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何の期待もせずに観に行った『ラストマイル』に驚かされた


2024年9月2日(月)朝の6:00になりました。

What do you want?

どうも、高倉大希です。




アンナチュラル』『MIU404』と繋がるシェアード・ユニバース・ムービー。

言いたいことはわかるけれど、はじめて聞いたぞその言葉。


映画『ラストマイル』


映画『ラストマイル』を、公開初週に観に行ってきました。

ものすごく失礼な話ですが、何の期待もせずに映画館に向かいました。


豪華俳優陣とドラマのファンで、動員をつくろうって魂胆でしょ。

そのくらいにしか、考えていなかったからです。


11月、流通業界最大のイベントのひとつ、「ブラックフライデー」の前夜、世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展していく——。誰が、何のために事件を仕掛けたのか。残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか。

ラストマイル(2024)「INTRODUCTION」公式サイト


かくいう自分も、目的は満島ひかりさんでした。

多くのファン同様、『愛のむきだし』に衝撃を受けたひとりです。


「満島ひかりが観れて、米津玄師の曲が映画館で聴けるのならいいか」

製作陣のマーケティングに、まんまと乗せられたひとりです。


ところが実際は、想像以上のものでした。

純粋に、観に行ってよかったなと思います。


撮影の間に何度も元のクセに戻りそうになりましたが、そうじゃないほうがいいと感じていました。エレナもちょうど人生の迷路をさまよっていて新しい扉を開いた役柄であり、そこに私自身も便乗した格好です。

満島ひかり(2024)「“大型新人”を自分の肩書きに、今までと違う筋力を使った」GQ


豪華俳優陣や元のドラマだけで、勝負をしようってわけではない。

そんな意気込みが、映像から感じることができたのです。


たしかに、メロンパンの販売車が映ったときはとてもわくわくさせられました。

UDIラボの面々には、もはや安心感すら感じます。


でも、それだけではない。

映しておけば満足するでしょという、安易な思惑がそこにはありませんでした。


現実にある企業の問題点を伝えているわけではなく、世界の構造を風刺しています。社会のしわ寄せで苦労しているのは末端の人々であって、物流に限らずどの業界でも起きている。そこに私たちも加担している。そんな構図が見せられたらと思いました。

野木亜紀子(2024)「〈ラストマイル〉は今ある社会の構図を描いたエンタメミステリーです」オレンジページ.net


無理やり繋ぎ合わせるのではなく、物流という観点で必然的に繋ぎ合わせる。

俳優も演出も、あくまでも物語の一部として映し出す。


はじめから、この画を見据えながらドラマをつくっていたのかな。

そんな想像も、自然と膨らむ作品でした。


What do you want?

映画館へ、いってらっしゃい。







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高倉大希
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