格さんのいない助さん

あなたの人生を豊かにするステキなステキな音楽をご紹介します。 1985年生まれです。

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最近の記事

「フジロック常連のアマチュアバンド」。底抜けに陽気なジャンプブルースで日々頑張るオッサン達を元気にする吾妻光良 & The Swinging Boppers。

出演アーティストがズラッと羅列された夏フェスのポスターで、レギュラー出演みたいな頻度で毎年のように登場している「吾妻光良 & The Swinging Boppers」という名前。 実は驚くなかれ、知らない人には読み方もままならないこのグループは「アマチュアバンド」である。 世界広しと言えど、アマチュアバンドの肩書きで主要な夏フェスの常連となっているのは、吾妻光良 & The Swinging Boppers(あづまみつよし & ザ・スウィンギン・バッパーズ)ぐらいだろう

    • LAジャズオールスターWCGDが満を持して放った「宇宙旅行時代のディスコミュージック」で星空の彼方へ。『Resistance(2018)』 / brandon coleman

      スペースXの宇宙旅行プランは2024年現在で1人約5500万ドル(日本で約85億円ぐらい)とのことなので、到底一般人に手が出せるような価格ではなく、0を二つ省いたとしてもまだまだ目ん玉が飛び出る額である。 宇宙旅行が普通になるのは当分先のことだろうが、今回は、音楽の力で一足先に宇宙と星空へ私たちを連れ出してくれるディスコファンクの大名盤、ブランドン・コールマンの『Resistance』をご紹介。 ブランドン・コールマン(brandon coleman)は、WEST COA

      • 僕らの青春!令和に生きる君の青春にも!明るく楽しく時に切なく、色褪せない魅力を放ち続けるHermann H.&The Pacemakers(ヘルマン・エイチ&ザ・ペースメーカーズ)!

        若い頃、カラオケでよく『アクション』を歌っていた。 アクション(2002) ヘルマン・エイチのヘの字も知らない友達が、カラオケに行くたびに「あの曲歌って」と私にリクエストしてきた。 そのくらい、ボーカルギターの岡本洋平の書く歌詞は魅力的である。 「文章」や「感想」や「気持ち」ではなくちゃんと「歌詞」を書いている。しっかりとメッセージがある上に語感も抜群で、これぞ才能、と唸ってしまうソングライターである。 特に有象無象、色物流行り物が跋扈していた2000年代の日本のオルタ

        • アラスカのインディアンの末裔が人知れず世に放った激レア自主制作盤。ブルーアイド/モダンソウルの大傑作 『Black And White Raven(1980)』 / ARCHIE JAMES CAVANAUGH

          「インディアン」と「ネイティブアメリカン」、日本ではまだ「インディアン」の呼称の方が一般的なのでそちらを使用することについてはご容赦ください。後生丁寧にインディアンズからガーディアンズにわざわざ改名したMLB球団なんかもあったけど、当のインディアンたちからは「どっちでもいい。なんなら「インディアン」のほうがマシ」っていう意見が多めって話もあるし、近年の熱心なポリコレなんかも含めたあらゆる権利運動について、運動自体が目的化しちゃって本来の当事者たちの真意から遠のいてない?ってい

        • 「フジロック常連のアマチュアバンド」。底抜けに陽気なジャンプブルースで日々頑張るオッサン達を元気にする吾妻光良 & The Swinging Boppers。

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        • 僕らの青春!令和に生きる君の青春にも!明るく楽しく時に切なく、色褪せない魅力を放ち続けるHermann H.&The Pacemakers(ヘルマン・エイチ&ザ・ペースメーカーズ)!

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        • 助さんの洋邦ジャンルいろいろ
          6本
        • 助さんの洋楽
          23本
        • 助さんの邦楽
          16本

        記事

          世界でも類を見ない「ポストロックとラップのミクスチャー」バンド、54-71(ごじゅうよんのななじゅういち)について。

          ドジャースタジアムではアイス・キューブが、ヤンキースタジアムではファット・ジョーが試合前にラップをしながら登場。 ロバーツ監督がノリノリで寄り添っていたアイス・キューブとは対照的に、重たいティンバーランドでまっさらなマウンドを歩き回ってヤンキースファン側からも批判されまくったファット・ジョー。今回のベースボール東西抗争はこの時点で勝負ありだったかも。 ムーキー・ベッツって誰かに似てるなーって思ってたら、千鳥の大悟でした。ドジャース優勝万歳。 助さんです。どうも。 さて本

          世界でも類を見ない「ポストロックとラップのミクスチャー」バンド、54-71(ごじゅうよんのななじゅういち)について。

          なぜ『Chet Baker sings(1956)』は最高なのか。

          これからジャズを聴こう、と思っている人に、マイルス・デイビスとジョン・コルトレーンを薦めるのは、スキー初心者をいきなり上級者コースに連れて行くようなものである。 よっぽど勘が良ければ何度も転びながら滑れるようになっちゃう、みたいなことはあっても、大概は打撲と擦り傷だらけでふもとまで降りてきて、「もうスキーなんて二度とやらない!プンプン!」となるだろう。 そんなわけで、当の私自身もモダンジャズとのファーストコンタクトは『Kind of blue(1959)』や『至上の愛(1

          なぜ『Chet Baker sings(1956)』は最高なのか。

          「元ギャング」だの「元売人」だのに共感できない人のための西海岸オルタナティブヒップホップ。

          音楽業界どころかハリウッドや政財界まで巻き込む一大騒動となっているショーン・コムズ(以下P・ディディ)の一件。アメリカ本国はこの第2のエプスタインの話題で持ちきりの模様。 このまま芋蔓式に事実認定が波及していけばR・ケリーの時の比じゃないくらいのアメリカ音楽史上類を見ない衝撃的な事件になるだろうけど、今はとりあえずエグいスキャンダル(もう既にスキャンダルの域は超えているが)として静観し続報を待ちたい。 この一件で、ワインスタインの時のブラピと同様に株が爆上がりしているエミネ

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          日本発の「生音アンビエント」シーンは世界の音楽ファンを魅了するか。

          近年、日本の音楽シーンで沸々とファンコミュニティを拡大しつつある「生音アンビエント」界隈。 現状その界隈を包括する言葉がないので便宜上「生音アンビエント」と自分が勝手に言ってるだけなので誤解無きようにお願いします。 日本国内で大きな話題となっているアニメ映画『ルックバック(2024)』の主題歌の作曲でも知られるharuka nakamura(ハルカ ナカムラ)は、現代日本の「生音アンビエント」シーンを代表するアーティストである。 青森県出身のharuka nakamuraは

          日本発の「生音アンビエント」シーンは世界の音楽ファンを魅了するか。

          悲劇的な最期を遂げた天才ピアニストの唯一作にして、ジャズサンバ史に燦然と輝く大名盤 『 Embalo(1964) 』 / Tenorio Jr.

          「ジャズサンバ」「ボサノヴァ」「ジャズボッサ」「ブラジリアンジャズ」など、モダンジャズが流入して以降の南米音楽にはいくつかの似たようなの呼び方がある。 発祥の地域とか、語る角度とか、音楽理論的な拍数とか、バンドの編成楽器の違いなどで分類がされているが、概ね指している音楽性は一緒である。 この呼び名の多さについては、ブラジルで誕生したボサノヴァがアメリカのジャズマン達の録音や演奏によってアメリカ国内に紹介される過程で、ジャズマン達がサンバとボサノヴァをごっちゃにして理解して

          悲劇的な最期を遂げた天才ピアニストの唯一作にして、ジャズサンバ史に燦然と輝く大名盤 『 Embalo(1964) 』 / Tenorio Jr.

          USHCに対するカナダからの返答。変態マスコア/ポストハードコアの大傑作『WRONG(1989)』nomeansno

          カナダという国は、けっこうな頻度で定期的にとんでもない音楽スターを輩出し続けている。 近年だとドレイクとジャスティン・ビーバー。少し前にはセリーヌ・ディオンにアヴリル・ラヴィーンにSum 41。もう少し遡ればニール・ヤングもカナダ出身である。錚々たるラインナップ。 この面々を見て「え?みんなアメリカ人じゃなかったの?」と驚く人も結構いる気がする。 ニール・ヤングに関してはカナダ人だと初めて知った時は私もビックリして、『渚にて(1974)』をカリフォルニアのビーチを想像しな

          USHCに対するカナダからの返答。変態マスコア/ポストハードコアの大傑作『WRONG(1989)』nomeansno

          「俺らは悪趣味」のアイデンティティで突っ走る!過激だけどメタでユーモラスな「サイコビリー」のススメ。

          パンク愛好家を「パンクス」、メタル愛好家を「メタラー」と呼ぶように、サイコビリーの熱狂的リスナーのことを「サイコス」と呼ぶ。 このヘッズ(愛好家)達の愛称は、音楽的嗜好でリスナーをざっくりとグルーピングするのに便利だし、他にも「Bボーイ」「クラバー」「ドルオタ」「クラオタ」「スキンズ」など、それぞれにキャラクターやそれっぽい特徴があって、敵対したり、友好的だったりする。 実はこのヘッズ達の中で、凶暴さで群を抜いていると言われているのが「サイコス」である。「パンクス」や「B

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          今、世界で一番「エロくてオシャレ」な音楽をつくる男、トム・ミッシュが再始動している。

          2024年、トム・ミッシュ(tom misch)が再始動している。 今年になってから本人名義での楽曲をいくつか発表していて、2枚目のアルバムがそのうち聴けるだろう。星野源との対談で語っていたクルアンビンの影響か、サイケ感が増している。どっちに転ぶのか、いずれにせよ期待しているぜトム。 Insecuqre(2024) Cinnamon Curls(2024) 余談だけどクルアンビン(Khruangbin)もめちゃくちゃカッコイイから未チェックの人は聴いてみてね。 とい

          今、世界で一番「エロくてオシャレ」な音楽をつくる男、トム・ミッシュが再始動している。

          真田ナオキが作詞作曲を始める時、日本の音楽界はひっくり返るかもしれない。

          日本の音楽シーンでは定期的に「演歌界のニュースターがポップスチャートに殴り込んでくる」という現象が起こる。それは、20世紀末に登場した氷川きよしであったり、その後のジェロだったり、あと「ニュー」ではなかったから忘れそうだったけど大泉逸郎だったり。 近年の演歌界において特に私が注目しているのが真田ナオキである。 真田ナオキは1989年生まれの34歳。演歌界で言えば超若手である。 演歌史において過去に類を見ないほどの清潔感、端正な顔立ち、そしてその容姿からは想像も及ばないパワ

          真田ナオキが作詞作曲を始める時、日本の音楽界はひっくり返るかもしれない。

          アンダーソン・パーク、アナ・ロクサーヌ、ショーン・ワサビ、ジンジャー・ルート...アジア系ルーツのアーティスト達のクリエイティビティ。

          2015年以降とりわけ印象的なのが、アジアをルーツに持つアーティスト達の活躍である。 現在、世界的なムーブメントの渦中にあるK-POPや88rising界隈の話というよりは、もう少しインディペンデントなフィールドでの話をしたい。 ショーン・ワサビ(Shawn Wasabi)はカリフォルニア出身。フィリピン系の両親を持つアメリカ人である。 2015年に自身のSNSにあげたMIDI Fighterでのパフォーマンス動画が大バズり(2024年現在YouTubeで4000万再生超え

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          今年の夏も終わります、いや、夏は永遠に終わりません。『Endless Summer(2001)』/ Fennesz

          日本の音楽界が 「自分を信じていくのだぴょぉぉぉ〜ん♪」 に唖然としていた同時期に、電子音楽/エレクトロニカ界隈のリスナーの間で話題を独占していたのが、Fenneszの『Endless Summer』である。 フェネス(Fennesz)ことクリスチャン・フェネスは、オーストリア出身のギタリストで、ウィーン音響派の総本山だった知る人ぞ知る名門レーベルmegoを、世界的な知名度まで推し上げた同レーベルの看板アーティストである。 2001年の7月に発表された『Endless

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          グラスパー、DJクラッシュ、PUNPEE、BOSS、漢、志人、フレシノ、KOHH...ジャパニーズヒップホップ相関図の中心に位置する才能、OMSBによる大傑作アルバム 『ALONE(2022)』

          学生時代、ノーティー・バイ・ネイチャーとファーサイド狂いの先輩が居た。 先輩は僕の1つ年上で、都内でも荒れていることで有名な地域の出身で、先輩自身にもここでは書けないようなストリート武勇伝があった。 バスケとタギングが上手で、身体がちょっとだけ横に大きくて、寡黙で、何事にも動じる気配がなく、でも威圧感は無くて、笑顔が優しくて、アクセサリーも最小限でチャラチャラしてなくて、でも怒らせたらヤバそう、みたいな「これが本当のBボーイだな」っていう感じのカッコイイ先輩だった。 R.I.

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