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この世は「やった方がよさそうなこと」だらけ
2024年11月19日(火)朝の6:00になりました。
書くことで身につくものは、あらゆる場面で活きてきます。
どうも、高倉大希です。
自分がやらなくてもよいことは、とことんやらない。
いわゆる「仕事ができる人」を観察していて、気がついたことのひとつです。
はじめは、あらゆる仕事を手際よくこなす人が該当すると思っていました。
ところがそのような人は大抵、一定のラインで頭打ちを迎えます。
本当にできる人は、やらなくてもよいことを見事なまでにやりません。
言い換えるなら、自身の役割をこれでもかというくらいに理解しているのです。
世の中にある「問題かもしれない」と言われていることのほとんどは、実はビジネス・研究上で本当に取り組む必要のある問題ではない。
ひとりの人間にできることなんて、せいぜい限られています。
スキルも時間も体力も、無限につかえるわけではありません。
そんな限られたコストを、どこにどのくらい割くのか。
この判断が言わば、その人の成果に直結するというわけです。
やらなくてもよいことに、コストを割いている場合ではありません。
大切なのはやるべきことではなく、やらなくてもよいことを見極める力です。
ニュートンは、「なぜリンゴは落ちるのか?」との疑問から万有引力の法則にたどり着いたわけではない。彼はもう一歩踏み込んで、「なぜリンゴは落ちるのに、月は空から落ちてこないのか?」と考えた。そして「月が落ちてこない理由」を数学的に突き詰めていった結果、万有引力の法則にたどり着いた。リンゴは言わば前フリなのである。
「やった方がよさそうなこと」と「やらなくてもよいこと」に分けられる。
かつては、そう思っていました。
ところが、その状態で仕事をはじめると戸惑ってしまいます。
なぜなら、目の前には「やった方がよさそうなこと」しかないからです。
「やらなくてもよいこと」が、見事なまでに見当たりません。
要するに「やった方がよさそうなこと」を、さらに分けねばならぬのです。
実行時の物量に比べると、意思決定段階では、ちょっとしたディスカッションで決まっていたりするわけです。このことを発見したとき、非常にバランスが悪いなと思いました。自由度があるところで頑張っておらず、決まったところから頑張っているわけです。
問題っぽいものをみつけると、ついつい解決したくなってしまいます。
もっとよくできそうなものをみつけると、ついつい改善したくなってしまいます。
これがまあ、厄介です。
目の前のそれに取り組んでいるうちに、ほかの可能性が失われてしまうからです。
だからわたしたちは、勇気を出して立ち止まらなければなりません。
目の前にあるものは、すべて「やった方がよさそうなこと」に見えるのです。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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