シンパシーとエンパシー
シンパシーとは
「思いやり」「同情」「共感」「哀れみ」
などを意味し
英語表記は
「sympathy」です。
一方
エンパシー「empathy」は
「自己移入」とも訳されます。
自己移入とは
「もし自分が〇〇だったら」
を考えることと言い換えると
分かりやすいでしょうか。
自分とは異なる
立場の相手を
○○の部分に入れ
相手の考えや思いを
想像して理解する。
これがエンパシーの
意味する「共感」です。
先週、
スキマ時間を使って
読了いたしました。
現在100万部以上の
売上なので
フォロワーの中に
読まれた方も
多いと思いますが
簡単に内容を
ご紹介します。
優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。ほろりとさせる等身大のノンフィクション。
発売当時から話題になり
感想も世間に
出尽くしていますので
読んでみて私なりに
感じたことを
少しだけ書いてみます。
第5章【誰かの靴を履いてみること】
息子さんである
「ぼく」が
期末試験の
『エンパシーとは何か』の問題に
『誰かの靴を履いてみること、って書いた』
英語の
定型表現の
《In someone's shoes》
というのが
あるそうです。
エンパシーとは
共感性のある無しの
感情的な問題ではなく
自分と違う意見を持つ
人々の気持ちを
想像してみることが大事だと。
これからの時代に
生きていくための
必要な能力だと思います。
他にも
第4章【スクール・ポリティクス】
「ぼく」が母である
著者に向かって
『多様性ったらいいことなんでしょ?…』と
尋ねると
著者の「母ちゃん」が
『多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと思う』
この言葉が
とても印象に残りました。
無知
(相手のことを良く知らない)
な、人が発した
言葉は刃物よりも鋭利で
相手を知らずに
傷付けてしまうことも
よくあるからです。
読み終わったら
娘も是非借りたいと
申しております。
良書に巡り合えた幸せを感じました。
今週も
気持ちの良いスタートが
切れそうです。
お読みいただきありがとうございました。