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#詩

【詩】感情

感情があるので おなじことを見たり聞いたりしても その時々で感じることや思うことがちがう 今日はやけに あなたのことばが心に突き刺さる 昨日だったら 見過ごせる言葉だったのに 31歳の捜し物

いちまいの大ガラスまど鳥わたる

季語:わたりどり( 三秋 ) 俳句は余情をたのしむ文芸です 展望室などの大ガラス窓、見晴らしが良いです

はたまたレインボー

懐かしのソウル&ブルース 知らない国の音を待っている 文字が台風のように渦を巻く 嫌いな仕事と愛するあなた それは同時に起きている これは歴史でおとぎ話 いたって普通の 一人のまだ何も知らないガールの話 ただそれだけ インターネットによって少しだけ身近になる誰かの悲しみ でも知らないことを知った気にもなる 私はだれを悼んでいる? 本当の隣にいた人のこと 感じないようになってきた 痛みも悲しみも そして感動も 夜の遊園地 最後には花火が上がって これが現実これから日常 それで

Shake

冥土の土産にさくらんぼ 届けたあなたは虚ろな目 切り返すならこの瞬間 待ったなしの溢れる想い 刻んだ刃はMK5 つんざくギターはMC5 猛烈眼で極上LIFE 焼けた素肌で路上DIVE 誓いのKissは片手間 祈りのPauseは撫で肩 しょうもない表現轟け 興奮の瞬間嗅ぎ取れ 正面突破に誘え 硬直した磁場を揺さぶれ

【詩】執着

あなたとの出会いは 道を曲げました 私の人生は 果てなき樹海へと 一直線になりました あれは欲情でした 一瞬でも 見てしまったばかりに あなたの顔を 腕を 背中を 生命を いっそのこと 目を潰してしまえば 樹海のなかで 朽ち果てることもできたのに あなたへの想いは すべて風化したのに 別れたあの日の 傷だけは 今でも残っています あなたは他人でした 私が勝手に 自分のなかに あなたを取り込んでいたのです あなたとの分離は 肉体に 激しい痛みをもたらしました 今もそこ

その日は空ばかり見上げていた

こんな風に、いつも曖昧な世界の境界を見ることができるのも、夜が長くて朝がおそい冬だからなんだ。 冷たい空気がスモッグも払いのける。 昼になったらもうこんなに降り注ぐ光。 早く暖かくなって、と願うのと、もうすこしこの神秘を見たい、と思うのと、どちらも胸に抱いている。

【詩】 ケチャップと観覧車

おろしたてのブラウスに ケチャップが一点跳ねました それだけで今日の午後はみすぼらしいです 映画を観ても おしゃれな街を散歩しても 素敵な夜景を見ても キスをされても 頭の中は胸元のシミの事でいっぱい 今夜うまくいかなかったなら それはお昼ご飯にハンバーガーを選んだ君のせい

五分咲きの春。 #旅する日本語

* 「君が羨ましいよ」と最後にあの人は言った。 見知らぬ土地に1人旅立つ、少し心細い私を見抜いたのだろうか。 その言葉はそのときの私の背中をまた少しだけ押した。 まだ見知らぬ京都で1人見上げるまだ五分咲きの桜は、昨日降った雨の露を含ませてこれからの新生活への希望とほんの少しの不安を語っていた。 私は、あの人が昔叶えられなかったこの場所で、自分の夢を叶えるために来た。 あの人が背中を押してくれたから、今の私はここにいる。 あの人の希望も背負って、これからここで過ごして

8月ってヤツは

神社の石段のてっぺんに腰かけて 台風の進路についてなんて 話したくもないこと話しながら あなたの隣 超音速で動き出す細胞 飛び出してきた心臓を 飲み込む音は 蝉しぐれがかき消して 歩いてきた道のりを見下ろせば 湿気にむせる街並みが 夕暮れを待っているけど 空の青 海の青 君が飲みほしたラムネ瓶の青 ぜんぶ抱きしめたら 地球の青 ゆれる葉陰の隙間 飛び込んでイルカになれば 超音波は そこらじゅうで乱反射 どうする? そうくる? 意地っぱりが突然 素直になっち

マーブル

マーブルキャンディは 色とりどりに姿を変える 隠しているものなあに? 見た目は橙色のキャンディ 金色のフレアに包まれている その内は黄色 跳ねる心 そしてグリーン 豊穣の標 白の層で包むものは誠実 インディゴの深淵には  思慮深さが隠れてる 芯は蒼 清廉のブルー 全ての中心にあるもの 内側の色トリドリ 全てで1つのもの さあいかが?

真紅の薔薇の花びらを一枚ずつそっとはがしていく。 くる、こない、くる、こない。 くる、こない、くる、こない。 私は誰を思って、こんな花占いをしてるんだろう。 占いなんて無意味なものでも頼りたいなんて、バカだね。 どうせ来てくれないのにね。 くる、こない、くる、こない。 きて、きて、きて、きてよ。 本当は選択肢は一つだけだから、お願い。 会いたい。 雲行きが変わる。 きっとあなたと私を雨が隠してくれるから。 #詩 #雨 #薔薇 #花びら

遠くあるもの。

あなたの近くで 私はあなたの 遠くあるものを 探している。