午後休は最上の悦び
午前中、最後のドイツ語の授業をオンラインで受けて、それから私は徐ろにシャワーを浴び、外へ出かけた。私にしては珍しく、目的の定まった外出である。いや、私の現在の生活圏を鑑みればそれでさえ遠出と言って差し支えないかもしれない。半径500メートルを超したらもうそれは遠出なのだ。いや、しかし、来週の日曜日には忌むべき、2回生の夏に、大学でもっとも、恐らく自由なはずの2回生の夏に私が自由たり得ない、その元凶、集中講義が始まるのである。しかも対面で。オンラインであれば私は電車にでも揺られ