日続伸となり、3万3,000円を突破したら次の目標は1990年以来最高値の終値3万3,753円となるだろう。 最高値を更新を目指す際に懸念されるのは、先々週まで一気に上昇してひとまずは落ち着いた米国債を中心とした長期金利がこのまま推移するのか、もう一段階上昇する余地があるかだろうか。 ジャクソンホール会議前までは、

ニュースのみメモ [日刊] 9月3日まで

先週末から更新をお休みしていましたが、とりあえず主要なニュースのアーカイブということで9月3日(金)までのニュースをまとめておきます。 同じくニュースを追えてなかった方は見出しだけでも眺めておくと良いと思います。 また、9月分からは■米国、■日本、■コモディティのようにニュース毎のカテゴリーも分けて記載するようにしました。 この方が自分でも見直しやすい気がしています。 なお、今夜から日刊記事の更新を再開しますので、引き続きよろしくお願い致します! ーー9月1日(金)