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ちいさいひとのこと

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2021年に生まれた娘と、2023年に生まれた息子と共に過ごす家族の記録です。
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#エッセイ

固く閉めておいた扉を、子どもたちに対して少しだけ開けておくことにした

「わたしが横に座るの!」 娘は自分の幼児用の椅子から飛び降り、斜め向かいに置いてある大人…

毎夜テントで寝る娘と、「甘えられている」ことに気付いた日のこと

子どもを育てていると、「それくらい自分でやってくれ…」と思わず心の中でつぶやいてしまう瞬…

子どもを育てる「知恵」を与えてくださいと祈ったら、教えられたこと

娘が体調を崩してから10日以上経った。 もうびっくりするような高熱は出ないし、ぐったりする…

娘と母の長いおやすみ

娘が風邪をひいてしまった。 それは暖かい日差しのさす日曜日の午後のこと。 どことなく頬が…

夫が娘に本気で怒った夜。理性や意志の力で子育ては変えられるのか。

感情や気分に流されず、理性や意志の力によって生きていけたらどれほどいいだろう、と思う。 …

わが子に、イエス・キリストについて伝えたい

自分の子どもたちにも、イエス・キリストのことを伝えたい。 ぼんやりと、そう考え始めた。 今…

「一緒に楽しめる人」になりたい

夫の長所は?ともし聞かれたら、「美味しそうにごはんを食べること」と答えたら彼に失礼だろうか。 テーブルに食事の準備がされるや否や、いち早く椅子に座り、他の家族も座るように急かす。そして、いただきますが終わると「おいしい、おいしい」と言いながら誰よりも早く、そして誰よりもたくさん食べるのだ。 それなのに、喋る口も決して止まることなく、家族に話題と笑いを提供してくれるのも大抵夫なのだった。 そんな夫が共に食事の席にいるときは、3歳になる娘もよくごはんを食べる。 普段はどちらか

よごれた服

我が子は可愛い。 しかし、口でどんなに可愛いと言い、心で思っていたとしても、ふとした瞬間…

犬が苦手な私の心配をよそに、娘は犬を追いかけていた

友人宅に柴犬がいた。 来客を見てさかんに飛び跳ねているが、犬が苦手な私に気を遣ってか室内…

君の弟が生まれた日

病室の白い天井を見つめていると、思い出すのは娘のことだった。 破水したのはまだ夜の明けな…

短気なわたしが子を育てる

自分がこんなにも「待てない」ということを知ったのは、娘がなんでも「自分でやる」と言い始め…

「父上」と呼ばせたい夫と、「お母さん」と呼んで欲しいわたし

ママとパパ、どちらを先に呼ぶようになるかと問われたら、一般的にはママの方が多いだろう。 …

「泣いてもいいよ」は、子どものため。そしてわたしの自身のため。

子どもの泣き声が少し苦手だ。 その日は娘とあまり遊んであげられなかった。1ヶ月ほど前から…

子育ての疲れを最も癒してくれるのは

先日、娘のお気に入りの散歩道を歩いていると、同じように、娘よりも少し大きいと思われる女の子が母親に連れられて散歩をしていた。 娘は自分と同じくらいの年頃の子に興味津々だ。足を止めて吸い寄せられるようにその子を見ている。 興味があるのは相手の女の子も同じだったらしい。娘の方に近づいてきて、言葉にならない言葉で話しかけている。 そんな様子を見て、母親同士は軽く挨拶を交わす。 私の娘は、興味はあるくせに臆病というか、慎重なところがあって、相手が迫ってくると引いてしまう。積極的な女