短気なわたしが子を育てる
自分がこんなにも「待てない」ということを知ったのは、娘がなんでも「自分でやる」と言い始めてからだった。
それまでの娘と言えば、されるがままに身の回りの世話は何でも人にしてもらっていた。それが2歳になり、運動能力の成長も含めて、自分の意思の主張が際立つようになってきた。
「じぶんで!」
ズボンを履かせようとすると、すかさず声をあげる。
じゃあやってみてとズボンを渡すと、ニコニコして一つの穴に両足を突っ込んでいるのは毎度のこと。
手強いのはおむつを履かせるときで、娘は頑なに自分