何も無い日常にひとつのスパイスを

僕はこの春大学生になった。
この春、どの春だ。今年の春。

幸いにして、未だに何もない大学生活を送っている。いくつかの単位がこの手をすり抜けて落ちていきかけていることを除いては至って平穏な、何の変哲もないつまらない大学生活である。

ここの所は令和ちゃんがまだ右も左も分からないのだろう、毎日のように酷い夕立があったかと思えば一ヶ月前にはテレビで気象予報士が「今年の夏はそこまで暑くならないです」なんて言う戯言を全否定するようなここ数日間が来た。

幸か不幸か、恐らくは不幸だろうが、この数日においては幸なことに僕の家は直射日光が当たらない。当たったとして僕は日陰の住人なのでそこから逃げる他に選択肢はないのだけれど。

お陰様で今日も一日家でゴロゴロ暮らしている。自炊の二文字は夏が来た時にもう消えた。誰がなんのためにわざわざ自転車を10分走らせて食材など買いに行くというのだ。近くにファミレスがあるんだ。そこでいいじゃないか。もっとも、極寒の地(ファミレス)に行ってはお腹を壊しているのはご愛嬌である。

僕はセンスのいい文章なんてものは書けるべくもないし、ましてや面白い文章なんてものは書けるはずがない。ただただ自己満足を欲するがためにこの拙文を綴るのである。

本題に入ろうか。
僕今、とてもお腹が痛い。理由は単純明快。夜にデリバリーを頼んだピザが原因だ。といってもそのピザ屋が悪い訳では無い。徹頭徹尾僕が悪いのである。というのも、僕は昨日の夜からまともな食事を食べていなかった。そんな中で唐突にピザなんて言う重いものを投入された腹の気持ちを考えてみろ。
きっとこう思うはずだ。
「そう言えば、もうしばらく飯食ってねぇなぁ。そろそろめしくわねぇのかな、こいつ」
(ピザ投下)
「ちょまておい貴様何を考えておるのだ。何だ、こいつとち狂ったのか。休んでる時にピザなんて入れてくんじゃねぇよマジでこいつ人のこと考えねぇなクソ野郎じゃねぇか。もういい、サボタージュしてやる」
こんなものだろう。結果、僕のお腹は今現在も悲鳴を上げている。消化不良と言えば最もわかりやすいだろう。死にそう。誰か助けて。

先程まさに目が覚めた。
そして、二度寝した。
今また目が覚めた。
課題やらなきゃ。
その前に切れたトイレットペーパーを補充しないと。
そう思って、灼熱地獄へと悲壮な覚悟を固めて向かうのである。

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