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【雑感】『山を移さば小石から』

(このnoteは2分で読めます。約1,200文字)
『SHOE DOG』という本をご存じでしょうか。ナイキ創業者の自伝書です。その中に印象的な名言が引用されていました。『山を移さば小石から』という孔子の名言です。

このnoteでは、『山を移さば小石から』という孔子の名言について感じたことを書きます。

✅1、『山を動かさば小石から』

『山を移さば小石から』という言葉は、中国の思想家孔子の言葉です。一人の力ではどうにもできないような大きな問題であっても、取り掛かりの初めの一歩は、小さな問題からであることを説明しています。

大きな問題であっても、一つ一つに分解すると小さな問題の集合であり、誰でも解けるような小さな問題に分解し、それを解き続けることで、最初の大きな問題さえも解けます。

例えば、月間の売上目標が1,000万円であるときに、『どうやって1,000万円の売上目標を達成しようか?』と考え始めるのは、問題が大きすぎます。10万円規模の売上を100回達成すればいいと考えると、1ヶ月20営業日のうち、1営業日で5回10万円の売上を達成すればいいのではないか、と問題を分解できます。

『では、1営業日で5回10万円の・・・』とどんどん問題を小さくしていきます。そして、分解した小さな問題を解いていけば、月間の売上目標が1,000万円を達成している、というわけです。

『山を移さば小石から』は、とてもよく理解できますし、つらい時のモチベーションアップに役立ちます。そもそも、この言葉は大きな問題に取り組もうとしている時に心理的ハードルを下げるための言葉だと思いますが、ふと、『こういう場合はどうしたらいいのだろう。』とも思います。


✅2、小石を動かす気力がなくなってしまったらどうしたらよいのか

山を動かすために、小石をせかせかと運んでいくわけです。1つ1つの小石を運んでいくのは気が遠くなります。小石を運ぶことを繰り返していき、意思が枯渇してしまったらどうしたらよいのでしょうか。

孔子の『山を移さば小石から』は大きな問題に取り組もうとしている時には役立つかもしれないのですが、それを継続していくという場面では、あまり役立たないような気もするのです。

続けるための方法も、知りたいものです。


✅3、動かす山はどうやって選択するのか

もう一つ、疑問に思うことがありました。それは、動かす山をどのように選択するかです。小石を一つ一つ移動させて山を動かそうとしているわけですから、とてつもない時間がかかるはずです。

人生は有限だと考えたときに、どの山を動かすことに時間を使うか考えることはとても重要な問題です。

『山を移さば小石から』は一歩踏み出す勇気をくれますが、どの山を選択したら良いかは教えてくれません。


✅4、『困難は分割せよ』

『山を移さば小石から』という言葉に似た言葉は他にもあります。デカルトの『困難は分割せよ』も同じような意味でしょう。東洋哲学である孔子と、西洋哲学であるデカルトが同じような言葉を残しているのは興味深いものです。


✅5、まとめ

『山を移さば小石から』に対する私の雑感を書きました。この言葉に、モチベーション維持の方法や、取り組む対象の選択までを求めるのは、ややオーバーな気がしています。モチベーション維持や、取り組む対象の選択に関する言葉がありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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