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【読書感想文】夏目漱石「坊っちゃん」

こんばんは!
僕的、夏目漱石最高傑作!小栗義樹です!

本日は読書感想文を書かせて頂きます。僕が読んだ本・好きな本を題材にして、感想を好きなように書いていく試みです。この感想文をきっかけに、題材の本に興味を持って頂けたら嬉しいなと思います。

メルカリにて、読書感想文に使用した題材本を出品しています。下記をタップして、覗いてみてほしいです。

本日の題材はコチラ

夏目漱石「坊っちゃん」

です。

夏目漱石は綺麗な文章で切ない物語を書くイメージがありますが、坊っちゃんは荒々しい文章に、コメディー要素や強い信念を感じ取ることが出来る作品です。荒々しいのは文章だけで、物語の構成自体はとてもしっかりしています。

坊っちゃんを読むと、自動的にこころを思い出します。こころが明治から大正への時代や人生観の移り変わりを表した作品だとすると、坊っちゃんは江戸から明治への時代や人生観の移り変わりを表した作品だなと感じます。

その時代を生きたわけではない僕からすると想像でしかありませんが、江戸時代の日本人は、実に真っすぐで素直な生き方をしていたのだなと思います。

明治時代は華やかな時代だというイメージを、学校の授業を通して持っていたのですが、今の複雑な人間心理やまどろっこしい人間関係は、明治時代から始まったのではないかと、坊っちゃんを読むと思うのです。

時代やテクノロジーは今のままに、精神性だけ江戸時代に戻った方が、日本人にとっては良いのではないかとさえ思えてきます。心が清らかで、後腐れのない人。そんな人が他者と接すれば、ややこしい問題なんて起こらないのではないでしょうか。

そういう意味で、坊っちゃんは今読むべき小説なのではないかと思います。

坊っちゃんは中編小説ですが、主人公である坊っちゃんは、作中で1回も迷いません。決めたことに対して忠実ですし、自分の決めた答えを曲げません。それはそれはバカの1つ覚えみたいですが、読んでいてとにかく気持ちが良いし、坊っちゃんは1つも後悔しません。悩まないし、物怖じすることもない。実に羨ましい生き方をしています。

時代的にほとんど物がないため、そもそも複雑になりようがないのかもしれませんが、敵役として用意された赤シャツや野だなんかは、常に頭を使って、試行錯誤を繰り返しているし、後ろめたい何かを必死に隠しながら生きています。

それは賢い生き方というよりも、賢さをアピールした生き方です。気苦労も多いのではないでしょうか。そんな風に思います。

坊っちゃんは、生きる上でかなり勇気をくれます。読み込むと、人として生きる上で大切なことはなんなのかを考えさせてくれます。人生の中に、坊っちゃんを読むという経験が加わるだけで、自分の生き方の幅を広げてくれることは間違いないです。

夏目漱石は、人や時代を映し出すのがとても上手な作家です。そして、人をしっかりと見ることの大切さを教えてくれます。

古本屋に沢山ありますし、図書館にもあるはずです。時間をとって、ゆっくり読んでみたら、色々な事を感じることが出来ると僕は思います。

ぜひ、読んでみてください。

ということで、本日はこの辺で失礼いたします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう!


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