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助さんの洋邦ジャンルいろいろ

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アンダーソン・パーク、アナ・ロクサーヌ、ショーン・ワサビ、ジンジャー・ルート...アジア系ルーツのアーティスト達のクリエイティビティ。

アンダーソン・パーク、アナ・ロクサーヌ、ショーン・ワサビ、ジンジャー・ルート...アジア系ルーツのアーティスト達のクリエイティビティ。

2015年以降とりわけ印象的なのが、アジアをルーツに持つアーティスト達の活躍である。
現在、世界的なムーブメントの渦中にあるK-POPや88rising界隈の話というよりは、もう少しインディペンデントなフィールドでの話をしたい。

ショーン・ワサビ(Shawn Wasabi)はカリフォルニア出身。フィリピン系の両親を持つアメリカ人である。 2015年に自身のSNSにあげたMIDI Fighterで

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子ども向け番組とは思えないハイセンスなアーティスト布陣に圧倒される邦楽コンピの大名盤『ポンキッキーズ・メロディ』。

子ども向け番組とは思えないハイセンスなアーティスト布陣に圧倒される邦楽コンピの大名盤『ポンキッキーズ・メロディ』。

邦楽のコンピレーションアルバムとして無類の強度を誇る『ポンキッキーズ・メロディ』。

1995年に発売されたこのアルバムは、フジテレビ『ポンキッキーズ』の番組内で使用されていた楽曲をコンパイルしたアルバムである。

まずはそもそもの番組についてだが、フジテレビ『ポンキッキーズ』は、『ひらけ!ポンキッキ』の後続版組として1993年に放送が開始された子ども向け番組である(この説明いる?)。私が特に夢中

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何度も見てしまう音楽YouTube動画。

何度も見てしまう音楽YouTube動画。

音楽はもちろん耳で聴くものだが、目で見る映像が加わるだけその魅力は倍増したりする。

というより、YouTubeでライブ映像を見て「カッケェェ!」と思って、いざスタジオアルバムを聴いてみたら「うーん...」みたいな肩透かしを食らうことはけっこうあって、その度に「結局音楽って録音じゃなくてライブなんだよな」と感じたりする。

しかしながら、ライブになった途端に魅力が半減してしまうバンドやアーティスト

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とにかく「速い音楽」を聴きたいスピード狂のあなたに。

とにかく「速い音楽」を聴きたいスピード狂のあなたに。

若い頃の私は、とにかく「速い音楽」を欲していた。

年齢とともに落ち着いてはきたが、今でもたまぁーに速い音楽を聴きたくなることがあって、衝動的にハードコアのCDを大人買いすることがある。L'Arc〜en〜Cielもびっくりの生まれつきのスピード狂なのである。車はめっちゃ安全運転のゴールド免許ドライバーズハイなのに。

「速い音楽」と一口に言ってもジャンルは様々で、たとえばロック畑のリスナーが最後に

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音楽への愛「しか」感じない「スカムミュージック」の沼にハマる。

音楽への愛「しか」感じない「スカムミュージック」の沼にハマる。

「スカムミュージック(Scum music)」の「スカム(Scum)」とは、「灰汁」や「不純物」という意味で、転じて「クズ」「ゴミ」みたいなニュアンスでスラングっぽく使われている言葉である。

要するに「スカムミュージック」とは「クズ音楽」のことである。別名「モンド(奇怪な)ミュージック」とも。

一般素人の自己満足および身内配布用の自主制作レコードやカセットテープやCDなどが、「稀少盤」「レアグ

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Apple MusicでもSpotifyでも(まだ)聴くことができない「現代のレアグルーヴ」。

Apple MusicでもSpotifyでも(まだ)聴くことができない「現代のレアグルーヴ」。

配信楽曲数が1億曲以上と言われるApple Musicと、7200万曲以上と言われるSpotify。
けれど、そのどちらのサービスをもってしても現状聴くことができない曲やアルバム、アーティストはけっこう存在する。

ストリーミングや音声ファイルのデータ購入が主流になった現代、レコード→CD化→データ化という本来の流れから、CD化のプロセスを飛び越えて音楽データをリスナーのもとへ提供できるようになっ

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