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読んでいる人の頭の中と会話する
2024年11月28日(木)朝の6:00になりました。
明々後日から、毎日ランニングを開始します。
どうも、高倉大希です。
読んでいて気になったことが、ちょうど次のページに書いてある。
熟練した書き手ほど、読み手が抱く疑問を見事に回収してきます。
なんならむしろ、その疑問を抱くように仕組まれているまであります。
読み手に特定の疑問を抱かせて、その疑問を自ら回収するわけです。
言い換えるなら、読み手の頭の中とつねに会話しています。
よい書き手は、決まってよい読み手です。
読者は、あなたに興味がない。読者にとって、あなたの書こうとするテーマはどうでもいい。冷徹な現実だ。しかしこの現実を認めるところからしか、始まらない。
「この数字、なんだかわかりますか?」
プレゼンの掴みとして、よくつかわれる言いまわしです。
この類のプレゼンは、一気に聞く気がなくなります。
聞き手の頭の中と会話しようという意志が、まったく感じられないからです。
わかるわけがない問いを、聞き手に投げているわけです。
問いかければ興味をもつでしょ、という浅はかな意図が見え透いています。
したがって、読み手の関心を維持する方法は、答えを準備していないことに対して疑問を起こさせないことです。また、疑問がわく前に答えを言うことも避けるべきです。
読み手を、バカにするな。
聞き手を、バカにするな。
端的に言えば、そういう話です。
小細工で操れるほど、相手はバカではありません。
操ってやろうという意図が少しでも顔を出せば、相手はスッと離れます。
それはもうおもしろいくらいに、誰もいなくなるのです。
いい文章の条件としてぼくは、「苦労の跡がどこにも見当たらない文章」や「最初からそのかたちで存在していたとしか思えない文章」を挙げた。
相手の気持ちを、想像しましょう。
相手の立場に立って、考えましょう。
随分と小さいころから、こう言われてきたはずです。
それなのに、実際に表現しようとするとひとりよがりな言葉になります。
自分が書く文章の、ひとり目の読み手は自分です。
そんなひとり目の読み手の判断が、文章の質を左右します。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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