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暮らしの記録

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移動販売車を待ちわびて。美味しい豆腐との出会い。

移動販売車を待ちわびて。美味しい豆腐との出会い。

遠くから音がする。

移動販売車の音だ。遠くからでも聞けばすぐにわかるのは「およげ!たいやきくん」で、かの曲が聞こえてくると条件反射で財布を掴んで外に飛び出していきたくなる。
現在住んでいる地域では、「およげ!たいやきくん」を聞いたことがない。

その代わり、石焼き芋の移動販売車を見たことがある。不思議なもので石焼き芋はたい焼きのように、すぐに財布を掴んで、とはいかない。石焼き芋を食べるとお腹が膨

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秋の訪れと日の目を見たソファーカバー

秋の訪れと日の目を見たソファーカバー

我が家に緑色のソファーがある。
結婚を前に身ひとつで京都から神奈川にやってきた当日に、夫と量販店で買った。

確か、3000円くらいだったと思う。いや、3000円は言い過ぎで、5000円くらいだったかもしれない。
緑と言っても、新緑のような鮮やかな緑ではなく、夏が終わり秋に差し掛かる、丁度今のような季節の木葉のような、茶色がかった緑色だ。

2人がけとは言え、大人2人が座れば少し狭いこのソファーを

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手紙、という趣味

手紙、という趣味

手紙を書くのが好きだ。

お世話になった人へのお礼の手紙。
誕生日を迎える人へのお祝いの手紙。
なんてことのない日に「最近どう?」という感じでふらっと送る手紙。

手紙というのは、それなりの集中力がないと書けない。
だから家族が外出しているときか、深夜か明け方、皆が寝静まっているときに、あれかこれかと便箋を選び、ペンを走らせる。書いているとどんどん目が冴えてくる。楽しい。

ところで、手紙という伝

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結婚記念日に、互いに本を贈り合う

結婚記念日に、互いに本を贈り合う

一冊の本との出会いには、どのようなエピソードがあるのだろう。

我が家の夫の仕事部屋には、壁を埋めるように4つの本棚が置かれている。
その本棚に所狭しと並べられている本を眺めていると、その本を買うに至った経緯や、そのときの心情などが思い出されることがある。

子育てが辛くてたまらないとき、藁にもすがる思いで注文した育児書。
映画が大好きで、小説にも手を出したけれど一度は挫折し、大人になってから読み

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ゆとりをもった休日の過ごし方をしてみたけれど

ゆとりをもった休日の過ごし方をしてみたけれど

休日には、たくさんの予定を詰め込んでしまう。

平日には幼稚園に行っている娘と、休みが不規則な夫。
家族でどこかに出かけるなら、夫の仕事が休みの休日に限る。

「明日は幼稚園休み?」
そう毎日のように聞いてくる娘の期待に応えたく、せっかくの休みには家族で素敵な時間を過ごしたい。

乗り物が好きな娘のために江ノ電に乗りに行こうか。
そして夫の為にカフェ時間も用意して。
もちろん自分が行きたいお店もピ

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好きなことを好きであり続けるための努力をしたい

好きなことを好きであり続けるための努力をしたい

好きなことだから続けられる、というのは、なるほど、その通りと言いたいところだけれど、実はそんなに簡単なことじゃないのかもしれない。

好きなこと、つまり趣味とも言い換えられることで、自分がどれだけのことを続けているのだろうか。

好きなことで、今も続けていることをひとつ、ふたつと数えてみると、片手で数えられるくらいしかない。

好きなことはもっとあったはずなのに、と今は触れていなくても好きなことを

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犬が苦手な私の心配をよそに、娘は犬を追いかけていた

犬が苦手な私の心配をよそに、娘は犬を追いかけていた

友人宅に柴犬がいた。

来客を見てさかんに飛び跳ねているが、犬が苦手な私に気を遣ってか室内に入る扉はぴたりと閉じられている。
普段はベランダと室内を自由に行き来しているようである。

中に入れてもらえないと知ると、くるんと巻いたしっぽがどんどん下がっていった。
悪いと思いながらも、内心はほっとしている。

いつから犬が苦手だったかと記憶をさかのぼると、小学生の頃である。
私が通っていた小学校では登

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毎朝の掃除が習慣になって、家への愛着が深まった

毎朝の掃除が習慣になって、家への愛着が深まった

全く定着しなかった習慣もあれば、長く続けられた習慣もある。

定着しなかった習慣は、数え上げるとキリがないが、最近これは続いていると言えるものがひとつだけある。

それは朝の掃き掃除と雑巾がけだ。
なんだ掃除か。当たり前のことじゃないかと思われるかもしれない。そう、当たり前のことなのだけれど、想像したよりもこれが良かった。

それまでは、汚れが気になった時にその都度床に掃除機をかけていた。

数年

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夫婦関係は美しいダンスのような関係を築くこと

夫婦関係は美しいダンスのような関係を築くこと

レストランや喫茶店で近くに若い男女が座っていると、不躾ながらついそっと観察して、彼らの交際歴を想像してしまう。

丁寧な言葉遣いと仕草。互いに意識していることがヒシヒシと伝わってくる交際前。
互いのことしか見えていない付き合いたて。
どこかリラックスしつつも、楽しそうな交際歴数年といったカップル。

的外れかもしれない彼らの交際歴を考えては一人で勝手に楽しんでいる。

ところで付き合いたてのカップ

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低温殺菌牛乳を飲んで、驚いた

低温殺菌牛乳を飲んで、驚いた

低温殺菌牛乳をご存知でしょうか?
それはひときわ値段が高いがゆえにか、なかなか手を伸ばしづらく、たいていのスーパーでは陳列棚の片隅に追いやられている牛乳のこと。

話は変わり、とある友人が我が家に遊びに来てくれたときのことだ。
食事も終わり、何かデザートをというときになって、夫がびわの実を取り出した。
だいだい色をしていて、ピンポンボールよりもやや小さい丸い形をしている、あのびわの実だ。

友人は

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人は「苦しみ」に複雑な理由をつけようとするけれど

人は「苦しみ」に複雑な理由をつけようとするけれど

現在生後4ヶ月になった息子は、生まれたときから母乳をよく飲んだ。

2人目とあって乳腺の開通がよいお陰もあるかもしれないが、毎度授乳の度に「もうお腹いっぱい。これ以上飲めねえや」という感じになるまで飲んでいる。

生まれたときには2500gそこそこしかなかったのに、1ヶ月を過ぎた頃には2倍の5キロを超えていた。大人も同じように体重が増えたら…と考えると恐ろしい成長スピードである。

そんな健康優良

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涙を乗り越えたバレンタインデー

涙を乗り越えたバレンタインデー

バレンタインデーは我が家で最も期待されていないイベントのひとつかもしれない。

「今年のバレンタインは欲しいものある?」と夫に聞くと
「何かくれるの?」と意外そうな声が返ってきた。

そういえば去年はチョコをあげただろうか?
なにもしないことはなかっただろうけれど、記憶には残っていない(だいたい私は物覚えが悪いのだ)。

一昨年は、有名ブランドのチョコを、チョコ好きの姉に教えてもらい、ネットで取り

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2泊3日の入院生活を終えて、SNSを手放した

2泊3日の入院生活を終えて、SNSを手放した

「明日から入院しましょう」
助産師さんにそう言われたのは、出産まであといくばくもないという日のことだった。

「入院」
突然の宣告に驚いて、おうむ返しになってしまう。

「入院と言っても、3日間だけですよ」
こういう事態は日常茶飯事なのだろう。こともなげに助産師さんは告げた。

なぜ急遽入院することになったかというと、血液検査の結果、血糖値が高かったためだ。
いわゆる、妊娠糖尿病である。

妊娠糖

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我が家で毎日食卓にのぼるもの

我が家で毎日食卓にのぼるもの

結婚してから初めて食べたものがある。
ひきわり納豆だ。

いや、初めてというのは嘘だ。納豆巻きを食べたときにそれと意識することなく口にしていたはずだから。
ともかく、これがひきわり納豆なのだとはっきりと自覚して食べたのは、結婚後のことだった。

結婚する前は納豆を好んで食べてはいなかった、と思う。
出されれば食べるけれど、自ら積極的に納豆を手に取ったりはしない。

ちなみに、納豆に対して中間的な立

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