小豆島旅行記 〜阿列布収穫物語〜
オリーブを和名で書くと阿列布らしい。30秒前にググった。まんまだけど知らないと書けない。いや,知ってても書けない気がする。無理矢理にも程がある。
ところでオリーブの栽培は日本では小豆島が盛んであるのは有名だろう。これには様々な理由がある(大変良くまとまったリンクを置いておく)らしく,この小さい島で日本一の生産量を誇っているのはなんとも興味深い。
ところで私はなぜだか,何かのご縁でこの島に複数回訪れている。人生で飛行機を使った回数くらい来ている。謎だ。
この島の雰囲気が好きなのは間違いない。
ただ,これは利尻島のときとはまた違う感覚で,利尻島のときは非日常な悠久の時を感じて2, 3回寝坊したが,小豆島は実際の生活感で満ち溢れていて,本当に活気のある町だ。島というより町である。何より島の人が本当に優しい。
心の余裕感というか,生き急ぎすぎない感じが,ああ人間このくらいで生きていきたいものだと仕事しながらふと思う。
Google Mapsを見ながら歩いていると,歩き過ごしてしまうことがある。歩き過ごすなんていう単語,東京にいるときは感じたこともないが,まじで目的地がどっかいく。通り過ぎる。
コンパクトシティ,なんていう概念があるが,小豆島をモデルにするとうまくいくのではないだろうか。
普段から1日10km近く歩く,交通費節約マニアの私としては,これ以上無いくらい住みよい町だった。テンションアゲで最終日も結局土庄港まで歩いた(走った)。あれはちょっと堪えた。
さて真面目なステキ記事はチームの仲間が書いてくれているので,私は撮りすぎた写真とテキトーな文章で忘れないうちにしたためることとしよう。
すでに書き散らしすぎててキャラがわかんなくなったのは内緒。
+ + +
朝,起きるとそこは高松だった気がする。正確には岡山手前であったが,感動的なストーリーには少々の改変も必要だ。
寝ぼけた頭で外を眺める。瀬戸内海だ。わたしは止まってるのに,水の走っているというのは,なんとも奇妙な話である。時速160km/hで飛ばしてきたそれは,まるで宇宙を走る銀河鉄道のような気分で,さぞ気持ちがいいだろう。
高松からフェリー一本で,瀬戸内海にあるその島はすぐそこだ。便も多く意外とアクセスが良い。
よく小豆というと,小さいものを表す代名詞として用いられるが,小豆島は1人の人間としてスケールを考えたとき,その大きさを小さいと感じることはない。大事なのは主観的な相対だと私は思う。
ついてから,その日はひたっっっっっっすら土庄をめぐり,宿でうどんと寿司を食べた。なんだかずっと住んでいるような気がしてきて,ちょっとだけ嬉しい気持ちで寝た。夜はすっごい寒かった。後悔するレベル。
次の日は朝からオリーブ採りに言った。もともと,小豆島で有名な井上誠耕園でオリーブ収穫をさせていただくつもりだったが,このような世情でできないらしく,どこか他にできないか……このままプロジェクトは暗礁に乗り上げてしまうのか……と思っていた。
そこに,「オリーブ公園」さんという救世主が現れ,朝8:30に行けば予約ができる !ということで,バスで一本,6時起きで向かうことになった。
有名な風車……を撮るのは飽きたので空と羽。なにせ3時間近く暇だったので。
そして無事予約して,11時から採集を体験させていただき,大変良い体験だった。
詳しい話は後日出る記事を参考にしてほしい。
その日はそのまま寒霞渓に行き,写真を撮りまくっている集団の歯車となった。
寒霞渓の紅葉はもう見頃超えて未頃,じゃなかった末頃であった。
余談だが,私は色のガリッとした?写真があまり得意じゃない。ふわっとしているような,コントラスト甘めのほうが好みである。
最近気づいたのだが,どうやらこういう色を好むのは眼鏡も1つの原因であるようだ。レンズで多少色をカットしているため,感じた色空間があまり正確ではないことに最近気がついた。
加えて,光もカットされるため,光の表現はどうも現実離れしてしまうこともあるかもしれない。メガネをかけずに見る世界はどうも滲んでしまって眩しい。
こんな感じのも撮りはするが,編集でどうにかするorボツの一択(二択)である。
2枚目は葉の裏から光があたっているところと,影になっているところの対比が好きだが,こういう写真がうまいこと扱えないのが悩ましい。
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3日目は醤油屋さんをめぐり(記事があがる予定なのでしょうしょうお待ちを!),その後いきなり単独行動を図った。どうしても行かなきゃいけないところがあった。
今回の小豆島旅行は,ただ行くのではつまらないと思い,裏設定として自分なりに,小豆島が舞台のアニメ「からかい上手の高木さん」を見て,その聖地でも回ろうと考えた。
2ヶ月くらいで履修した気がする。たいへん良い。
巡礼という名の復習は,いろんな人の記事が上がっているのでパスするが,1日目に高木さん未履修の友達を引き回して散々巡って,3日目にいきなり思い立ち,わざわざ単独行動して,少し行動範囲の外れにある「鹿島明神社」に行った。
でもただの聖地巡礼なら,そんなことはしないで,最終日にふらっと回るか,行かないか,という選択もできたはず。なにせ醤油屋さんからはだいぶ遠い。
私はどうも「鹿島」という言葉に縁があるのかないのかわからないが,昔,自分の先生がそんな感じの名前であった。
大変良い先生で…とかいうなら話の展開もしやすいのだが,残念ながらそういうことではなく,ちょっと…?不思議な先生だった。生徒や先生の間で話題になってしまうような,そんな感じ。
その後,いろいろあってどうやら逮捕されたらしいというのを知り,当時大変驚いた。あゝ人生波乱万丈。
私は,自分の中にどことなく彼と似たものを感じたことがあり,もしあのとき,違う対応をしていたら,違う結果になったんじゃないか…?とも考えたことがあった。
それは自分への慰めのようなものかもしれない。
自分の中にある,未知の感覚というのはどうも好きになれない。
もう1つ,私は鹿島と名のつく神社及びその周辺で,探しているものがある。
何年か探してきたが,そろそろ疲れたので,なんとなくいいキリだし,この小豆島を最後にやめようと考えていた。
そしてやはりというかなんというか,見つからなかった。
いろいろ書き並べたが,結局のところまとめると,鹿島名神宮の近くにはいい感じの砂浜があり,神社と夕焼けとか,砂浜と夕焼けとか,そういうのが撮りたかったのだ。(まとまってない上に追加するな)
小豆島は,海と陸がすごく近く,美しい。神社と海も撮れるし,オリーブと海も撮れる。私はこれがすごくいい利点だと思うし,小豆島の特徴だと思う。
小豆島でオリーブを撮るなら,ぜひ海を入れて撮影したい。
というわけで,写真が尽きたのでこのへんでお開きにしよう。
以上,小豆島旅行記 〜阿列布収穫物語〜 でした。
おわり
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