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【報告】摂食障害ドキュメンタリー映画の第3弾が公開になりました&感想シェア

当方にて製作しました、ドキュメンタリー映画【DieAter2.5 Raging】がこの度、スマートフォンフィルムフェスティバルという映画祭にて公開いたしました。

WEBでの公開になりますが、場合によっては上映会もあるようです。

同映画祭は応募作品のすべてを上映する仕組みですので、厳しい選考の末に上映に至ったわけではございませんが、ひとえに皆様のおかげでここまで製作出来ましたので、自主的に公開するのではなく、こうした場で公開させていただいた次第です。

本作品だけではなく、自主製作映画を作る方々のさらなる盛況を願います。

また本作品を通じて、より摂食障害という疾患を知ってくださる方が増えることを願っています。

2.5とはなっていますが、過去作品を観ていなくても観ていただける内容です。取り扱うテーマが進んでいってると捉えてください。

下記よりご覧いただけます。
※いくつか作品が並んでいるので気になるものを観てみるのはいかがでしょうか。

WEBでの投票もあるようなので、よろしければそちらも。
※HPから見つけられなかった方はこちらへ 
https://youtu.be/7zpOWL6AI6M

DIEATER2.5 RAGING (上映時間: 2:05:00)

摂食障害という病についてのドキュメンタリー映画。
46名の当事者、6名の医療従事者、5名の寛解者へのインタビューを通じ、“食や体型についての病”と言われるその病気についての、正確な実態と認識を明らかにしていく。
この病気は“社会を構築する我々”に与えられた、文化的課題でもある。生の声を通じてそのことを感じてほしい。
また本作は、感染症の流行する中で製作されており、全て遠隔操作によって撮影されており、映像は当事者本人が記録したものである。

HPより

なお、本作品の後に第4弾の“DieAter3 EMPTINESS”の公開も予定しております。こちらはまた改めて。

引き続きよろしくお願いします。

■感想■

出演者の方はすでに視聴して頂いておりますので、感想をいくつかもらっています。参考までにそちらの一部を紹介しておきます。


1、作品、見させて頂きました

言葉や表情から伝わってくる、それぞれ抱えている虚しさを感じ、心を掴まれるような感覚に沢山なりました。自分の知らない世界もありました。

ストーリーがあるものではないので、感情移入はなかったのですが、一言一言の重みをすごく感じて、印象的でした。

自分自身でも気づいていない心の中を代弁してくれているような場面もあり、あぁ、私もこういう風に感じていることあるなぁ…とも思いました。状況は違っていても、どこか共通する部分がある気がします。

なかなか触れることのない、当事者以外の方の視点にも触れられてよかったです。この病気の治療の難しさも感じました。

どんな方が見ても、少なからず心を打たれるところは沢山あると思うので、摂食障害を知っている人にも知らない人にも見てもらって、こんな病気が、こんな世界が、驚くほど身近にあることを知ってもらいたいと思いました。

自分にも何かできることがあれば動いてみたいとも思いました。


2、自然と食べる手が止まっていて
映画に引き込まれていました

皆一生懸命生きてるんだって思って、今すぐに皆に会いたい、会って抱きしめたいって思いました。

今回の映画は、摂食障害と医療の関係とか、当事者の感情的な怒りとか悲しさとか感謝とか、そういう素のこころがとっても表れていたと思います。


3、拙い言葉で申し訳ないですが
すごい…すごかったです

当事者については、みんなが私の気持ちを代弁してくれている気持ちになりました。医療者、当事者家族の方の言葉は、ぜひ現場に社会に伝えたい、そう感じました。
感謝、感謝の思いです。


4、前作は、冷たさと温かさ、優しさと痛みとか
真逆のものが入り交じってるような感じがしていた

けど、2.5はそういった真逆のものの間にある、虚無を見事に掘り当ててるなぁって。

家族を始めとした、身近な支援者の思いとか考えが一番届きにくいのは、実は当事者なんじゃないかと思う。私自身、支援者の思いを聞いたのは今回が初めてでした。

誰にも伝えられなかった声を拾ってくれて、形にしてくれて、本当にありがとうございました。


5、すごく世の中にメッセージを放つ
映画になってるなって感じた

この映画をみて、私は今、摂食障害に苦しんでいる人の声をたくさん聞きたいなと思った。
私は今、ほとんど食べ吐きはない、だから、今、その渦中にいる人達に寄り添いたいって思った。

その渦中にいる時って、周りが全部敵に見えちゃうし、誰もこの苦しみ分かってくれないしってなっちゃうから。

経験者の私に出来ることは、寄り添い話を聴くことかなと感じた。


6、今回の映画では、多くの当事者の方々が語られました

摂食障害になって間もない方というより、数年間は闘ってきている方が多い印象でした。私もその一人です。

それですごく思ったのは、やっぱり「摂食障害」という病気は、自他ともに受け入れ難い病気なのかなぁということです。

自分でも気づけない、気づいても病気だとは思わない、病気と認識した時にはもう沼にハマってる。そして他者に相談しづらい(性格や症状の内容や世間の風潮等々が相まって)。

私もよく思ってました、「こんなだらしない生活、こんな惨めな生活、こんな出来損ないな人間、世の中で私だけなんじゃないか」って。

でも「そうじゃない、これは病気なんだよ」って受け入れるのに、めちゃくちゃ時間がかかりました。といいつつも今でも自分を責めることはしょっちゅうで。でも発症して1〜2年のころよりは、5年経った今は、自己批判もしてしまうけどたまに自分に優しくできたり、客観的に見れたりするようになりました。

その変化のプロセスの一つとして「語り」があるのかなと。

この映画に出演されてる方々はきっと、"自分の経験を語ることで誰かの何かの役に立てたら"と思えるようになったプロセスに今まさに居るのだと思います。そのような想いと勇気を持って参加された方と、こうして直接ではないけれど監督を通して繋がれたことは、私にとって『一人じゃない』と思える大事な一つの材料となりました。

これを読んでくださっている方が、当事者の方であれば「あなたは一人じゃないよ」と、ご家族の方であれば「あなたのご家族だけじゃないよ」と、専門職の方であれば「当事者はみんな必死なんです」と、私は伝えたいです。

この映画を通して、各々の立場で何か感じられるものがあることを願っています。


以上。

もしご覧になった後、感想を伝えたくなったら下記までメッセージ下さい。
どこかに紹介するのではなく、わたしが読みます。

dieater0@gmail.com

それでは、引き続きよろしくお願いします。

藤本 純矢(ふじもと あつし)





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