現代的論語8 人生にとってプラスになる生き方とは
前回、”何が人生にとってプラスになるのか”
”プラスになる人”とは、といったことを記しました。
今回は”プラスになる生き方”とはどのようなものか、ということをとりあげたいと思います。
禮樂とは、礼楽(礼節や音楽など)、
社会秩序や礼儀礼節を重んじる心、
人々の心を感化させるもの。
そういったことを大事にし、
人の善いところを認め、褒め、人に伝えられること。
そして、学徳の優れた人を大事にし、心から親しめること。
そういった人は、他者の善いところに目を向けることができ、
尊敬し、自他共に学び合える関係性を築き、
自分と相手の心を豊かにしていくことができる人でしょう。
人の善いところ、優れたところを見て、
自分も努力しなければと、
追いかけるかのように努力できる人でもあるでしょう。
前向きな心持ちで自己を高めていくことに切磋琢磨します。
一方で、損者三樂という言葉があります。
驕樂とは、自分を驕り高ぶって、
尊大で、偉そうな態度で人に振舞い、
自分の思い通りに、好き勝手に行動し、
わがままに楽しむようなこと。
佚樂とは、怠けて遊ぶことばかり楽しむこと。
宴樂とは、お酒を飲むことばかり楽しむこと。
他者を尊重せず、自分の意のままに振舞い、
わがままを当然のこととして押し通すような人。
勉強でも仕事でも、まともに頑張ろうとせず、
隙あらば、さぼろうとするとか、
努力を怠り、手を抜くとか、
面倒なこと・しんどいことは嫌だ、と
怠け癖ばかり出すような人。
そのわりに、なにかと飲みに行って遊ぶことには一生懸命…
そんな好き勝手し放題、遊ぶことばかりに一生懸命な生き方では、人間、成長も進歩もしませんね。
今が楽しくても、将来はきっと後悔します。
「もっとあの時頑張っておけば良かった…」
「若いうちにしっかり勉強して、資格でも取っておけば就職の幅がもっと広がっていたかもしれないのに…」
「お金を大事においておけばよかった…」
「あの人にあんなことを言ってしまったばっかりに、今度は自分が責められるような立場になってしまった...」
などなど…
いつかこんな言葉を思わずに済むよう、
自分の生き方が益者三樂なのか、
損者三樂なのか
考え改めてみることが日々必要なのではないでしょうか。