「ちょっとまって^^;」という必須コミュを使える人が意外と少ない
この前同じようなテーマで話したんですが、人と人のコミュニケーションはほとんどメッセージアプリに移行しました。ヘッダ画像をお借りしています。
https://note.com/fuuke/n/n61f761747ac1
https://note.com/fuuke/n/ne60e999ac16b
だからメッセージアプリ、チャットアプリなりのしゃべりかたが要るはずだ。この前は文面を使い分けるべき、と言ったけど、文面て結局は人格のことだと言える。
社内では人格を使い分けなければならない。
チャットと文字メディアの違い
ここみたいに、さらに今ぼくがやっているように話者が一方的に言いたいことをんばーーーーーーーって書き散らして終わるメディア(媒体)なら「ちょっと待って」なんて不要です。一方的ですから。ここはメッセージアプリとなんら共通する部分はない場所で、コミュニケーションが主体ではないですね。
文字しか使えないからって、同じ文字メディアではない。
つまり、文字媒体であってもルールが全く違いますということを全く理解しないで現場に臨むビジネスプァーソンが信じられないほど多い。例えばここはいま述べたようにメッセージアプリではない。ビジネスチャット性は一切ない。
すんごい関係ないんだけど、パーソンて恥ずかしくて言えない。マンだと差別だから言いたくない。折衷案で半角にしてふざけてごまかしてます。ジェンダー的観点からすると、恥ずかしいとか言ってねえで一も二もなく表記上統一しろ、が正しいんですけど、これはぼくの汚点だ。
いまぼくが不意に挟んだこの関係ない話題のように、もし「どうしても表現として抵抗があることであっても、相手に伝わるようになんとか自分なりに折り合いをつけて、何らかの折衷案を見出して、相手に伝えなければならない。ある一定のコンセンサスを得なければならない」のが現場におけるコミュニケーションの基本といいますか前提と言いますか……誰もが共通して理解できていなければならないことです。
で余談でありぼくの偏見だけど、このような場の書き込み欄に自分の意見を書き込む人ほどこの傾向が見られるんだけど、マジで全くのぼくの偏見なので全人口に対してアンケとかしたら違うかも知れない。あくまで体験から来る偏見だ。もちろんそこまで当たらずとも遠からずだろうという期待はある。
文字媒体を一緒くたに扱うことに危機意識を持て
文字媒体なら何でも同じだと思ってしまうビジネスプァーソンの危機意識の低さ―――と言ってしまうと攻撃的な気がする、けどなんて言えばいいんだろう?―――と言いますか前回にも通じるけど「人格の使い分け」という必要性がワーキングメモリ(普段気を割くべき行為としての)に書き込まれ得ていない状態の人が、ちゃんと書き込まれた状態の人と同じ場所で文字通りワーキングしている現状をマネージャー職は焦ったほうがいいんじゃないだろうか。もしそんな現状があるのだとしたら。
社外コミュニケーション媒体だけ神経磨り減るぐらいの細心の注意を払い、社内なんて後でいくらでも取り返しがつくからどうでもいい、俺様は社内に利益をもたらす、お前らの給与の源泉となってやってる営業様だみたいに思ってるとまず危機意識なんて持たないだろう。そんな前時代のような化石人類が現代社会に残存しているのであればの話だが
コミュニケーション上の中間報告が「ちょっと待って;」
「ちょっとまって」とは、コミュニケーションにおける中間報告、中間発表、マイルストーンです。
相手からしたら「ちょっと待たされる必要がある」と理解するためのニュース。
だが、マイルストーンに他ならないんだからこそ、報告されなければならない大事な結果のひとつである。現状、その企画なり案件なりは「あるマイルストーンにまで達したのだ」という結果を得たのだから。
だから例えば
・AがBにSlackで「この企画書 稟議通しといて」と頼んだ。
・Bは偉い奴に持ってった。対面でもSlackでも何だって良い
・日数が経った
・これまでのAの体験に基づけばOKにしろNGにしろとっくに稟議の結果はわかるはずの時間が流れた
・SlackにはBからの返事はないが、他企画のチャンネルではBは別に死滅したわけじゃなくて生きてるらしいことがうかがえる
という場面があったとして、AとB間にコミュニケーションが発生するのが
・AがBにSlackで「この企画書 稟議通しといて」と頼んだ。
ここだけって場合が往々にしてある。これが問題なわけです。
Aからすると(このページの本質的にはBだってそうだ。当事者意識が足りなさすぎる)、
・SlackにはBからの返事はないが、他企画のチャンネルではBは別に死滅したわけじゃなくて生きてるらしいことがうかがえる
この段階で自分が受け取るべき重要なマイルストーンが死ぬほど発生しているのだ。例えば
<I群>
・Bは無事「偉い奴」に企画書を渡した
・「偉い奴」はBに対して、どのような形で、どのくらいの期間の経過で稟議の結果を通達するかを伝えたはず(←ここで伝えてないなら例外的に「偉い奴」が低レベルなコミュニケーション能力だったことになる)
・Bに対して「偉い奴」が何らかの返答をしたのか、してないのかの一定の事実が存在する
もっとあるかも知んないけど略します。すると言うまでもないけどBの怠慢がはっきりしてしまう。上の列挙に対応させるなら
・BがAに報告できる中間結果として「企画書を偉いやつに渡した」が存在する
・BがAに報告できる中間結果として「偉い奴はどのような連絡方法で稟議の結果を教えるか」がある
・〃「〃~どのような期間の経過によって稟議の結果を~」〃
・BがAに報告できる中間結果として「偉い奴が指定した期間を過ぎても結果の通達がない」がある
・他……
が、Bの怠慢です。これ全部「ちょっとまって^^;」とAに対して差し込める部分。
あるいは<I群>各部分において、AがBに対して「どうなってる?」を挟む権利すらあり、最初のうちはむしろそう言ってあげれば、Bがどのような場面でAに対して「今~~こうだからちょっとまって^^;」が言えるようになる。
脳の可処分領域
AはBからマイルストーンを受け取れなかったことで、当然これぐらいの時期には得られると予測できるだろう結果を受け取ってから次の行動に出るという目算も立てられなくなります。
つまり行動予定が立てられない、スケジュールが埋められない。他の何かがAに舞い込んできても、まともな返事ができない。
どころか、Aはこの企画書の進みが気になって気になって、本来自分の好きなように動かせる(=可処分)はずの「脳の可処分領域」がフルパワーで使えなくなる。
ちょっとまって^^;が挟み込まれるだけでこれが解決するんだけど。