僕の、好きだった、壊れた家族。
小さいころ、自信が無く、誇れるものの少なかった僕は、その対象を、他者や、外側や、属性に求めることに躍起だった。
【クラスで人気の“〇〇君の友達”の僕】
【勉強が“みんなよりも”出来る僕】
【ルールを人一倍守れる“真面目な”僕】
そこに“僕の僕らしさ”は介在せず、結果的にそういうものばかり目についた。RPGゲームでいうところの“強い装備”のように友達を作り、“すごい職業”のように属性を身に着けた。
だからこそこだわりが強く、より自分にとって“価値を感じるもの”が魅力的だっ