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【読書感想文】『1%の努力』

(このnoteは2分で読めます。約2,000文字)
2021年3月に全国15~24歳の男女に対して「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー・有名人」を自由記述形式で回答してもらった結果、2位は「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」の開設や「ニコニコ動画」などを手掛けた実業家であり、プログラマーやYouTuberなどとして幅広く活躍しているひろゆきさんになったそうです。

若者に絶大な人気を誇っているひろゆきさんの著書の中でもとりわけ『1%の努力』は話題性が高かった1冊だと思います。発売された当時、一番始めに来店者の目に入る棚に陳列されていましたし、今でも背表紙ではなく表紙が見える状態で陳列されている書店もあります。

このnoteでは、ひろゆきさんの『1%の努力』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。

【総評】
オススメ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・ほぼすべての方
・創業者の方には向かないかもしれません。

全体で220ページほどしかなく、1時間ほどで読み切ることができる書籍です。

✅1、総評

1-1、『考え方の考え方』を知る

『1%の努力』の冒頭でも出てきますが、本書は『考え方の考え方』を知るための本です。物事に対する考え方は無意識のうちに、自分が持っている考え方1つのように感じてしまうことがあります。本書は、『自分が持っている考え方は、数あるうちの1つの考え方であり、こんな考え方もできるのではないか』ということを提起してくれました。

1-2、定量的な話はない

『1%の努力』にはほとんど数字が出てきません。『こう考えることもできるのではないか。』という視点で書かれており、『そう考えた方が良い実験的根拠は○○です。』といった定量的根拠は出てきません。

定量的な話がないことは悪い意味ではありません。当然と思われている常識的な部分に対して、『それってどうしてでしたっけ?』と投げかけるひろゆきさんの思考は、逆張りになることが多いです。逆張りになっていることは、つまり、定説とは逆を行っているため、それが正しいという根拠が少ない領域です。ゆえに、『1%の努力』に定量的な話が出てこないのは、当然と言えば当然であるようにも思えます。

1-3、どこかで聞いた話?

Amazonカスタマーレビューに『どこかで聞いたことがあるような話が詰め込まれていて、内容の薄さにがっかりした。』というネガティブな意見がありました。

確かに、目新しいような情報が書かれているかと言われるとそうでもない気もします。しかし、それはそれで良いような気もしました。若者に影響力がある人が鋭い視点や他人と違った感覚を持っているかというと、実はそうでもなかったということだと思います。ということは、ひろゆきさんは別次元のヤバい人というよりは、私たちとそう遠くないところにいる存在だということの証明のような気がします。


✅2、印象に残った内容と感想

2-1、序文「1%の努力」とは何か

『銃・病原菌・鉄』を読んだときのひろゆきさんの感想が出てきます。

そこから導き出した答えは、「人類の努力は、ほぼ無意味だ」ということだ。

序文「1%の努力」とは何か

ここにひろゆきさんの価値観があらわれているような気がします。だからこそ、相手がどう思っているかを気にせずズバズバツッコんでいけるのだと思いました。

2-2、エピソード2 壺に何を入れるか ー「優先順位」の話

『考え方の考え方』の1つが出てきます。

「それは修復可能か?」

エピソード2 壺に何を入れるか ー「優先順位」の話

例えば、何か失敗したときに全力で謝罪すれば何とかなるのであれば、それは修復可能であるということです。修復可能なものを優先度上げてやることはない、と出てきます。

序文と同じように、ここにもひろゆきさんの価値観があらわれていました。

2-3、エピソード5 最後にトクをする人 ー「努力」の話

圧倒的な能力があっても、その能力を評価する構造が社会にあるかどうかで、天才か変人かは変わってくる。

エピソード5 最後にトクをする人 ー「努力」の話

完全なブルーオーシャンを追求しすぎると、そもそもそれを評価してくれる人がいないから、ある程度レッドオーシャンにいた方がいいという話を聞いたことがあります。

それと通じるところがある文章だったので印象に残りました。


✅3、書籍紹介

【総評】
オススメ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・ほぼすべての方
・創業者の方には向かないかもしれません。

全体で220ページほどしかなく、1時間ほどで読み切ることができる書籍です。

過去の読書感想文はマガジンでまとめております。ぜひ読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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