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言うことがコロコロ変わる


2024年1月17日(水)朝の6:00になりました。

不満があるということは、進化できるということです。

どうも、高倉大希です。




自分の中で掘り下げていけばいくほど、結局ひとつだったと気がつく。

しかも、ピースやんか。



卍LINEこと、窪塚洋介さんの言葉です。

異なるように見えるふたつが、根っこでは繋がっている。


彼らしい冗談を交えつつも、なかなかに核心を突いた言葉だなと思います。

決して目新しいわけでもないのに、この人が言うとカッコよさが倍増します。


人間の考えることは時代が変わっても同じだなぁと思います。そんなことが学べるのも、歴史の楽しい発見の一つかもしれません。このように歴史は文科系の学問ではなく総合科学なのです。もっとも文科系、理科系の区別があるのは、日本ぐらいのものですが。

出口治明(2020)『仕事に効く教養としての「世界史」』祥伝社


大学時代の恩師は、言うことがコロコロと変わる人でした。

昨日言っていたことと今日言っていることが、どうにも違っているわけです。


学生たちは「1日単位で進化しているんだよ」と、冗談半分に話していました。

今ならば、ほんのすこしだけわかるような気がします。


きっと、言うことが変わっていたわけではありません。

わたしたちが指先しか見ていなかったから、違うものに見えたのです。


ぼくは親として娘たちが将来、束縛の少ない人生を送るためにできることがあるとすれば、くだらない雑用を言いつけて時間を分断してしまわないことだと考えました。

吉本隆明(2004)「超恋愛論」大和書房


言うことに一貫性がある人は、信頼に値します。

なぜなら、一貫性があればあるほど先のことを想像しやすくなるからです。


一方で言うことがコロコロと変わる人は、なかなか信頼することができません。

なぜなら、つぎ会ったときには違うことを言っているかもしれないからです。


しかしこの二項対立には、前述のようなパターンが抜け落ちています。

自分の思考が浅いせいで、根っこの繋がりを捉えられていないパターンです。


デューイによれば、世界は「こちらは数学の世界」「あちらは物理の世界」「そちらは歴史の世界」なのと分断した状態で存在しているのではない。そのような状態てまは、「私たちは生きのびることなどできない」のである。

上野正道(2022)「ジョン・デューイ 民主主義と教育の哲学」岩波書店


小さく分けると、その分野に特化した考えを深めることができます。

その一方で、ほんとうは繋がっていたはずのものがバラバラになってしまいます。


大きなものを、細かく分けて。

小さなものを、繋ぎ直して。


きっと、このくり返しなのだろうなと思います。

どうにも今は、細かく分かれすぎているような気がします。






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高倉大希
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