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許し許されて生きるのさ


2024年12月9日(月)朝の6:00になりました。

昨日から「10冊だけの古本屋さん」をはじめました。何卒。

どうも、高倉大希です。




職業柄、中高生とコミュニケーションをとることがよくあります。

彼らと過ごしていると、言動の節々から滲み出る若さを感じます。


そうだよな、自意識が邪魔をしてうまく話せないよな。

そうだよな、自分ではできていると思い込んでしまうよな。


タイトルでは「許す」と表現しましたが、単純に微笑ましいなと思います。

それと同時に、自分が中高生だった頃もこう見えていたんだなと思うわけです。


文章を書くうえでは、イキり成分を適宜、調整したほうがいいんです。イキりすぎると「寒い」「イタい」ことになる。かといって、まったくイキってない文章は、「その人らしさ」が感じられなくてつまらない。

田中泰延、直塚大成(2023)『「書く力」の教室』SBクリエイティブ株式会社


社会人になってからも、起こることは同じです。

後輩と過ごしていると、言動の節々から滲み出る若さを感じます。


そうだよな、オリジナリティを出したくなるよな。

そうだよな、歯車にはなりたくないよな。


タイトルでは「許す」と表現しましたが、単純に微笑ましいなと思います。

それと同時に、自分が新卒だった頃もこう見えていたんだなと思うわけです。


「あなたがいないと困る」この言葉は、麻薬だ。組織の中で、「替えの利かない人」は、今の位置にとどまる。「歯車として機能する人」は、人の上に立てる。いっけん、逆だと思ったかもしれない。しかし、残念ながら、これが真理だ。そして、別に、どちらが正解かではない。あなたが、どちらを選ぶかだ。

安藤広大(2023)「とにかく仕組み化」ダイヤモンド社


いまの自分も、年長者からすれば同じように見えているはずです。

きっと、言動の節々から若さが滲み出ています。


あのときの勘違いも、あのときの間違いも。

若さを許してもらいながら、どうにかここまで進んできました。


当時は、まったく気づいちゃいなかったけど。

あとになって、先輩たちが許してくれていたという事実を知ることになるのです。


30歳、40歳になったら20歳のころと考えが違うのは当然だし、50歳、60歳になってもまた変わってくる。同じ自分を維持しながら、昔の過ちを少しずつ正していく。それが老いるということです。

東浩紀(2023)「訂正する力」朝日新聞出版


かつては、そんな若さを忌み嫌っていたこともありました。

勘違いも間違いも、できることならしたくないと思っていたからです。


ところが冷静に考えてみれば、そんなことは不可能です。

歳を重ねることにおいて、わたしたちはいつも初心者です。


いつだっておかしいほど、誰もが誰か。

許し許されて、生きるのさ。






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高倉大希
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