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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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#旅

トラブルの多いトラベラー、福岡で5種の交通手段を使いこなす

トラブルの多い九州旅行記その4。前回の熊本では Google マップの案内に騙されたり、割引になるはずの入園料が通常分取られたり、宿の入口が開かなかったり……と、いろいろトラブルに巻き込まれた。 今回はその続きで、熊本観光を済ませ時間ギリギリに熊本駅へ戻ってきたところからスタート。 鹿児島本線を北上熊本からは鹿児島本線に乗って福岡を目指す。大分方面から乗ってきた豊肥本線の近郊区間と同じく、短編成にロングシートというやや旅情に欠ける車両だ。急いでいたので写真はなし。 熊本

トラブルの多いトラベラー、熊本市電と熊本電鉄をくまなく乗り潰す

トラブル巻き込まれ体質の限界旅行民が九州へ初上陸した旅行記その3。前回は大分と別府を観光した後に豊肥本線を鈍行列車で横断し、熊本駅に着いたところまでを書いた。 今回はその続きで熊本市内の観光からスタート。熊本には路面電車の熊本市電のほかに郊外へ伸びる私鉄の熊本電鉄も走っており、地方都市としてはそれなりに充実した鉄道網を有している。今回はそれらの路線をくまなく乗り潰すことに挑戦。 市電乗りつぶしJR の熊本駅はそれなりに規模の大きな駅だが、周辺は「綺麗に整備された玄関口」と

トラブルの多いトラベラー、温泉に浸かれない体質だが別府へ行く

なぜかトラブルに巻き込まれることの多い限界旅行の民が九州へ遊びに行った旅行記その2。前回は飛行機に乗り遅れそうになりながらもなんとか宮崎空港に降り立ち、宮崎市内を観光した後に特急にちりんで日豊本線を北上、大分駅に到着したところまで書いた。 今回はその続きで、大分駅からスタート。 大分観光というわけでさっそく街歩き開始。大分駅の北側が街の中心部らしく、商業施設やオフィスがごちゃごちゃと密集しており人も多かった。一方で南側は近年になってから整備された新市街となっているようだ。

人面機関車を見に行った話

鉄道旅の目的は、非日常感を味わうことだと思う。 いつも通勤や通学で使っている路線とは別の列車に乗って、いつもと違った車両で、いつもと違った景色を眺めるだけでも鉄分がみるみると補給されていく。 (さよならムーンライトながら) ……と言ってしまうと同業者の方々にしか賛同されない気がするが、非日常な鉄道の代表格、蒸気機関車なら非鉄オタ民でもロマンを感じる方は多いのではないか。 というか、鉄オタよりもむしろ一般人の方が「SLに乗りに行こう」と旅を計画することが多い気がする。特に

2020年を振り返って「これからの旅」を考える

2020年も終わりを迎える。今年はかなりの時間を家で過ごしていたこともあり、季節感を感じられずにいつの間にかクリスマスになってしまった。 そしてクリスマスは家でぬくぬく過ごすことが確定したため、2020年を少し振り返ってみたい。クリぼっちなのは某ウイルス関係なく毎年恒例では?というツッコミは聞かないことにする。 ……と思ったのだが少し気になってしまったため、例年はクリスマスをどう過ごしていたのか先に見てみる。Googleマップのタイムラインによると、2019年はちょっとし

小豆島旅行記 〜阿列布収穫物語〜

オリーブを和名で書くと阿列布らしい。30秒前にググった。まんまだけど知らないと書けない。いや,知ってても書けない気がする。無理矢理にも程がある。 ところでオリーブの栽培は日本では小豆島が盛んであるのは有名だろう。これには様々な理由がある(大変良くまとまったリンクを置いておく)らしく,この小さい島で日本一の生産量を誇っているのはなんとも興味深い。 ところで私はなぜだか,何かのご縁でこの島に複数回訪れている。人生で飛行機を使った回数くらい来ている。謎だ。 この島の雰囲気が好

ヒッチハイク旅 家の前から北海道編(2)

* 前回のお話 大筋は、とある大学生が北海道へ向けて家の前からヒッチハイクを始めて、SAへ徒歩で侵入するためにとある駅へ着いたところまでの話である。 それでは続きを書いていこう。 * その駅からSAに入ってしまえば、あとはどの車でも乗せてもらえれば目的地に着くというイージーで極楽な旅が待っている。 駅に着くとSAを目指し傾斜の激しい坂を上り、時々汗を拭き、水分を補給しながら約束の地を目指しただ歩き続けた。そこにたどり着けばこの旅は終わる。そう信じて苦も苦だと思わず

ヒッチハイク旅 家の前から北海道編。(1)

ある夏に僕は北海道で二週間の無賃労働をするためにとにかく北へ向かっていた。 一ミリでも先に、タダで、進みたかった。 なぜなら現地までの交通費が支給されないからだ。 そして僕は金欠だった。 だから家の目の前でスケッチブックを掲げて、ヒッチハイクを始めた。 もしこの時の僕に助言できるならこう言いたい。 「お金がないならお給料も交通費も出るところでバイトをしなさい」。 しかし若さに理屈など通用しない。 友人に誘われ、広い空と限りない大地に囲まれた夏の日々をともに夢見

鉄オタ活動していたらアメリカの社会構造を実感した話

「人種のるつぼ」という言葉をご存知だろうか。 中学や高校の地理で扱う内容なので誰もが一度は習った言葉だと思う。Wikipediaによると…… "「人種のるつぼ」(じんしゅのるつぼ、英: melting pot)とは、多種多様な民族が混在して暮らしている都市、またはその状態を表す言葉。多民族国家アメリカ合衆国を象徴する言葉として有名である。それぞれの文化が互いに混じり合って同化し、結果として一つの独特な共通文化を形成していく社会(文化多元主義)を指す。" ( https:/

ロサンゼルスでアメリカ版コミケに参加したかった話

コミケという言葉をご存知だろうか。 言葉だけは知ってる人や、なんとなくのイメージはわかる人、参加したことある人など様々だと思う。参加した経験をお持ちの方はオタクだ。私と同類である。 一応Wikipediaの説明を載せておくとこんな感じだ。 "コミックマーケット(Comic Market、略称:コミケ、コミケット)とはコミックマーケット準備会が主催する世界最大の同人誌即売会である。 毎年8月(通例、8月15日頃の旧盆にかかる週末[3])と12月(通例、御用納め以降 - 大

フィリピンで鉄オタ活動をしていたらスラム街に迷い込んだ話

私は鉄道オタクである。前回の記事では中国へわざわざ鉄分補給に行ったのだが、ちょうどその1年前にはフィリピンに行っていた。今回はそのお話。 前回の記事はコチラ。 なんでフィリピンへ? 実はフィリピンへ行こうと思った理由は鉄道のためだけではない! というのも、日常会話の英語力が伸び悩んでいた当時の私は「実際に英語をゴリゴリ使う環境に身を置けばいいじゃん!」と考えていた。 そんなわけで英語が日常的に話されている国としてフィリピンと香港が候補に挙げられた。ちなみにフィリピンで

中国で鉄オタ活動をしていたらスパイ容疑で逮捕された話

突然のカミングアウトだが私は鉄道オタクである。 乗るのも撮るのも大好きだ。 好きな車両は205系。特に武蔵野線の205系は思い出深い。 いつも乗る黄色い電車ではない、無骨なステンレスの上にオレンジバーミリオンを身にまとったその電車は、幼少期の私をいつもと違う場所へ運んでくれた。 だがしかし、満員電車は大の苦手である。まさに現代の奴隷船!健康で文化的な最低限度の生活が送れているとはとても思えない。 この写真は都心のターミナル駅のものかと思いきや大間違い。なんと埼玉県は所